スタートアップ企業との協業と地域のプレイヤーとの連携で、観光需要の増加・波及に向けた仕組みを検証

 戸田建設(株)(本社:東京都中央区、社長:大谷 清介)は、scheme verge(株)(本社:東京都
文京区、代表取締役CEO:嶂南 達貴)および(株)バカン(本社:東京都千代田区、代表取締役:河
野 剛進)と協業し、北陸新幹線 越前たけふ駅周辺エリアの活性化を目指したまちづくりの推進に向
けて、当駅を起点にする通年での滞在型産業観光の促進に取り組んでおります。
 RENEW においては、越前鯖江地域(福井県鯖江市・越前市・越前町)の観光促進に向けて、アンケート調査およびデジタルクーポンを活用したエリア連携型の観光需要・動態調査(以下、本調査)を実
施します。

※1 福井県鯖江市・越前市・越前町で開催される、持続可能な地域づくりを目指した産業観光見学イベント
https://renew-fukui.com/



1. 本調査の背景
 現在、当社では、2021 年に締結された福井県越前市との官民連携パートナーシップ(PPP)協定※2 に基づいて、越前たけふ駅周辺での越前市版スマートシティ事業の具現化に向けた取り組みを推進して
おります。その一環として、2022 年に実施した「地域・社会課題解決アイデア共創コンテスト」※3
で、scheme verge(株)の提案するエリア活性化プラットフォーム「Horai エリアマネジメント」を
活用した地域活性化に向けた取り組みの提案を最優秀賞に選出いたしました。
 また、2023 年に混雑状況のリアルタイム可視化サービスの提供を行う(株)バカンへの出資※4 を実施し、まちや建物の利用者の「体験」を通じた価値の創出と向上に向けた活動を行っています。
 これらの活動を生かし、当地域における観光需要・動態調査や、調査結果に基づく具体的な仕掛け
としてscheme verge(株)の「Horai エリアマネジメント」と、(株)バカンのサービスを活用し、
持続可能なまちづくりに向けて取り組みを進めてまいります。

※2 北陸新幹線「越前たけふ駅」周辺での越前市版スマートシティ形成に向けた官民連携(PPP)プロジェクト
https://www.toda.co.jp/ceatec/2022/doc/2_3_2_doc.pdf

※3 「地域・社会課題解決アイデア共創コンテスト」を実施
https://www.toda.co.jp/news/2022/20221013_003127.html

※4 混雑状況のリアルタイム可視化サービスの提供を行う「バカン」への出資について
https://www.toda.co.jp/news/2023/20230221_003174.html

関連ニュースリリース:
スタートアップ投資・連携活動第2 期を開始 ―2026 年度までに最大30 億円を有力スタートアップへ投資―
https://www.toda.co.jp/news/2024/20240530_003363.html


2. これまでの調査
 2024 年3 月16 日の越前たけふ駅開業に合わせて、先行開業していた「道の駅 越前たけふ」の協力
のもと、駅開業前後2週間程度の利用者に対してアンケート調査※5 を行いました。これにより、駅前
施設の利用者の消費傾向や、訪問先がわかる人流データを得られ可視化することができたため、今後
のまちづくりやマーケティングに有効な手段としての活用検討を進めています。
 2024 年8 月24 日・25 日に越前市で開催されたクラフトイベント「千年未来工藝祭」では、本イベ
ント並びに越前市観光協会の協力を得て、約700 名のアンケート回答を取得できました。また回答者
に対して抽選で越前市内の店舗・施設で使用できるデジタルクーポンを配布することにより、県内及
び近隣県の在住者を中心に、市内における観光人流データの収集を行いました※6。

ニュースリリース:
※5 北陸新幹線 越前たけふ駅の開業にあたり周辺エリア活性化のための基礎調査を開始
https://www.toda.co.jp/news/2024/20240326_003336.html

※6 福井県越前市で開催されるクラフトイベントにおいてデジタル活用による周遊実態調査と検証を開始
https://www.toda.co.jp/news/2024/20240823_003400.html


3. 本調査の目的
 これまでの調査では、駅前施設利用者から市内観光イベント参加者へとターゲットを拡大し、越前
たけふ駅周辺から地域への関わりを広げる活動を進めてきました。本調査では下記4点を目的とし
て、国内最大級の産業観光見学イベント「RENEW」と連携することにより、さらに人・地域を拡大し
て、観光にかかる需要・動態の把握、並びにそれらの需要を受け入れる交通課題の抽出を進めてまい
ります。

1.越前たけふ駅を玄関口とする観光需要の分析
北陸新幹線の福井県延伸開通に伴い、誘客力の向上が期待されるなか、東京都市圏等からの来訪者の具体的な観光需要を把握します。

2.越前鯖江地域における観光ゴールデンルートの検証
具体化近隣県・京阪神都市圏・東京都市圏など、来訪者の居住地域ごとにおける、越前鯖江地域での宿泊傾向、回遊傾向を検証します。

3.通年での滞在型産業観光の推進に向けた課題調査
2.の具体化と合わせ、新幹線等を使う遠方都市圏からの来訪者の訪問先での体験・活動・コンテ
ンツを把握し、イベント時だけでない通年での観光推進に向けて開発の可能な場所・コンテンツ
の具体化を図ります。

4.交通課題の実態調査とエリア活性化トライアル
越前たけふ駅の近隣地区の施設における人と車の滞在状況をAI カメラを用いて計測し、実態把
握とデータ活用を図ります。また、検知した滞在・混雑状況のリアルタイム配信によるエリア
- 活性化に向けた効果検証のトライアルも合わせて行います。

- 越前たけふ駅や案内所など主要な施設への移動手段としてシャトルバスを利用して楽しく便利
に移動してもらい、公共交通利用者にとっての二次交通の選択肢や課題などを把握します。



4. 本調査の実施内容








実施体制



5. 本調査実施後の展開について
 現在、越前たけふ駅周辺において、先端産業や宿泊施設などの誘致整備を進めております。調査目
的1.~4.に対する検討材料・エビデンスとなるデータや分析結果を活かすことによって、駅周辺地区
のまちづくりに対しソフト面を中心とした取り組みを進めてまいります。
 また、越前鯖江地域をはじめ観光客の移動範囲全体を対象とした課題を把握することにより、北陸
新幹線延伸開業を呼び水とする「宿泊を含む通年での滞在型産業観光」の需要を掘り起こすための観
光誘客の施策に役立て、ひいては当駅を起点としたまちづくりの展開につなげてまいります。


協業、技術協力企業について
- scheme verge(株)

本 社 :東京都文京区向丘2 丁目3-10 東大前HiRAKU GATE 401
代表者 :代表取締役CEO 嶂南 達貴
設 立 :2018 年7 月24 日
事業内容:都市・交通ソリューションの設計・開発・提供
登 録 :東京都知事 登録旅行業 第2-8136 号
URL :https://www.schemeverge.com/
- (株)バカン

本 社 :東京都千代田区麹町2-5-1 半蔵門PREX South 3F
代表者 :代表取締役 河野 剛進
設 立 :2016 年6 月8 日
事業内容:混雑の検知・解析・配信の提供
URL :https://corp.vacan.com/
- RYDE(株)

本 社 :東京都渋谷区代官山町20 番23 号 Forestgate Daikanyama MAIN 棟3F
代表者 :代表取締役 杉崎正哉
設 立 :2019 年9 月20 日
事業内容:二次交通に特化したモビリティプラットフォームRYDE PASS の企画・運営
URL :https://pass.ryde-go.com/
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