勤務先で最もストレスとなる要因は「給与・賞与(金銭面)」が 4回連続1位。仕事のやりがいは、20代は「給与・賞与」、50代は「感謝されること」。約6割がハラスメントを見聞きした後「何もできなかった」

 コロナ禍を経て、フレックスや在宅勤務など新しい働き方が世間に浸透し、柔軟な働き方を可能にする制度を導入する企業も多くなりました。
 チューリッヒ生命保険株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:太田健自)は、全国1,000人のビジネスパーソンを対象に、今年で7回目になるストレスについての調査を実施しました。現在ビジネスパーソンが抱えているストレスの要因に加えて、働き方に関する変化やハラスメントの実態、ウェルビーイングの認知度について調査を実施しました。

【調査結果サマリー】
・ポイント1 ビジネスパーソンのストレスの要因第1位は4回連続で「給与・賞与(金銭面)」
 ビジネスパーソンが勤務先でストレスを感じる1番の要因は、4回連続で「給与・賞与(金銭面)」(21.7%)との結果になりました。また、2位~5位は「仕事内容」(17.8%)、「上司・部下以外の社内の人間関係」(15.4%)、「上司との関係」(13.6%)、「仕事環境」(7.4%)と、2021年から3回連続でトップ5の順位は全く同じでした。新しい働き方が浸透しても変わらず、多くのビジネスパーソンのストレスや悩みになっていることが明らかになりました。

・ポイント2 年代によって仕事のやりがいは異なる。20代は「給与・賞与」、50代は「感謝されること」
 仕事をする上で、最もやりがいを感じる場面について聞いたところ、最も多かったのは「給与・賞与をもらったとき」(23.1%)、次に多かったのは「感謝をされたとき」(16.4%)でした。
 年代別に見ると、20代で最も多かったのは「給与・賞与をもらったとき」(55.2%)、50代は「感謝をされたとき」(40.0%)でした。

・ポイント3  性別によって受けたハラスメントに違い 約6割がハラスメントを見聞き、または受けた際「何もできなかった」と回答
 男女別に、実際に受けたことがあるハラスメントを見ると、「パワハラ」は男女ともに同程度ですが、「セクハラ」は女性が3.4ポイント多い結果となりました。
 ハラスメントを見聞きした後、どのように対処したかを伺ったところ、「何もできなかった」(58.7%)と回答した人が最多でした。多くの人は他者のハラスメントに遭遇した際、行動に移すことは難しく、その結果ハラスメントが放置されてしまっている現状が分かりました。なお、自身がハラスメントを受けた際も約半数の人が「何もできなかった」(48.5%)と回答し、最多でした。

【調査概要】
1. 調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用し WEB アンケート方式で実施
2. 調査の対象:アイリサーチ登録モニターのうち、全国の 20 歳~59 歳の有職者を対象に実施
3. 有効回答数:1,000 人(20 代・30 代・40 代・50 代、男女:各 125 人)
4. 調査実施日:2024年8月8日(木)~2024年8月9日(金)

Q1 あなたが普段、仕事をする上で、最もストレスを感じる要因を教えてください。(単数回答)n=1,000



 普段、仕事上で最もストレスを感じる要因について聞いたところ、最も多かったのは「給与・賞与(金銭面)」(21.7%)で、経済的な不安が4回連続で1位という結果になりました。次に多かったのは「仕事内容」(17.8%)で、「上司・部下以外の社内の人間関係」(15.4%)、「上司との関係」(13.6%)と続きます。
 過去のトップ5と回答が同じことから、特に経済面でのストレスが近年の悩みとして大きく、また、新しい働き方が浸透してきても変わらず、多くのビジネスパーソンのストレスや悩みになっていることが明らかになりました。



※ビジネスパーソンが抱えるストレスに関する調査2023( https://www.zurichlife.co.jp/aboutus/pressrelease/2023/20230928 )
※ビジネスパーソンが抱えるストレスに関する調査2021( https://www.zurichlife.co.jp/aboutus/pressrelease/2021/20210804

Q2 普段仕事をする上で、最もやりがいを感じる場面をお答えください。(単数回答)n=1,000



 仕事をする上で、最もやりがいを感じる場面について聞いたところ、最も多かったのは「給与・賞与をもらったとき」(23.1%)、次に多かったのは「感謝をされたとき」(16.4%)でした。



