株式会社大和書房(本社:東京都文京区、代表取締役:佐藤 靖)は『「あ」は「い」より大きい!? 音象徴から学ぶ音声学』(川原繁人 :著)を2024年10月12日に発売いたします。
人気言語学者の言語学・音声学の入門書的読み物!
「カンタム」は強くない?
「ママ」は「パパ」より柔らかい?
「萌え」「ツン」メイドに名の傾向が?
「クリラ」は国民的怪獣になれない?
なぜ「天ぷらゾバ」じゃないの?
キャラも呪文も長いと強い?
身近にあるさまざまな言葉の不思議を、あふれるユーモアと本気の学術的アプローチで解き明かす!
人気言語学者の言語学・音声学の入門書的読み物。
目次
▼第1章 言語学の中の音声学
1.1 言語学とは? 音声学とは?
1.2 音声学は難しい?
1.3 音声学は難しくない!
コラム1.1 誰でも知っている音象徴
1.4 本書の流れ
コラム1.2ちょっとまじめな恣意性の話
1.5 まとめ
▼第2章 優しい音、ツンツンした音
2.1 /maluma/と/takete/と2つの形
コラム2.1 動きであっても/maluma/は/maluma/
2.2 名前で魅力度が変わる?
コラム2.2 「やよい」ちゃんと「さつき」ちゃん
2.3 男性の音、女性の音(日本人編)
2.4 秋葉原のメイドさんの名前を分析してみた
コラム2.3 萌え声とツン声を使い分ける声優さん
コラム2.4 2011年と2016年を比較してみよう
2.5 まじめな話:「萌え」と「ツン」と「圧力変化」
コラム2.5 「マナカナ」vs.「カナマナ」
コラム2.6 なぜ「ま」には濁点が付けられないの?
コラム2.7 阻害音と小さい「っ」
コラム2.8 阻害音と語形成
2.6 まとめ
▼第3章 大きな音、小さい音
3.1 /a/と/i/はどちらが大きい?
コラム3.1 「おしゃかなしゃん」の謎
3.2 新種の蝶に名前を付けてみよう
3.3 知らないと損するかもしれない値引きの音象徴
3.4 /i/は笑顔の母音:声で恭順を示すには?
3.5 お猿も使う恭順の /i/
3.6 すべての母音を並べてみよう
コラム3.2 簡単な実験をしてみよう
3.7 母音の発音の仕方
コラム3.3 魅力的な母音
コラム3.4 日本語の顔文字を作った天才
コラム3.5 動詞と形容詞の語幹
3.8 MRIで母音を見てみよう
コラム3.6 MRIで音声を記述す
3.9 母音の音響と音象徴:なぜ前舌母音は「小さい」の?
コラム3.7 歯ブラシで第2フォルマントを聞く
コラム3.8 疑問文はなぜ上昇調?
3.10 第2フォルマントは割り算だけで計算できる
コラム3.9 「う、お」では唇が丸まるのはなぜ?
3.11 まとめ
▼第4章 濁音と向かい合う
4.1 ガンダムとカンタム
4.2 「きゃりーぱみゅぱみゅ」と「浜田ばみゅばみゅ」:名前の中の濁音
4.3 悪者は濁音? 悪者から濁点を取って遊ぼう!
コラム4.1 実際に濁点を取って遊んでいる人がいた
4.4 口腔が広がる濁音の調音
コラム4.2 ボイルの法則
コラム4.3 /b, d, g/ のどれが一番難しい?
コラム4.4 2 つの濁音はご勘弁? ライマンの法則
4.5 /maluma/vs./takete/=/bouba/vs./kiki/?
コラム4.5 「なんだチミは?」の秘密
コラム4.6 Praat で自分の発音を分析してみよう 199 濁音は汚い? 200 4.6 濁音の音響
4.7 まとめ
▼第5章 ポケモンでする音象徴研究
5.1 ポケモンについての予備知識
5.2 濁音と進化レベルの相関
5.3 やはり濁音は「大きく」「重い」
5.4 名前が「長い」と「強くなる」?
5.5 ポケモンで実験してみよう!
5.6 ポケモン名における母音の効果は?
コラム5.1 ポケモン研究開始直後の反響
5.7 世界に広がるポケモン研究
5.8 ポケモンのタイプも音から分かる!?
5.9 ポケモン言語学の原動力は学生たち
5.10 まとめ
▼第6章 より広い視点から音象徴・音声学を考える
6.1 バベルの塔は崩壊していない?
6.2 多感覚知覚:マルチモダリティ
6.3 他分野で生きる音声学
音声学と外国語学習
音声学とうた
音声学と感情表現
音声学と医療
音声学と商標登録
音声学と科学技術
▼第7章 最後のメッセージ
7.1 名は体を表す
7.2 いくらチャラついていても
付録 用語集
あとがき
解説 俵万智
著者略歴
川原繁人(かわはら・しげと)
1980年東京生まれ。1998年、国際基督教大学入学。2000年にカリフォルニア大学サンタクルーズ校に交換留学。同大学言語学科、名誉卒業生(2011年)。2001年、マサチューセッツ大学言語学科大学院に受験することなく合格内定をもらい、2002年に入学。2007年、同大学院より博士号取得(言語学)。卒業後、ラトガーズ大学にて教鞭を執りながら、音声研究所を立ち上げる。2013年より慶應義塾大学言語文化研究所に移籍。現在、教授。専門は音声学、音韻論、一般言語学。著作『音とことばのふしぎな世界』(岩波科学ライブラリー)、『「あ」は「い」より大きい!?』(ひつじ書房)、『音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む』(朝日出版社)他。複数の国際雑誌の編集責任者を歴任。
書籍概要
書名 :「あ」は「い」より大きい!? 音象徴から学ぶ音声学
著者 :川原繁人
発売日:2024年10月12日
判型 :文庫判
頁数 :288ページ
定価 :1,100円(税込)
発行元:株式会社大和書房 https://www.daiwashobo.co.jp
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