「小説、校閲、作家陣による経験に基づいた知見を学べる」と、自己研鑽のために受講する社会人も増加中。
株式会社新潮社が運営するオンライン学習サービス「新潮社 本の学校」(※)が、本日2024年10月1日に開校2周年を迎えました。約100本の講座動画がアーカイブされたオンデマンド配信と、定期的に開催されるライブ配信の両輪で、本と言葉にまつわる教養講座を展開中です。
近年、リスキリングの機運も高まる中で、「自己研鑽の費用を会社が認める」かたちで、会社が経費を負担してオンライン講座を受講する方が急増中です。2周年を迎えた「新潮社 本の学校」のリサーチ結果からも同じ結果が得られ、自らの学びのためにオンライン学習に投資する社会人は今後も増加することが見込まれます。
小説の書き方、校閲の技術、装幀や組版といったデザイン講座など、出版社の知見を生かした講座群に加えて、作家が自身の言葉で講義する動画アーカイブは約100本となりました。書棚から本を選ぶように、お好きな講座を選べます。動画を途中で止めたり、連続講座を後日見返したりできるのが、オンデマンド配信「新潮社 本の学校」のメリットです。「自分のペースで学習できる」と忙しい社会人に好評です。YouTubeで約5分無料視聴できるお試し動画も充実、チャンネル登録者数も増加中です。
去る8月29日には2周年記念ライブ配信イベント「新潮社の校閲講座〈ライブ配信編〉ノンフィクション校閲の現在」(丸山有美子講師、甲谷允人講師、村井厚友講師)を開催。校閲講座史上最大の方々にご視聴頂きました。見逃しアーカイブも多くの方にご利用頂いております。今後も定期的にライブ配信講座も開催いたします。ご期待下さい。
【講師陣からのコメント】
■編集者としての使命感をもってお伝えしたい「作家たちの言葉」:佐藤誠一郎講師(編集者)
これまでの創作講座では、主に面白い小説を書くためのロジック、ヒントをお伝えしてきましたが、今秋は私の45年にわたるキャリアの棚卸ともいえる講座、「編集者が伝える作家たちの本音」をお届けします。作家が一対一で向き合う編集者にだけ漏らす口癖のなかには、小説作法の極意がいぶし銀のように光っているからです。講義は技法篇とテーマ篇に分け、著名作家たちから学んだことを、編集者として出版の現場感覚で整理して解説します。例えば主語の用い方で変わる文章のスピード感、読者に説得力をもってテーマを伝えるコツ……。新たに小説家を目指す皆さんへのアドバイスが、名を成した作家の呟きから拾えるのも、編集者という立場の妙味だと感じています。是非、お役立てください。
佐藤誠一郎講師
■新潮社の校閲講座も今年で8周年に:井上孝夫講師(新潮社校閲部・元部長)
校閲は、技能です。技能である以上、系統立てて学ぶことは可能です。
校閲講座が盛んな昨今ですが、職業上その技能を身に付けようと思っている人にとって有効な講座がどれほどあるのか疑問です。単なる「日本語誤用例の説明」や「校閲者の苦労話、面白話」も多いように思います。
それらも有効ではあるでしょう。しかし校閲の基礎を築く出発点において必要な知識を与えてくれるのは、違う形の講座ではないでしょうか。
新潮社の校閲講座では、校閲に対する基本的認識から、仕事のフロー、机上での実務における注意点、必要な知識の種類等々、「本当の基礎」をお教えします。それを裏打ちするのが、「豊富な実技問題」です。この製作には新潮社校閲部が全面協力しています。
本当に「日本語を仕事にしたい」方々に最適の講座だと自信を持ってお勧めいたします。
井上孝夫講師
■新潮社の組版講座「美しい版面を作るために」:金川功講師(新潮社デジタル編集支援室長)
「組版」とは、原稿指定、レイアウトに従って文字や写真を1頁ごとに印刷する形にまとめることを指します。活版、写植、電算写植、CTP、DTPと目まぐるしく変化した組版の環境。しかし、時代や手法は変わっても、印刷の現場で連綿と受け継がれてきた、変わらない「組版」の精神があります。
読みやすい本とは? 美しい版面とは? ソフトの技術的な使い方ではなく、老舗出版社ならではの長年培われてきた「組版」の哲学をいかに最新ソフトで実現するのか。またDTPゲラの校正ではどこに留意すべきかなど、組版の内製化に挑んだ編集者による、プリプレスの現場からの四方山話の実況です。印刷会社、デザイナー、リトルプレスの主宰者、編集者、校閲者まで幅広い方々に、本造りの醍醐味を味わいながら受講して頂けます。
【代表的な講座の紹介】
■小説の書き方を学ぶ――佐藤誠一郎講師をはじめ、新潮社のベテラン文芸編集者がお教えします。
・編集者が伝える作家たちの本音【9/18公開の新・小説講座】
・エンタメ小説のための文章読本(全6回)/佐藤誠一郎講師
・着想を活かすフレームワーク講座(全5回)/佐藤誠一郎講師
・小説新人賞に挑む!全技法徹底分析(全12回)/佐藤誠一郎講師
・小説新人賞を獲る!超実戦アプローチ(全12回)/佐藤誠一郎講師
・小説の技法 基礎の基礎(前5回)/上田恭弘講師
・600字からはじめる初めてのエッセイ講座(全6回)/森重良太講師
■校閲の技術を学ぶ――「新潮社の校閲講座」初代講師、元校閲部長の井上孝夫講師はじめ現役校閲部員も登壇。
・新潮社の校閲講座(全6回)/井上孝夫講師
・校閲体験講座(全1回)/日埜英気講師
・校閲オンライン講座(現在第1回まで公開中)/甲谷允人講師
・新潮社の漢字講座(現在第4回まで公開中)/小駒勝美講師
「新潮社の校閲講座」〈ライブ配信編〉ノンフィクション校閲の現在
■装幀、組版を学ぶ――ブックデザイナーを目指す方は必見です。新潮社装幀部元部長、デジタル編集室のDTPエキスパートがプロの技術を伝授!
・新潮社の組版講座(全4回)/金川功講師
・新潮社名作デザインの歴史(全3回)/高橋千裕講師
・社内装幀者という仕事(現在第2回まで公開中)/大森和也講師
■作家が語る――「新潮社 本の学校」でしか聞けない特別講義があります。
・韓国文化の勘所(全6回)/蓮池薫講師
・翻訳について、ぼくが語れる二、三の事柄/高見浩講師
・インタビューの技術――ノンフィクションという仕事(全2回)/野村 進講師、稲泉 連講師
・宮田律の中東・イスラム講座(現在第3回と「30分でわかるパレスチナ問題」が公開中)/宮田律講師
■出版業界を知る――新潮社のベテラン編集者が語る、本づくりの醍醐味と作家の素顔。
・編集者の醍醐味 ――「こんなこと起こるんだ」と思ったいくつかの場面(全2回)/新井久幸講師
・『沈まぬ太陽』の山崎豊子/加藤新講師
・「意」の人――新田次郎さんのこと/宮辺尚講師
【「新潮社 本の学校」ホームページ】
https://hon-gakko.com/
【「新潮社 本の学校」SNS】
https://twitter.com/Shinchokohza
(※)「本の学校」は (株)今井書店の登録商標です。
「新潮社 本の学校」は、同社およびNPO法人本の学校の了解を得ています。
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