株式会社講談社(本社:東京都文京区)が発行する小説誌「小説現代」11月号(10月22日⦅火⦆発売号)は将棋特集! 「決断」と「いずれかの駒」をテーマに豪華8人の作家が珠玉の短編をお届けします。


表紙

<特集 将棋と小説>
将棋は、決断のゲームである。無数の選択肢の中から、一手を選ぶ。
将棋は、明快なゲームである。残酷なまでに白黒がはっきりとつく。
しかし、単純な「結果」にたどり着くまでの間に、無数の思いが凝縮されている。
だからこそ、将棋は物語の宝庫なのだ――。

本特集では、超豪華執筆陣による書き下ろし短編をはじめ、特別対談、書評、エッセイ、コミックなど、将棋と小説の魅力をさまざまな角度から掘り下げていきます。

<特別対談> 
渡辺明九段×岩谷翔吾(THE RAMPAGE)
頭脳と身体、その道を究めたプロ達が、小説の魅力を語ってくださいました。
和やかな対談の後には4年ぶりの一局が。
編集部員によるミニ観戦記と共にお楽しみください。 

<短編競作>
豪華8人による将棋短編を書いていただきました!
それぞれのテーマは「決断」と「いずれかの駒」。
これをきっかけに将棋の世界へ足を踏み入れてみませんか?

青山美智子「授かり物」
「俺、東京に行く。漫画家になるんだ」二十歳の天才棋士と同じ日に生まれた、平凡な我が子。初めて知る息子の夢に戸惑う芳枝だったが――。

芦沢 央「おまえレベルの話はしてない(大島)」
奨励会三段の息子を持つ父親の自己破産を担当することになった弁護士の大島。管財人面談直前、最終確認として依頼人の通帳記帳に向かうと、そこには謎の入出金が記録されていた。

綾崎 隼「女の闘い」
数少ない女性奨励会員の倉科朱莉が、偏見にさらされながらも奮闘し、やがて自信を取り戻すまでの成長譚。

奥泉 光「桂跳ね」
菅原香帆の若き日の日録には、知己であった高田諒四郎との将棋を介した交歓の日々と、あまりにも哀しい別れが記録されていた。

貴志祐介「王手馬取り」
精進落としに割烹を訪れた井上一家が「結婚式に両家の父がこなかった」という未だ解明されない謎の話をしていると、板前は突然、居合わせた老人に水を向け始め……。

白井智之「誰も読めない」
名人戦、第五局。二日目の対局前、挑戦者が拉致された。そして彼は犯人に頼まれる。殺人事件の真犯人を見つけてほしいと――。

橋本長道「なれなかった人」
落ちぶれた天才・青柳と、未だプロ棋士の夢に取りつかれる段。
三十年の時を経て再び相まみえる二人が、対局前に果たした約束とは。

葉真中顕「マルチンゲールの罠」
その街いちばんの「真剣師」がなじみの席主に頼まれたのは、「天才」かもしれない少年を懲らしめることだった――。

<出張掲載>
伊奈めぐみ「将棋の渡辺くん」
棋士の日常を綴った大人気コミックエッセイ「将棋の渡辺くん」が『別冊少年マガジン』から出張!
今日はご夫婦でビブリオバトルをやるそうで……

<特別対談>

先崎学九段×葉真中顕 
ミステリー好きの棋士と日本推理作家協会の将棋同好会代表が、将棋とミステリーの親和性についてたっぷり語ります。

<書評>

あわいゆき 将棋×小説ガイド
将棋の魅力を知るなら、小説から! 気鋭の書評家・あわいゆきさんが大人気将棋小説6選を横断レビュー! 

<追悼特別寄稿> 
田名後健吾(元「将棋世界」編集長)「大崎善生さんの横顔」
天才棋士の誕生を見守り、不遇の棋士を優しく見つめた大崎善生さん。「一番弟子」が明かす、『聖の青春』から藤井聡太八冠達成の日まで。


<全編公開>
青山文平 「下垣内教授の江戸」
幕末から昭和の初めまでを駆け抜け、日本の近代美術に貢献した下垣内邦雄。
晩年に新聞記者に語ったその生涯は、思いもよらぬすさまじいものだった。「俺は人を斬ろうとしたことがあるんだよ」。

<シリーズ>
村木 嵐「天領の鷹」第2回
故郷の飛騨を追われるように離れ、北の地・蝦夷に希望を見いだした飛騨屋久兵衛。
松前藩への運上金や借財返却に苦しみながらも、仲間の杣たちと豊かな森を切り拓いていく!

石井仁蔵「赤き夢見し者たちは」
キューバ危機は、まだ終わっていなかった。ミサイル撤去に反発するカストロと、ソ連の副首相・ミコヤンの会談は平行線を辿るが――。

<書評>
久田かおり 『音のない理髪店』一色さゆり 

<コラム> 
宮田愛萌 ねてもさめても本のなか
〆切めし 上坂あゆ美
武田砂鉄 もう忘れてませんか?

<漫画>
意志強ナツ子 るなしい

<本>
ミステリー 青戸しの
青春・恋愛小説 あわいゆき
時代小説 田口幹人 
エッセイ・ノンフィクション 高橋ユキ
読書中毒日記 池澤春菜
今月の平台  

第19回小説現代長編新人賞2次選考通過作品&1次選考通過作品講評 発表
第20回小説現代長編新人賞募集
第71回江戸川乱歩賞募集
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