~求人数は先月比で増加。転職希望者は年内の転職を見据えて増加~
パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」(編集長:桜井 貴史)は、2024年9月の転職求人倍率をまとめた「doda転職求人倍率」を発表いたします。
なお、9月の業種別・職種別の詳細データや過去のデータについては、下記URLで公表しています。
・doda転職求人倍率レポート:https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/
doda転職求人倍率は、中途採用市場における需給バランスを表すもので、dodaの会員登録者(転職希望者)1人に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値です。
<算出式※:求人数(採用予定人員)÷転職希望者数>※分子・分母はdoda独自の定義により算出したものです。
2024年9月の概況
・転職求人倍率
2024年9月の転職求人倍率は、前月から+0.04ポイントの2.86倍となりました。求人数は前月比102.8%、前年同月比118.1%となりました。転職希望者数は前月比101.6%、前年同月比98.7%でした。
・求人数増加率 P.2「■業種別 求人数増加率」「■職種別 求人数増加率」参照
求人数は、業種別では12業種(「その他」は除外)のうちすべてで前月から増加しました。最も増加率が大きかったのは「コンサルティング」「メディア」(前月比105.9%)でした。職種別では11職種(「その他」は除外)のうちすべてで前月から増加しました。最も増加率が大きかったのは「事務・アシスタント」(前月比110.0%)、次いで「営業」(前月比104.4%)でした。
解説と今後の見通し(doda編集長:桜井 貴史)
・2024年9月の解説
求人数は全業種で増加、「メディア」では広告代理店やWebサービス企業で特に増加
9月の求人数は前月比で増加し、引き続き高い水準で推移しました。9月は下期以降の体制整備に向けて求人の掲載を始める企業が多く、すべての業種で求人数の増加が見られました。業種別で増加率が大きい「メディア」では、広告代理店やWebサービスの企業で特に求人数が増加しました。広告代理店は近年のWeb広告需要の高まりから体制強化に向けた営業職や、生成AIの活用を推進するコンサルタント等のポジションで増加が見られました。Webサービスの企業では、事業拡大に向けた法人営業職やエンジニアなどの職種で増加が見られました。転職希望者数も夏季休暇後の9月ごろより年内の転職を見据えて転職活動を始める人が増えるため、今年も増加しました。求人数が転職希望者数の増加幅を上回ったため転職求人倍率は上昇しました。
・10月以降の見通し
2024年度上期は、前年度と同水準・それ以上に企業の採用意欲が高い傾向が見られましたが、下期もその傾向は続くと推測され、10月以降も求人数の増加が見込まれます。特に欠員補充のための採用のほか、IT・DXや生成AIなどを活用するための専門性の高い人材のニーズは下期以降も続くことが予想されます。転職希望者数は、9月に続いて冬の賞与後の転職を見据えて転職活動を始める人が増えるため、増加すると予想されます。例年の傾向から、求人数が転職希望者数の増加幅を上回ることが予想され、転職求人倍率は上昇するでしょう。
【解説者プロフィール】doda編集長:桜井 貴史(さくらい たかふみ)
新卒で大手人材会社に入社し、一貫して国内外の学生のキャリア教育や就職・転職、幅広い企業の採用支援事業に携わる。2016年11月、パーソルキャリア株式会社に中途入社。同年、株式会社ベネッセホールディングスとの合弁会社、株式会社ベネッセi-キャリアに出向、新卒オファーサービス「dodaキャンパス」の立ち上げを牽引し、初代dodaキャンパス編集長に。その後、同社 商品サービス本部 本部長として、キャリア講座やアセスメントをはじめとした、大学生向けサービスの責任者を務める。2023年4月、doda副編集長 兼 クライアントP&M本部 プロダクト統括部 エグゼクティブマネジャーに就任し、法人向け採用支援プロダクト全体を管掌。2024年4月、doda編集長に就任。サービスを通じてこれまで約60万人以上の若者のキャリア支援に携わり、Z世代の就職・転職動向やキャリア形成、企業の採用・育成手法に精通している。
■転職サービス「doda」について< https://doda.jp >
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