ユニセフ・ウクライナ事務所代表


キーウの公園にある遊具に登り、大規模な砲撃により焼け焦げたマンションを眺める女の子(ウクライナ、2024年2月7日撮影)(c) UNICEF/UNI519474/Filippov ※画像は本信とは直接関係ありません 

【2024年11月12日 キーウ(ウクライナ)発】
ユニセフ(国連児童基金)ウクライナ事務所代表のムニア・ママザデは、現地時間月曜、ウクライナ中部の都市クリヴィー・リフで起きたミサイル攻撃で母親と3人の子どもが死亡した事態を受け、以下の声明を発表しました。

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ユニセフは、衝撃を受けています。

10歳のキリル、もうすぐ3歳になろうとしていた弟のデミド、そして生後2カ月の妹ウリヤーナの3人は、夜間に彼らのアパートを襲った攻撃で瓦礫の下敷きになり、命を奪われました。父親が、唯一の生存者でした。

ウクライナでは、子どもたちは恐怖と不安を抱えながら眠りにつきます。常に爆撃の危険があるからです。ベッドに入っていないときでも、子どもたちは、警報や爆発音が轟く中、廊下や防空壕に身を隠します。家が無事で家族が安全なまま、静かな朝を迎えられることを願っているのです。

今日、クリヴィー・リフでは、3人の子どもとその母親が目を覚ますことはありませんでした。人口が密集する地域への攻撃が続くウクライナでは、このような悲劇的な出来事が、もはや日常になってしまいました。

11月に入ってからの12日間だけでも、激しい攻撃が続く中、少なくとも4人の子どもが命を奪われ、20人以上が負傷したと報告されています。

子どもが命を落とし傷を負うたびに、家族や友人たち、そして地域社会に生涯消えることのない深い傷跡が残ります。クリヴィー・リフの人々、そしてこの残忍な戦争で愛する人を失ったすべての人々に、衷心より哀悼の意を表します。

子どもが、絶え間ない恐怖に襲われながら暮らすようなことがあってはなりません。人口密集地域への攻撃は止めなければなりません。自宅であろうと学校であろうと遊び場であろうと、どこにいたとしても、ウクライナの子どもたちは守られなければなりません。

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■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念をさまざまな形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。(https://www.unicef.org
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する32の国と地域を含みます

■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、32の先進国・地域にあるユニセフ国内委員会の一つで、日本国内において民間で唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。(https://www.unicef.or.jp
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