 年代別に見ると、20代で最も多かったのは「給与・賞与をもらったとき」(55.2%)、次に多かったのは「目標を達成したとき」(23.2%)でした。一方、50代で最も多かったのは「感謝をされたとき」(40.0%)、次に多かったのは「給与・賞与をもらったとき」(32.0%)で、年代によって仕事のやりがいが異なることが明らかになりました。
 日本では年齢や勤続年数に応じて給与が上がりやすい傾向があり、若い世代は金銭的な「安全欲求」がやりがいにつながり、年齢に伴い給与も上がりやすくなる世代では「承認欲求」がやりがいにつながることがわかります。

Q3 さまざまなストレスにより精神面の不調や不安を感じることがありますか。(単数回答)n=1,000



 ストレスにより精神面の不調や不安を感じることがあるか聞いたところ、「とても感じている」(15.9%)、「やや感じている」(30.2%)、「どちらともいえない」(29.8%)、「あまり感じていない」(13.8%)、「全く感じていない」(10.3%)でした。
 ストレスにより精神面の不調や不安を感じる方(「とても感じている」「やや感じている」)の合計が46.1%と約半数を占め、ビジネスパーソンが日々ストレスと隣り合わせであるという結果となりました。

Q4 なぜ精神面の不調や不安を感じていると思いますか。
(複数回答)n=461(さまざまなストレスにより精神面の不調や不安を感じていると回答された方のみ)




 ストレスにより精神面の不調や不安を感じていると回答された方に、なぜ精神面の不調や不安を感じていると思うか聞いたところ、トップ3は「職場での人間関係によるストレス」(45.8%)、「経済面の不安によるストレス」(38.4%)、「仕事の負担感によるストレス」(38.2%)でした。

Q5 あなたは今現在、一週間で平均何日間程度の在宅勤務を行なっていますか。(単数回答)n=1,000



 一週間の平均在宅勤務日数を聞いたところ、「0日(フル出社)」(61.7%)が6割以上を占め、次いで「週5日」(15.8%)でした。
 在宅勤務の働き方を認める企業と、フル出社を推奨する企業と、二極化してきたと言えます。

Q6 昨年(2023年)4月~今年(2024年)3月の期間に取得した有給休暇で行ったことを教えてください。
(単数回答)n=818



 有給休暇で行ったことを聞いたところ、トップ3は「ゆっくり過ごす」(48.7%)、「国内旅行」(37.8)、「家のことをする(掃除や洗濯など)」(29.6%)でした。

Q7 希望する定年退職の年齢をお答えください。(単数回答)n=1,000



 希望する定年退職の年齢を聞いたところ、「65歳」(25.4%)が最も多く、「70歳以上」(8.6%)も比較的多い結果となりました。65歳以上と回答した方を合計すると39.2%となり、人生100年時代と言われる中、年齢を重ねても働きたい意欲がある方が一定数いることが分かりました。

Q8 ハラスメントに関する言葉について、ご存知ですか。 (それぞれ単数回答)n=1,000



 ハラスメントに関する言葉を知っているか調査したところ、最も知られているのは「パワハラ」(70.8%)で、次いで「セクハラ」(70.6%)、「モラハラ」(54.8%)でした。
 一方、知られていなかったのは「パタハラ」(70.6%)、「時短ハラ」(69.9%)、「ケアハラ」(68.4%)でした。ここ数年で見聞きするようになったハラスメントはあまり浸透していないことが分かりました。
ケアハラスメント:家族の介護をしている介護者に対して、仕事と介護を両立しようとする状況への嫌がらせ
時短ハラスメント:業務が終わっていない状況でも、社員に定時での退社を強要すること
パタニティハラスメント:男性が育児時短や育休を請求したり取得したりすることで不利益な扱いや、嫌がらせを受ける行為、言動

Q9 あなたの職場で、実際に身の回りで見聞きしたことがあるハラスメント、あなたが実際に受けたことがあるハラスメントをそれぞれすべて教えてください。(それぞれ複数回答)n=940



