YouTube動画「登録者10億人達成『光の盾』ってどんなの?」のサムネイル画像

 阿南工業高等専門学校(徳島県阿南市 校長:箕島弘二 以下「阿南高専」)は、科学系YouTubeチャンネル GENKI LABOの市岡元気先生を阿南高専に招いて、阿南高専で独自開発したレーザー微細加工機を使った実験動画「登録者10億人達成『光の盾』ってどんなの?」を共同制作しました。実験動画は2024年10月5日(土)よりYouTubeチャンネル GENKI LABOで公開されています。

科学系YouTubeチャンネル GENKI LABOとの実験動画制作
 阿南高専は、2022年度から2年間、国立高等専門学校機構のプロジェクト、「理工系人材の早期発掘とダイバーシティ型STEAM教育強化事業」の実践校として、オンラインコンテンツを充実させて小中学校へのSTEAM教育支援を行う「KOSENIANを増殖させる「Online-KOSEN」」事業に取り組みました。その一環として、小中学生に科学を身近に感じてもらうことを目的に、100万人を超えるチャンネル登録者数を持ち、子供達に大人気の科学系YouTubeチャンネル GENKI LABOと実験動画の共同制作を行いました。2023年11月に協力学生を学内募集したところ11名が集まりました。12月にGENKI LABOの市岡元気先生とオンラインミーティングを行い、その後もミーティングを重ねて実験テーマを検討しました。その結果、高専所有の最先端機器である独自開発レーザー微細加工試験装置「武御雷(タケミカヅチ)」を用いた実験を行うことになりました。
 レーザー微細加工とは、フェムト秒の超短パルスレーザーによる加工で、極めて短い時間間隔でレーザーをパルス照射するため加工対象に与える熱影響が極めて小さくなり、熱に弱い材料の加工やナノからマイクロメートルオーダーの超微細な加工を実現することが可能な最先端のレーザー加工技術です。レーザー微細加工により銀色の盾の表面に微細構造を作り、モルフォ蝶やCDの裏面と同じように構造性発色により虹色に見えるようにする実験を行いました。市岡元気先生をお招きし、2024年3月4日に実験動画を撮影しました。電気コースの学生が実験の説明を行い、高専で科学技術を学んだ学生の成長を見ることができる内容となっています。ぜひ、ご覧ください。




実験動画撮影の様子


実験動画制作に協力した学生と市岡元気先生

 撮影日当日にはレーザー微細加工機を使った実験動画「7000万円のレーザー光線でステーキ焼けるのか?凄い学校に実験協力してもらいました!(阿南高専)」も撮影しました。この動画は2024年4月19日からYouTubeチャンネル GENKI LABOにて公開されています。




YouTube動画「7000万円のレーザー光線でステーキ焼けるのか?凄い学校に実験協力してもらいました!(阿南高専)」のサムネイル画像

阿南高専独自開発のレーザー微細加工機「武御雷」
 阿南高専は、2023年度より新規光関連技術により徳島県内での光関連産業生産額や雇用者数増加を目指す内閣府地方大学・地域産業創生交付金事業展開枠(次世代”光”創出・応用による産業振興・若者雇用創出計画)において、「微細レーザー加工技術活用事業」に取り組んでいます。本事業での取り組みとして、様々な材料に対してレーザー微細加工を行うことができる装置を開発し、武御雷(タケミカヅチ)と命名しました。複数台のレーザーを搭載可能で、材料や加工法に応じて最適な波長や光学系を選択でき、統合加工ソフトウェアにより容易に加工データを作成できる特徴があります。開発した装置により、県内外の企業等の新規事業・新製品開発支援を推進しています。

阿南工業高等専門学校について
 阿南工業高等専門学校は、昭和38年に徳島県や地域産業界からの強い要望に応え、実践的技術者を育成する国立の高等教育機関として設立されました。8,000名余りの卒業生は、産業界を中心として地方公共団体や教育機関など幅広い方面で活躍しています。
 平成26年4月からは、機械工学科・電気電子工学科・制御情報工学科及び建設システム工学科の4学科を創造技術工学科1学科に集約し、これまでの学科を引き継ぐ機械、電気、情報、建設の4コースに、新たに化学を加えた1学科5コースの体制で、複合・融合型技術者を育成しています。

阿南高専外観

【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 阿南工業高等専門学校
所在地:徳島県阿南市見能林町青木265
校長:箕島 弘二
設立:昭和38(1963)年4月
URL:https://www.anan-nct.ac.jp/
事業内容:高等専門学校・高等教育機関
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