京都に祀られる紫式部の墓や供養塔を手がかりとして、閻魔大王や冥官・小野篁を頼りとして紫式部の救済を祈った「伝承」の真相を探ってみます。
平安時代の終わり頃から「紫式部は地獄に落ちた!?」という言説が流行し始めました。『源氏物語』などという不道徳な作品を世に送り出し、人々を堕落させたのが罪だと言われ、そんなふしだらな『源氏物語』を読む人も同じく地獄に落ちると言われました。そこで、『源氏物語』を供養することで、紫式部を地獄の苦しみから救い、それとともに読者自身も救済される、という考え方が生まれ、それを「源氏供養」と言います。
講座では京都に祀られる紫式部の墓や供養塔を手がかりに「伝承」の真相を探ります。
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平安時代中期の長編物語「源氏物語」の作者・紫式部は、「ユネスコが選ぶ世界の偉人」に日本人として唯一選ばれ、世界的に評価されています。代表作の「源氏物語」は1000年の昔から読み継がれ、恋多き主人公・光源氏の恋愛、平安の王朝文化、宮廷や貴族の生活などをうかがい知ることができます。
そんな名作を書いた紫式部ですが、平安時代の終わりごろから、『源氏物語』などという不道徳な作品を世に送り出し、人々を堕落させた罪で「紫式部は地獄に落ちた!?」という言説が流行し始めました。
本講座では、「紫式部は地獄に落ちた!?」という言説がどのようにして生まれたのか、「源氏供養」とはどのようなものか、紫式部の墓や供養塔を手がかりに「伝承」の真相を深掘りしていきます。
【講師プロフィール】
二本松康宏(にほんまつ やすひろ)
1966年生まれ。長野県長野市(戸隠)出身・静岡文化芸術大学教授。
専門は「伝承文学、日本文学(中世)」。テレビ出演や出版多数。
著書:【伝承文学】『曽我物語の基層と風土』(三弥井書店)、『城郭の怪異』(共著・三弥井書店)【諏訪信仰】
『中世の寺社縁起と参詣』(共著・竹林舎)『諏訪信仰の変奏-中先代の乱から甲賀三郎神話へ-』(三弥井書店)など。
「X」:にほんまつ @yasuniho2
※本講座は講座実施日の4日後から2週間ご視聴いただける見逃し配信を行います。
紫式部は地獄に落ちた!?―源氏供養と京都冥界めぐり―
講師:静岡文化芸術大学教授 二本松康宏
開催日時:2024年11月22日(金)13:00~14:30
受講料金:【会場参加】NHK文化センター会員税込2,860円/一般(入会不要) 税込3,432円
【オンライン参加】会員/一般(入会不要)税込3,300円 ※見逃し配信有り
主催:NHK文化センター浜松教室
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