「平成で一番売れた本」とされるのが養老孟司さん(解剖学者・東京大学名誉教授)の『バカの壁』です。その養老さんの「壁」シリーズの7作目となる3年ぶりの新刊『人生の壁』を11月18日、新潮社から刊行します。これにより、シリーズの累計が700万部に到達することになりました。



 2003年に刊行された養老孟司さんの『バカの壁』は発売直後から爆発的な売れ行きを記録し、今日までに460万部を超えるベストセラーとなっています。以降、「壁」シリーズは『死の壁』『超バカの壁』『「自分」の壁』『遺言。』『ヒトの壁』と続き、今回の新作『人生の壁』を加えると、累計部数は700万部を超えることとなりました(701万2268部・電子版含む)。

 このシリーズで、養老さんは一貫して現代人の抱えるさまざまな悩みに対して、時に答を、時にヒントを示してきました。決して正解を押しつけず、「こんなふうに考えてみたらどうですか」とやさしく語りかけるようなそのスタンスは、結果として多くの読者が自分で壁を越えたり、かわしたりする道を見つける手助けになってきたのです。
『バカの壁』では他者とのコミュニケーション、『死の壁』では「生死」、『超バカの壁』ではいろいろな社会問題をメインに考えてきたこのシリーズで、今回は正面から「人生」を扱っています。読者待望のど真ん中のテーマと言ってもいいでしょう。

 生まれてから死ぬまで、誰もが壁にぶつかります。養老さんはそれらをどう越えてきたのか、かわしてきたのか。発売される11月には87歳を迎える養老さんが自身の人生を振り返りながら、あらゆる世代に向けてやさしく語りかけてくれます。いつも以上に目からウロコの指摘、腹に落ちる解説、胸に刺さるフレーズが次々飛び出す1冊は、どこから読んでも「沁みる」こと必至の内容になっています。

■書籍内容
生きていくうえで壁にぶつからない人はいない。それをどう乗り越えるか。どう上手にかわすか。「子どもは大人の予備軍ではない」「嫌なことをやってわかることがある」「人の気持ちは論理だけでは変わらない」「居心地の良い場所を見つけることが大切」「生きる意味を過剰に考えすぎてはいけない」――自身の幼年期から今日までを振り返りつつ、誰にとっても厄介な「人生の壁」を超える知恵を正面から語る。

■著者紹介
養老孟司(ようろう・たけし)
1937(昭和12)年、神奈川県鎌倉市生れ。解剖学者。東京大学医学部卒。東京大学名誉教授。1989年『からだの見方』でサントリー学芸賞受賞。2003年の『バカの壁』は460万部を超えるベストセラーとなった。ほか著書に『唯脳論』『ヒトの壁』など多数。

■書籍データ
【タイトル】『人生の壁』
【著者名】養老孟司
【発売日】11月18日
【造本】新書版
【本体定価】968円(税込)
【ISBN】‎ 978-4106110665
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/611066/
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