2024年10月14日(月)~10月17日(木)にブラジル・イグアスフォールで開催された、化粧品技術を競う世界最大の研究発表会「第34回国際化粧品技術者会連盟イグアス大会2024」(The 34th IFSCC※1 Congress 2024 Brazil Iguazu Falls)において、全688件の研究報告(口頭発表83件、ポスター発表605件)のうち、資生堂 井上大悟研究員が口頭発表基礎部門で「最優秀賞」を受賞しました。また、沖嶋杏奈研究員が、若手研究員に贈られる Henry Maso Award for 2024を授与されました。
 資生堂は、IFSCC主催の研究発表会において、本大会で28回目の最優秀賞受賞となり、世界の化粧品メーカーの中で最多の受賞回数となります。今後もグローバルレベルで高く評価される研究開発力を強みとして革新的な価値を創り続け、当社の企業ミッションである「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(美の力でよりよい世界を)」の実現に向け、世界中の人々へ美のイノベーションを届けていきます。
※1 IFSCC: The International Federation of Societies of Cosmetic Chemists



《受賞テーマの概要》

【口頭発表基礎部門 最優秀賞】



株式会社資生堂 みらい開発研究所
研究員(博士) 井上 大悟

受賞コメント
「日々進歩する科学の中で皮ふ科学も例外ではありません。私たちの研究は、資生堂の築いてきた『巨人の肩の上に立って』皮ふを見つめてきたからこそ成し得た研究です。今回最優秀賞をいただいた研究成果は、これから先の新しいシミ研究の序章であり、今後さらにブレイクスルーを起こしていきたいです。」



<研究タイトル>
シミ特有の細胞老化現象の解明:
角化細胞内の過剰なメラニン蓄積によるシミ特有の代謝変化および細胞老化プロセスの発見と実効薬剤ソリューションの新展開

<研究概要>
シミは見た目年齢に大きく影響する不変な肌悩みの一つである一方で、シミがどのように発生し、定着するかという「シミの一生」に関するシミのダイナミクスに着目した研究は未開拓なままでした。そのため、本研究では、生きたシミを細胞レベルで非侵襲に観察し、シミではミトコンドリアの酸化的リン酸化(OXPHOS)活性が低下していることを明らかにしました。また、シミにおける過剰なメラニン蓄積がOXPHOSの低下および細胞老化を引き起こすことも発見しています。さらに、このメラニン過剰蓄積によるミトコンドリア代謝低下と細胞老化という新たなシミ改善ターゲットにアプローチすることで、シミの悪化・定着環境を改善する実効薬剤を開発しました。


《IFSCC(国際化粧品技術者会連盟)について》
 IFSCC (The International Federation of Societies of Cosmetic Chemists)は、1959 年、8 カ国の化粧品技術者会の参加により結成された、世界中の化粧品技術者による、より高機能で安全な化粧品技術の開発へ向けて取り組む組織です。現在は 81の国と地域を代表する 51の団体の約 16,000 名以上の会員から構成され、毎年開催される研究発表会には、数百報の研究発表と 1,000 名を超える参加者がある年もあり、名実ともに化粧品や肌などに関する世界で最も権威のある研究発表の場の一つとなっています。
▼資生堂企業ウェブサイト「IFSCC大会受賞研究の紹介」
https://corp.shiseido.com/jp/rd/ifscc/?rt_pr=trr40


▼ ニュースリリース
https://corp.shiseido.com/jp/news/detail.html?n=00000000003905&rt_pr=trr40

▼ 資生堂 企業情報
https://corp.shiseido.com/?rt_pr=trr40
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