映像や画像を中空に浮かべて表示可能。10月15日~18日開催の「CEATEC 2024」「Japan Mobility Show」にて初披露
株式会社アーティエンス・ラボ(代表取締役:白倉 明、本社:千葉県茂原市)は、透明板上の自由な奥行き位置に動画や画像を表示できる技術「WOWGRAM Light Guide Type D」を開発しました。ホログラム技術を用いて、ガラスやアクリルなど1枚の透明板上に、浮遊する位置から無限遠まで任意の奥行き位置に動画像を表示する技術で、透明板の後ろにある現実世界の視野を邪魔することなく、中空に浮かぶ動画像を見ることが可能となります。応用範囲は、車載・遊技機演出、広告・宣伝、医療、教育など多岐に渡ります。本技術は、2024年10月15日(火)~18日(金)に幕張メッセで開かれる「CEATEC2024」及び「Japan Mobility Show」にてサンプル展示をおこないます。
映像を浮遊位置に表示したプロトタイプ
映像を無限遠に表示したプロトタイプ
1.「WOWGRAM Light Guide Type D」開発の背景
これまでのホログラムは、お札などに採用されているように、光を手前から照射して観察する反射型(フロントライティング)が一般的でした。これに対して、ホログラムの基材の内部を全反射する光で照明する導光板型は、外光の影響を受けずに常に良好な条件で再生でき、反射型とは異なる応用が考えられます。弊社では、反射型のみならず、導光板型でも高画質再生できる技術も開発しており、2021年には、記録済の立体画像のホログラムを照明するWOWGRAM Light Guide Type S(静止画表示)を技術発表しています。今回、その技術を発展させて、動画表示もできる技術、Type Dを新規開発いたしました。
2.「WOWGRAM Light Guide Type D」について
これはガラスやアクリルなど一枚の透明板に、入射部と出射部に特殊ホログラフィック光学素子を貼り合わせ、入射部近くに配置した一般的なディスプレイに表示した映像を複雑な光学系を介さずに板内で全反射伝搬させ、別の出射部から見られるようにしたものです。ホログラムの機能により、透明な板でありながら浮遊する位置から無限遠まで、任意の奥行き位置に映像を表示することができるようになりました。
この技術を応用すると、既存のガラスやアクリル板などを利用し、現実世界と仮想世界とを融合させることができます。透明板より奥に像定位させると、現実に見ている対象物から視点を動かさなくても付加情報などを表示できるので、自動車のフロントガラス、サイドウインドウやリアウインドウなどに用いれば、外の視界を邪魔せずに様々な情報をドライバーや同乗者に提示することができます。電車やバスのガラス窓に広告表示したり 商業施設やオフィスビルのガラスに看板や広告を出したりすることもできます。
また、手前に飛び出す位置で像を浮かばせれば、アミューズメント機器の演出や、不特定多数の人が触る公共のインターフェース機器のタッチレス化などに応用することが可能です。さらに、自動車等の内装や家電製品等の外装において、デザイン・質感を保ちながら必要な時にだけスイッチを表示するなど入力インターフェースのインビジブル化などをすることにも応用できます。。
その他、医療、工業分野、教育分野など、様々な分野で活用できる可能性があります。
3.出展概要
CEATEC2024、及び、ジャパン・モビリティショーでは、これらの可能性を感じていただける最新サンプルなどを展示します。
CEATEC内の展示ブース(ブース番号:8ホール8H465)
4.株式会社アーティエンス・ラボについて
弊社は、最先端のホログラムや光学技術を応用して、人々の生活を明るくし役立つ商品やサービスの実用化を目指すスタートアップ企業です。今後もホログラム関連技術を中心に、研究開発を進め、様々な分野で、各機器メーカー様のニーズにも合わせてお客様に高い満足感を持ってもらえる製品の市場導入をおこなっていきます。
『WOWGRAM』とは、弊社が開発した、ホログラム技術を応用した技術・製品の登録商標です。反射型ホログラムType Rに加えて、導光板型をWOWGRAM Light Guideとして、画像を記録したType Sとともに、今回開発した動画表示できるType Dも実用化開発を進めていきます。
5.会社概要
社名:株式会社アーティエンス・ラボ
住所:千葉県茂原市高師70番地5
業務内容:ホログラム、及び、電子機器の研究開発、企画、設計、製造、販売
コーポレイトサイト:http://www.artience-lab.com/
6.お問い合わせ先
TEL: 0475-36-3066
E-mail: wowgram@artience-lab.com
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