ユニセフハウス(東京都港区)で無料開催中


自宅と商店があった場所に立つ家族。「キング・タイド」と呼ばれる大潮にすべて流された (C) 日本ユニセフ協会/Hironobu Nozawa

【2024年11月12日 東京発】
世界の18歳未満人口の約半数にあたる10億人もの子どもたちが、気候変動による深刻な影響を受けています。しかしながら、2023年までの17年間で、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の多国間気候基金が割り当てた気候変動資金のうち、子どもを対象としたプロジェクトへの支援と分類できるものは、わずか2.4%にすぎません。昨日からアゼルバイジャンの首都バクーで開催されている国連気候変動枠組条約第29回締約国会議=COP29においても、ユニセフは、「気候変動は子どもの権利の危機」および「子どもたちが直面する課題へのさらなる投資」を訴えます。
こうしたユニセフの訴えを日本のみなさまにお伝えするため、日本ユニセフ協会は、気候変動の影響を大きく受けている太平洋島嶼国のキリバスの現状を伝える写真展「潮とともに生きる~アグネス大使とみたキリバス、気候変動の現状~」をユニセフハウス(東京都港区)にて開催しています。本企画展はユニセフハウスの常設展示と併せて、無料でご覧いただけます。

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太平洋に浮かぶ33の環礁でできた美しい島国、キリバス。人々は満ちては引く海とともに穏やかに生きてきました。しかし、今キリバスは海面上昇による海岸浸食をはじめ、暴風雨や干ばつなどの異常気象、高潮など気候変動の影響による深刻な問題に直面しています。2024年5月末~6月初旬にキリバスを視察したユニセフ・アジア親善大使のアグネス・チャンさんに同行した写真家・野澤亘伸氏の作品を通して、キリバスと子どもたちの現状を紹介する本企画展は、先進国の活動によって気候危機の最前線に立たされている人々の暮らしをさまざまな側面から伝えます。



海面上昇の影響を受けるキリバスでは、気候変動による危機が迫っている (C) 日本ユニセフ協会/Hironobu Nozawa

COP29の開催で気候変動問題について注目が集まる中、本企画展「潮とともに生きる~アグネス大使とみたキリバス、気候変動の現状~」が気候変動について考え行動を起こすきっかけとなることに期待しています。また、2024年12月以降、当協会協定地域組織(各道府県ユニセフ協会)主催による同企画展の巡回展も予定されています。


・12月2日~16日 岐阜県 
 会場:みんなの森 ぎふメディアコスモス
 ※「アグネス大使 ウクライナ訪問 忘れられた紛争~光のあたらない子どもたち」展も同時開催予定


・2025年3月19日~4月2日 香川県
 会場:綾川生涯学習センター

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ユニセフ企画展「潮とともに生きる~アグネス大使とみたキリバス、気候変動の現状~」 (C) 日本ユニセフ協会
ユニセフハウスについて
開館日時:平日および第2・4土曜日の10:00~17:00
※日・祝および上記以外の土曜日、 年末年始、当協会創立記念日(6月9日)は閉館
場所:JR/京浜急行 品川駅より徒歩7分。詳しいアクセス方法などは以下からご覧いただけます。
https://unicefhouse.jp/
「潮とともに生きる~アグネス大使とみたキリバス、気候変動の現状~」の開催終了時期は未定



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■ アグネス大使によるキリバス訪問の様子はこちらをご覧ください。
プレスリリース:https://www.unicef.or.jp/news/2024/0092.html
動画『気候変動は子どもたちの危機~キリバスで見た現状 /日本ユニセフ協会』

 

■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念をさまざまな形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。(https://www.unicef.org
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する32の国と地域を含みます


■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、32の先進国・地域にあるユニセフ国内委員会の一つで、日本国内において民間で唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。(https://www.unicef.or.jp
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