140点超の図版をフルカラー収載!




 西洋美術史の名案内人、池上英洋さんの新刊『額縁のなかの女たち 「フェルメールの女性」はなぜ手紙を読んでいるのか』が11月11日にNHK出版から発売されます。女神、聖母、魔女、娼婦、主婦、少女、ファム・ファタルーー女性イメージの歴史に注目することで、西洋美術史の謎を解く一冊です。
 いくつもの睾丸を持つ女神、いつまでも若いままの聖母マリアと女性化する天使たち、無理な姿勢で立っているボッティチェリのヴィーナス、ファム・ファタルに魅了されたクリムト……古代から現代まで、特異とも思える女性イメージはいかに生まれ、いかに変遷してきたのでしょうか?

 本書では、当代きっての名案内人・池上英洋さんが、当時の社会における女性のあり方を明らかにすることで、名画誕生の舞台裏に迫ります。また、西洋絵画の画題の多くを占めてきた女性像に注目するのみならず、「描く」側として自らの芸術を切り開いてきた女性画家にもスポットを当て、西洋美術史の新たな姿を描き出します。
■140点超をフルカラー収載
 旧石器時代に作られたの最古のヴィーナス像から、中世、ルネサンス、近代以降まで。豊富な画像資料とともに、女性像の歴史をたどります。

左から、レオナルド・ダ・ヴィンチ〈白貂を抱く貴婦人〉、ジュゼッペ・マリア・クレスピ〈皿洗い女〉、ジョン・エヴァレット・ミレイの原画に基づく多色刷り版画〈チェリー・ライプ〉、


上から、ジョン・ガスト〈アメリカの発展〉、エリザベト=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン〈豊穣をもたらす平和〉


上から、ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル〈グランド・オダリスク〉、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック〈ベッドの中、キス〉

■『額縁のなかの女たち 「フェルメールの女性」はなぜ手紙を読んでいるのか』目次
はじめに
第一章 古代 大地母神と女性イメージの形成
第二章 中世 聖母とキリスト教的モラル
第三章 ルネサンス 女神の復活と聖母の変容
第四章 近代 ありふれた女たち
第五章 近代以降 印象派から第二次世界大戦前まで
おわりに マンマが言うなら仕方ない
主要参考文献
■著者
池上英洋
東京造形大学教授。1967年広島県生まれ。東京藝術大学卒業・同大学院修士課程修了。専門はイタリアを中心とした西洋美術史・文化史。著書に、『レオナルド・ダ・ヴィンチ 生涯と芸術のすべて』(第4回フォスコ・マライーニ賞)『西洋美術史入門』『死と復活』(いずれも筑摩書房)、『イタリア 24の都市の物語』『美しきイタリア 22の物語』(いずれも光文社)、『神のごときミケランジェロ』(新潮社)、『「失われた名画」の展覧会』(大和書房)、『錬金術の歴史』『イタリア・ルネサンス』(いずれも創元社)など。日本文藝家協会会員、美術評論家連盟会員。
■商品情報


NHK出版新書731『額縁のなかの女たち 「フェルメールの女性」はなぜ手紙を読んでいるのか』
池上英洋 著
2024年11月11日発売
ISBN978-4-14-088731-8
定価 1,595円(税込)
新書判 272ページ(オールカラー)
ECサイト:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000887312024.html
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4140887311/


企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