 職場で、実際に身の回りで見聞きしたことがあるハラスメントを伺ったところ、「パワハラ」(39%)、「セクハラ」(27.9%)、「モラハラ」(18.6%)でした。
 また、実際に受けたことがあるハラスメントを伺ったところ、「パワハラ」(23.7%)、「セクハラ」(9.5%)、「モラハラ」(8.9%)でした。身の回りで見聞きしたことがあるハラスメントと同様の回答となりました。




 男女別に、実際に受けたことがあるハラスメントを見ると、「パワハラ」は男女ともに同程度ですが、「セクハラ」は女性が3.4ポイント多い結果となっています。また、男性が「アルハラ」「ロジハラ」などを女性よりも多く受けていることが分かりました。

Q10 ハラスメントを見聞きした後、ハラスメントを受けた後、どのように対処しましたか。
(単数回答)ハラスメントを見聞きした後の対処 n=494、ハラスメントを受けた後の対処 n=342



 ハラスメントを見聞きした後、どのように対処したかを伺ったところ、「何もできなかった」(58.7%)が最多でした。多くの人は他者のハラスメントに遭遇しても行動に移すことは難しく、その結果ハラスメントが放置されてしまっている現状が分かりました。
 実際にハラスメントを受けた後、どのように対処したかも伺ったところ、「何もできなかった」(48.5%)が最多でした。ハラスメントを受けても、どのように対応してよいのか分からず、自らの中で抱えてしまう人が多い現状が分かりました。
 ハラスメントに対して適切な対処をしないことが、職場におけるストレスへと繋がっている可能性があるのではないでしょうか。

Q11 あなたは「ウェルビーイング」という言葉を知っていましたか。(単数回答)n=1,000



 身体的、精神的、社会的に良好な状態であることを意味する概念として「ウェルビーイング」という言葉があります。この「ウェルビーイング」という言葉を知っているかどうかを尋ねたところ、「内容まで詳しく知っている」(10.6%)と「ある程度内容を知っている」(17.9%)が合わせて28.5%となりました。一方、「知らない」と回答した方は48.2%でした。2023年に行った同様の調査の回答と比較すると(「知らない」と回答した人:55.6%)、「ウェルビーイング」という言葉の認知が上がっていることが分かりました。


チューリッヒ生命保険株式会社について
 チューリッヒ生命保険株式会社は、チューリッヒ・インシュアランス・グループの日本における生命保険事業の主要拠点として1996年に開設した日本支店の会社形態を日本法人へ変更し、2021年4月より営業しています。
 主に働き盛りの世代からシニア世代の方々に、「革新的な保障性商品」と「高品質なサービス(Z.Q.:チューリッヒ・クオリティー)」を乗合代理店、銀行窓販およびインターネットなど、「お客さまにとって利便性の高い選択権の活かせるチャネル」を通じて、ご提供しています。

チューリッヒ・インシュアランス・グループについて
 チューリッヒ・インシュアランス・グループ(以下、「チューリッヒ」)は、200以上の国や地域で幅広い商 品・サービスを提供する世界有数の保険グループです。チューリッヒは、150年前の設立以来、保険業界に変革をもたらし続けています。近年は、従来の保険サービスの提供に加え、人々の健康促進や気候変動による影響への対応力を高めるといった予防を目的としたサービスの提供も行っています。
 チューリッヒは、「明るい未来を共に創造する」というパーパスを掲げ、世界で最も社会的責任と影響力のある企業の一つとなることを目指しています。チューリッヒは、2050年までに温室効果ガスのネットゼロの実現を目指しており、MSCIより最高のESG評価を受けています。また2020年には、ブラジルの森林再生と生物多様性の回復を支援する「チューリッヒ・フォレスト・プロジェクト」を立ちあげました。
チューリッヒ・インシュアランス・グループはスイスのチューリッヒ市に本拠を置き、約60,000人の従業員を有しています。チューリッヒ・インシュアランス・グループ・リミテッド(銘柄コード:ZURN)はスイス証券取引所に上場しており、米国預託証券プログラム(銘柄コード:ZURVY)のレベルIに分類され、OTCQXにて店頭取引されています。当グループに関する詳しい情報は https://www.zurich.com/ をご覧ください。




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