就職支援プログラムを運営する特定非営利活動法人キャリア解放区(以下、キャリア解放区 所在地:東京都豊島区、代表理事:納富順一)は、「Z世代の就職活動に関する意識調査」を実施し、就活中に感じた違和感と、就活中の行動についてお聞きしました。
就活経験者のうち、就職活動をしていて変だと感じたり、違和感を持ったりしたことがある人の割合は80.0%もの割合にのぼりました。今の就職活動が、Z世代にフィットしたものとは言い難いことが判明しました。
さらに就活経験者の3人に1人以上が、就活で落ち込んだり、寝込んだり、就活をやめたくなったことがあると分かりました。近年、新卒の就職活動は売り手市場だと言われていますが、多くの方は決して恵まれた精神状態で就職活動を行なっていないことが浮き彫りになっています。
陽キャは得だと痛感しながら、陽キャになりきれない Z世代
就活経験者の内、3人に1人が「わかりやすい陽キャばかり得をすること」に違和感を持っています。「陽キャ」の性格をもっている人に対して、不公平さを感じていました。その一方、実際に「グループディスカッションや面接で陽キャを演じた」と回答した人は6.0%にとどまり、得だと分かりつつも陽キャになりきれないZ世代の不器用さがうかがえました。
3人に1人が就職活動中に嘘?
第一志望と言い張ったり、他人のESをコピペしたり「いつわり就活」多発
就活経験者の29.0%が、面接やESで誇張したりコピペしたりの「いつわり」を含めてしまっていることが分かりました。「エントリーシートや面接で話を盛った」「第一志望ではないのに、第一志望だと言った」など、面接で「いつわった」就活経験者が2割近く。「エントリーシートや面接で嘘をついた」や、「他人のエントリーシートの文面をコピペした」と、ESで「いつわった」割合が1割ほどいることがわかりました。これは、就活の重圧や競争や仕組みに追い込まれて、自分をいつわらざるを得なくなっている状況を示していると考えられます。
学業より就活を優先しなければいけないことに困惑
学生の本分は勉強ですが、就活経験者の27.0%は、「大学の勉強より就職活動を優先しなければいけないこと」に違和感を持っており、実際に「就職活動のために大学の授業を休んだ」と回答した人は28.0%に上りました。これは、大学などの教育機関にとっても大きな問題であると考えられます。
新卒で採用されないと人生終了?
就活経験者たちの20.0%が、「新卒で採用されないと、人生の失敗だと見なされること」、15.0%が「就活をやめたら、普通のレールに戻れなくなること」を恐怖しています。多くの人が新卒での就職への焦りを感じていることが分かりました。今年5月に厚生労働省が発表した「令和6年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)」によれば、大学生の就職率は過去最高の98.1%を記録していますが、反面、強迫的に新卒採用に挑む若者たちがいることがうかがえます。
「リクスー」や謎のルールに縛られることに疲弊
令和6年の今、約4人に一人の学生が、リクルートスーツを着なければいけないルールへ違和感を持ち、またドアの開け方などの謎のルールに違和感を持っています。就職活動の服装やマナーやルールが書かれた書籍、サイトは数多くありますが、多様性がうたわれる現代に、こうしたマニュアルに縛られることの再考は重要になっているのではないでしょうか。
<キャリア解放区について>
本調査で示されたように、日本の新卒一括採用や、就職活動の仕組みに違和感を持っている若者は少なくありません。
そうした問題意識のもとに、キャリア解放区は、若者の就職活動への違和感を尊重し、29歳までの若者(既卒、中退を含む)を対象に、2012年度から「就活アウトロー採用」という名称でプログラムを開始しました。これは、服装・髪型自由で、エントリーシートも合同説明会もない、対話を重視した仕組みです。2024年度までに累計18,993人の若者と879社が参加し、2,893人の内定者をうんできました。
近年、若者の価値観が変化していることに合わせ、より広くアプローチすることを目指し、2024年10月4日、「#ぼくらの就活」に名称変更し、リブランディングを図ります。オフィシャルサイトもリニューアルし、豊富な広告ポスターなどを用意。新たに「社会人サポーター制度」も設け、より手厚いサポートを提供してまいります。
URL https://bokurano-shukatsu.com/
<参考>調査結果
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年9月9日~13日
回答者数:100人
回答者属性:就職活動経験のある大学4年生(2025年3月卒予定)、新卒1年目(2024年3月卒)
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
関連記事