株式会社文化放送キャリアパートナーズ(本社:東京都港区、社長:平田眞人)は、全国の看護師対象に、表題の調査を実施しました。こちらは2024年8月30日~9月4日に実施し、215件の回答を得ました。


■夏の賞与が支給された看護師は8割程度。回答者の正規雇用者率とほぼ同率 ■100万円未満の支給が63.9%。全体としては10万円~100万円未満が最多 ■30~40歳代は賞与額に対し「満足」傾向。20歳代は「やや不満」「不満」が7割 ■20歳代を除き、各年代の半数以上が2004年度にベースアップの影響を享受 ■全体の8割~9割が「賞与額アップ」より安定的な「ベースアップ」を希望 ■賞与の使い道のトップは「貯金・預金」。20歳代では2位に「生活費の補填」も ■20歳代は賞与を貯蓄しつつも消費活動に変化なし。40代が最も消費に消極的 ■30歳代の6割が働くモチベーションとして「賞与(給与)」を最も重視 ■モチベアップには「ワーク・ライフ・バランス」と「職場の人間関係」が必須 ■人間関係がモチベダウンに。職場環境に加え「患者さんやご家族」の対応に苦慮

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━夏の賞与が支給された看護師は8割程度。回答者の正規雇用者率とほぼ同率━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Q.2024年夏の賞与は支給されましたか?

回答者の84.4%が常勤(正社員・正規職員)だったことから、常勤のほとんどの看護師は夏の賞与の支給があった結果と思われる。年代別では20歳代が最も少なく7割程度にとどまっており、年代が上がるほど賞与が支給されている。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━100万円未満の支給が63.9%。全体としては10万円~100万円未満が最多━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Q.2024年夏の賞与支額はいくらでしたか?


病院種別と年代(職歴)により金額の幅はあることは想定できるが、全体調査としては10万円~50万円未満が54.1%と半数を占めている。最高額は50万円~100万円未満となった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━30~40歳代は賞与額に対し「満足」傾向。20歳代は「やや不満」「不満」が7割━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Q.2024年夏の賞与額に対する満足度はいかがですか?

支給された金額により満足度は異なると予測されるが、2割の看護師は賞与自体が支給されていない状況を鑑みれば、金額の多寡にかかわらず、どちらかといえば満足傾向にあるようだ。20歳代は「やや不満」と「不満」で7割を占める

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━20歳代を除き、各年代の半数以上が2004年度にベースアップの影響を享受━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Q.2024年度にベースアップはありましたか?

経済状況の変化にあわせて、全体的にベースアップが実施されている様子がわかる。30歳代から40歳代は約65%がベースアップの恩恵を受けている。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━全体の8割~9割が「賞与額アップ」より安定的な「ベースアップ」を希望━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Q.ベースアップ(毎月の給与の賃上げ)と賞与額アップのいずれかを選ぶとすれば、どちらが嬉しいですか?(いくつでも)

各年代共通で、不安定な「賞与額アップ」よりも、安定的な「ベースアップ」を希望している。50歳代は基本給のアップが望めない傾向にあるためか、25%が「賞与額アップ」を望んでいる。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━賞与の使い道のトップは「貯金・預金」。20歳代では2位に「生活費の補填」も━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Q.賞与(夏だけでなく年間含め)の使い道を教えてください(いくつでも)

各年代共通で「貯金」、「旅行・レジャー」、「趣味・娯楽」が目立つ。20歳代の使い道としては「衣類・美容費」と「外食」も他年代よりは多いものの、「貯金・預金」79.6%、「生活費の補填」42.9%が2トップという不景気を感じさせる結果となった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━20歳代は賞与を貯蓄しつつも消費活動に変化なし。40代が最も消費に消極的━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Q.物価が高騰している現在、以前と比較して消費活動について変化はありましたか?(いくつでも)

全体としては消費に消極的な傾向だが、40歳代を除いては、4割前後が「特に変わらない」と回答。物価の高騰に関わらず、従来通りの消費行動を行っている。不景気といえども、むしろ以前とより「消費に対して積極的」になる層も、50歳代を除いては一定数いる。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━30歳代の6割が働くモチベーションとして「賞与(給与)」を最も重視━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Q.あなたにとって、賞与(給与)は働く上でのモチベーションで何番目になりますか?

仕事・プライベートともに多忙を極める傾向にある30歳代は、賞与(給与)は働く上での1番のモチベーションとなっている。全体としては「2番目」の回答が最も多かった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━モチベアップには「ワーク・ライフ・バランス」と「職場の人間関係」が必須━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Q.働く現場でモチベーションアップにつながっていることを教えてください(いくつでも)

30歳代は、働く上でのモチベーションアップの要素は多く必要で、「ワーク・ライフ・バランス」や「人間関係」はもちろんのこと、「給与」、「正当な評価」、「スキルアップ」、「キャリアアップ」のすべてを望んでいる様子がわかる。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━人間関係がモチベダウンに。職場環境に加え「患者さんやご家族」の対応に苦慮━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Q.働く現場でモチベーションダウンにつながっていることを教えてください(いくつでも)

「人間関係」の悩みが目立つが、「患者さんやご家族の対応」については、年代が上がるにつれて減少。30歳代はモチベーションダウンの要素が多岐に渡り、「業務量の多さ」や、「ワーク・ライフ・バランス」が取れないことへの悩みが目立っている。

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■調査概要
・調 査 名 :看護師資格者対象:転職&キャリアアップ意識調査 2024年夏
・調査対象 :全国の看護師資格者(20歳~50歳代)
【年代]20代:42.4%/30代:31.1%/40代:17.2%/50代以上: 9.3%
【看護師通算年数] 1年未満:5.3%/1年~3年未満:22.3%/3年~5年未満:12.1%/5年~10年未満:20.0%/10年~20年未満:8.8% 、20年以上:1.4%
・調査方法:「文化放送ナースナビ」会員へのWEB調査
・有効回答数:215人 ※うち現役看護師122人
【看護師の勤務先] 大学病院(国公立・私立とも):13.1%/国立・公的病院:26.2%/民間病院: 31.1%/病院以外の施設(企業・学校・高齢者向け施設・クリニックなど):26.2%、その他: 3.3%
【看護師の雇用形態] 常勤(正社員):84.4%、非常勤(アルバイト・パート):13.1%、派遣:2.5%

■本件に関するお問い合わせ先
企業名:株式会社文化放送キャリアパートナーズ 「文化放送ナースナビ」編集部
担当者:門司
Email:sjk@careerpartners.co.jp
U R L:https://www.careerpartners.co.jp/hospital/
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