三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社(本社: 東京都港区、代表取締役社長: 池田 雅一)調査・開発本部 調査部 副主任研究員 土田 陽介執筆の書籍「基軸通貨−ドルと円のゆくえを問いなおす」が発行されましたので、お知らせいたします。
【内容紹介】
なぜドルは基軸通貨になったのか。
基軸通貨の基本的な性質を解説し、近年の新興国のドル離れにもかかわらず強いドルの現状を明快に分析。円の未来も展望する。
【書籍情報】
書籍名:基軸通貨−ドルと円のゆくえを問いなおす
著者:土田 陽介
発行:株式会社筑摩書房
発行年月:2024年11月
価格:定価1,870円(本体1,700円+税10%)
【著者コメント】
ドル離れという言葉が独り歩きしていますが、現在、米ドルは基軸通貨としてますます強くなっています。なぜドルは基軸通貨になったのか。そもそも基軸通貨とは、どのような通貨なのか。基軸通貨の定義や役割、成立経緯と、米ドルを中心に構築された現代の世界経済体制を解説するとともに、将来的に米ドルの基軸通貨としての位置づけが揺らぐ可能性についても検討します。そのうえで、日本円がドルとの関係の中でどうなってゆくのか、そのゆくえを展望します。
【著者プロフィール】
土田 陽介(つちだ ようすけ)
三菱UFJリサーチ&コンサルティング 調査・開発本部 調査部 副主任研究員
1981年生まれ。一橋大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。浜銀総合研究所を経て、当社入社。現職では、海外マクロ経済調査(主に欧州)を担当。日本大学、関東学院大学などで非常勤講師を務めるほか、学会誌や経済誌への投稿多数。著書『ドル化とは何か』(ちくま新書、2019年)、『コロナ危機とEUの行方(Web日本評論e-book)』(共著、日本評論社、2021年)などがある。
【目次】
はじめに――基軸通貨としての米ドルの位置づけを問い直す意義
第1章 基軸通貨とは何か
1 基軸通貨の定義と条件
2 基軸通貨の歴史
3 国債本位制と世界経済
4 米ドルの基軸通貨としての現状
第2章 ルーブル、円、ユーロと米ドル
1 ルーブル――ソ連型計画経済の挫折
2 円――財政維持の犠牲者
3 ユーロ――通貨統合の限界
第3章 BRICSによるドル離れ
1 進まぬ人民元の国際化
2 ロシアの急速な人民元化
3 BRICS共通通貨構想
第4章 脱ドル化の試みとその挫折
1 暗号資産と脱ドル化
2 トルコの脱ドル化
3 メキシコの脱ドル化
第5章 米ドルは盤石なのか
1 健全性を失う米国の経済運営
2 経済制裁と米ドルの信用力
3 CBDCの登場と米ドル
終章 基軸通貨と日本円
1 利上げと日本円
2 日本円と株式市場
3 基軸通貨と日本経済
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