コンビニなどでも手軽に買える冬の定番グルメといえば「肉まん」。肌寒くなってくると恋しくなるが、地域によって肉まんの食べ方もかなり違うようだ。どのような食べ方をしているのか、詳しく見てみよう。
「肉まん」には何をつけて食べる?
(画像はイメージ)
「肉まん」はそのまま派? 何かつける派?
肉まんを食べる際には、何もつけずにそのまま食べるという人が多いかもしれない。しかし九州出身の人からは、「関東に来たら酢醤油を置いてるコンビニがないんだけど!」「酢醤油をもらえなかったんだけど店員さんのミスかな?」といった声が上がっている。
どうやら九州では、肉まんには酢醤油をつけるのがメジャーな食べ方のよう。「ないとどうしても物足りないよね」「醤油なしでお寿司を食べている感覚」など、何もつけずに食べるのは味気ないという意見が多い。
関西圏では酢醤油よりも「からし」をつけて食べる人が多く、「シュウマイにからしをつけるのと同じような感覚」「味にパンチが欲しい」とからしの人気は圧倒的。
一方で北海道、東北、関東では「何もつけない」という人が多数派。「もう味が完成されてるから何もつける必要ないでしょ」「調味料をつける意味が分からない」という声が多く、肉まんそのものの味を楽しむ傾向にあるようだ。
ただ地域に関わらず、よりパンチを求めてタバスコをつける人や、マヨネーズに七味といった変わり種を好む人も。ネット上の声を見ていると、肉まんの食べ方がこれほどバリエーションに富んでいるとは驚きだ。
牛肉文化の関西では、あえて「豚まん」
そもそも「肉まん」とは「肉が入った中華まん」を指すのだが、その呼び方にも地域差があり、関東では「肉まん」、関西では「豚まん」と呼ぶ人が多い。これには“肉と言えば牛肉”という、関西の牛肉文化が影響している。関西で肉まんというと、牛肉を使った中華まんになってしまうため、あえて「豚まん」と呼んでいるようだ。
地域によって食文化の違いはあるものの、肉まんの食べ方だけでもこれだけの違いがあるとは思いもよらなかった。これまで肉まんには何もつけない派だった人も、これを機に“味変”を楽しんでみてはいかがだろうか。(フリーライター・井原亘)
■Profile
井原亘
元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている