京王電鉄株式会社(本社:東京都多摩市、代表取締役社長:都村 智史、以下「当社」)は、 本日開催の取締役会において、京王線での自動運転設備を活用したワンマン運転の実施に向け、 京王線におけるホームドア整備工事(以下、「ホームドア工事」)および自動運転設備の整備工事(以下、「自動運転化工事」)を実施することを決定いたしましたので、お知らせします。
(※)井の頭線におけるホームドア工事および自動運転化工事の実施については、2024年2月5日開催の取締役会において決定しております。

                       記

 当社はこれまで、さらなる安全性の向上を目指すべくホームドアの設置を進め、1日あたりの乗降客数が10万人以上の駅や、国際的なスポーツ大会の会場最寄り駅、ホームが狭くかつ輸送密度の高い井の頭線を優先して整備してまいりました。
 この度、さらなる高度な安全、安心を実現させるため、お客様の安全性と列車運行の安定性確保の観点から、京王線全駅へのホームドア整備を決定いたしました。ホームドアの整備に際しては、バリアフリーの観点から、列車とホームとの間の段差および隙間を縮小する対策も同時に実施します。
 また、ホームドア整備によりホーム上の安全性が向上することから、自動運転化の推進に向けて自動運転設備の整備工事に着手することを決定いたしました。これにより、将来予測される生産年齢人口減少や働き方改革がさらに進行した事業環境下においても、鉄道輸送の安全およびサービスレベルを確保しながら持続可能な鉄道事業を目指してまいります。


1.ホームドア工事概要
(1)現在の整備状況



(2)整備する主な設備

          <ホームドア>


<段差および隙間の縮小> 転落防止ゴムの設置(隙間縮小)






       ホームのかさ上げ(段差縮小)

2.自動運転化工事概要
(1)自動運転による走行(イメージ)
   運転士による出発ボタンの操作のみで自動で列車を加減速させることを想定しております。

      ≪自動運転による走行(イメージ)≫


         ≪自動化のレベル≫

(2)主な自動運転設備の紹介
 自動運転に対応した自動で列車を加減速させるシステム(列車の起動や加速、速度制御及び定位置停止の操作を自動的に制御する装置など)や、出発ボタンなどの設備を設置します。

        <車両(イメージ)>


        <運転台(イメージ)>

3.当社事業費および工期



4.今後の見通し(当該設備が営業・生産活動に及ぼす重要な影響)
 本日公表した通期業績予想においては、本件の影響を反映しておりますが、本件による2025年3月期の業績に与える影響は軽微であります。今後開示すべき事項が生じた際には、速やかに開示いたします。


                                          以 上

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