未来にやさしい空間づくりを行う株式会社船場(本社:東京都港区、社長:八嶋大輔)は、ヤマハ発動機株式会社の共創スペース「YAMAHA MOTOR Regenerative Lab(通称:リジェラボ )」を創造。ヤマハ発動機の製品の製造・輸送過程で発生した廃棄物や廃材をアップサイクルした什器や家具、アートワークを制作し、共創スペースのテーマである「リジェネラティブ(再生)」を具現化しました。




1.「リジェネラティブ」をテーマに、共感がめぐり共創が生まれ続ける拠点を創造

共創スペースでは、ヤマハ発動機がこれまでさまざまな事業で向き合ってきた社会課題への取り組みの発信を行います。スペースのテーマは「リジェネラティブ(再生)」。リジェネラティブは、環境問題解決に向けて近年注目され始めた概念であり、自然環境の維持(サステナブル)にとどまらず、より良い状態に再生させることを指します。





このテーマを具現化するため、船場は、ヤマハ発動機の製品の製造・輸送過程で発生した廃棄物や廃材などをアップサイクルして什器と家具を制作。共創スペースを訪れた来訪者に什器のストーリーを説明し、リジェネラティブについて考えるきっかけとしてもらうことを目指しました。

2.プール廃材を活用した什器を制作し、ヤマハ発動機の社会課題解決への意思を表現

ヤマハ発動機由来の廃棄物の中で、特にFRP(繊維強化プラスチック)に着目。ヤマハ発動機は、耐候性や耐震性に優れるFRPを用いて、レジャーボートやプールなどさまざまな製品を製造してきました。FRPはリサイクルが難しいという課題も抱えていますが、ヤマハ発動機は、FRPの製造やリサイクルの技術研究を進め、リデュース・リユース・リサイクルを行い、廃FRPの削減に注力しています



ヤマハ発動機新居町工場でのプール廃材選定の様子

そのFRPでできた廃棄予定の競技用プールを活用し、展示用什器を制作。これまでのプールとしてのリユースではない、新しいFRPの再活用方法を探り、環境や社会への影響に向き合うヤマハ発動機の姿勢を示す象徴的な什器を創り上げました。プール裏面の構造体の形状を活かしたデザインとし、什器両側壁面はベンチに仕立てています。展示用什器のほかにも、テーブル天板やホワイトボード、可動棚へもFRPをアップサイクルしました。



FRPプールで制作した展示什器

展示什器壁面のベンチ

3.リジェネラティブへの導入の役割を果たすアートワーク展示を制作

FRPプールの廃材で制作した展示什器の最初の企画展示として、コンテンポラリースタジオwe+と共同で、ヤマハ発動機の製品製造過程で生じる端材や廃材を用いたアートワークを制作しました。「観察から未来を駆動する」をコンセプトに、ヤマハ発動機の製品製造過程で生じるFRP端材や廃材をディスプレイしています。



偶然が生み出す不思議な造形や、個性的な表情をみせるアートワーク展示

これまでゴミとして見過ごしてきたものを改めてじっくりと観察することによって、廃棄物に対する固定観念に気づき、新たな視座を得ることを目指しました。視点が切り替わる体験を通じて、共創スペースを初めて訪れた人をリジェネラティブへと導入する役割を果たします。什器内の展示は、今後ヤマハ発動機が着目する社会課題やテーマに基づき、入れ替わります。



4. 資源の再生について考えるきっかけを散りばめた空間を創出
作って終わりではなく、使い終えた後のことまで考えるヤマハ発動機の視点を共有できるよう、その他の家具、什器もアップサイクルで制作しました。ヤマハ発動機の工場で使われていたボート保管・運搬用の台車、廃棄物保管用FRPワゴン、FRP成型用の型枠、ボートのハンドル、輸送時の梱包材などをアップサイクル。


さまざまなものを再活用し家具・什器を制作

スノーボードや台車をアップサイクルした家具



また、ヤマハ発動機創業の地でもある、マウンテンバイクパーク『ミリオンペタルバイクパーク』で採集した土を、プランターやマウンテンバイクのパンプトラック側面に左官材として使用。採集した枝や木の実を用いたテーブルも製作しました。首都圏のオフィスでも自然と遊びのフィールドを感じられる空間を創り上げました。



枝や木の実を樹脂で固めて成形した天板

さらに、廃校の学校机・椅子や、廃棄予定のポンプ車、工事現場のケーブルドラム、使い終えたスノーボードなど、さまざまなところで不要となったものも再活用し、家具や什器へと創り変えています。

>制作した什器の詳細はこちらをご覧ください。

■YAMAHA MOTOR Regenerative Lab
来訪者との「共創」を模索しながら、新事業やイノベーションを生み出す拠点として10月25日にオープン。今後イベントなどを通して、社外への情報発信や交流が行えるよう、多様な使い方を想定したワークショップエリア、社内外の来訪者が利用可能なコワーキングエリアのほか、展示用ギャラリーエリアや、来訪者との仲を深めるキッチンなどを設置しています。





公式サイト:https://www.yamaha-motor.co.jp/regenerative-lab/
所在地:横浜みなとみらい21中央地区53街区 横浜シンフォステージ(YOKOHAMA SYMPHOSTAGE (TM))WEST棟9階
船場担当業務:PM(プロジェクトマネジメント)・CM(コンストラクションマネジメント)、内装設計・施工、造作什器設計・施工、アートワーク企画・展示、ロゴデザイン・サイン制作

>ヤマハ発動機のプレスリリースはこちら


船場は、アップサイクルやアートワーク制作など多様な手法で、企業の理念、考え方、これまでの歴史を体現した空間づくりを行っています。今後も、企業のメッセージや想いを発信できるオフィスや共創スペースをエシカルな手法で創出します。




【船場について】
商業施設をはじめオフィスや教育、ヘルスケア、余暇施設等のさまざまな空間づくりにおいて、調査・企画・デザイン・設計・施工・メンテナンスまでをトータルでサポートしています。2021年よりビジョンに「Good Ethical Company」、ミッションに「未来にやさしい空間を」を掲げています。人や地域社会、自然環境へ“おもいやり”の視点を持ち、サプライチェーン全体で未来にやさしい空間の共創を目指すエシカルデザインを推進しています。

社名 :株式会社船場 カブシキガイシャ センバ
所在地:東京都港区芝浦1‐2‐3シーバンスS館9階
上場:東京証券取引所スタンダード市場(コード番号:6540)
主な実績:サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場(設計、施工) / ISUMI Glamping Resort & Spa SOLAS(マスタープラン・設計・施工)/ Tokyoシェアオフィス墨田(プロダクション・設計・施工)/ 三井ショッピングパーク ららぽーと門真・三井アウトレットパーク 大阪門真(調査企画・マスタープラン・設計・環境デザイン・施工)
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