京都・四条大宮駅の『ふる里』の名物は、考え尽くされたここにしかない味のフルーツチューハイ。

普段、居酒屋でビールやハイボールしか飲まない人にこそ、知ってほしいフルーツチューハイがある。 阪急京都線・大宮駅3番出口を出てすぐ。ビルの3階。エレベーターの扉が開くと、そこはもう『ふる里』の世界。カウンターに通され、いつもなら「とりあえず、ビール」と言ってしまいそうなところだが、目の前にズラッと貼られた黄色い短冊に目がいく。

名物のフルーツチューハイだ。りんご、梨、巨峰…ざっと見ても軽く10種以上ある。これらは、「あれこれ試したり、追求するのが好き」という料理長の渋谷明広さんが生み出したもの。旬のフルーツを使うのでときどきで品書きが変わるが、なんと一つずつにレシピがあるという。

まずはカットの仕方、ミキサーにかけるもの、おろし金でするもの、焼酎や氷の入れるタイミング、最後にザルで濾すというひと手間をかけるものも。

それぞれの果物の特性を捉え、その持ち味を発揮できるレシピを考案。そして、なによりひたすらに美味しさを求めて考えられた結果、果物が贅沢に使われた濃厚なフルーツチューハイができあがった。

『ふる里』では、フルーツチューハイも立派な一品なのだ。家でももちろん、ほかでは味わえない、ここにしかないフルーツチューハイをぜひ試してほしい。

料理の品書きは、大人が両手で抱えるくらいの大きさのボードに、ぎっしりと手書きで書かれた“日替わり”だけで軽く50種超え。スタンダードメニューは別にあるのだから、また驚く。

料理もドリンクも、ここまで選択肢が豊富な居酒屋にはなかなか出合えない。

『居酒屋 ふる里』

住所/京都府京都市下京区四条通大宮東入ル立中町478 鳥居ビル 3階

※こちらの記事は、関西の食雑誌「あまから手帖」がお届けしています。

あまから手帖=https://www.amakaratecho.jp/amakaratecho/

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