ベンチャーやスタートアップの世界には、大企業とはまったく異なる仕事の進め方、成果の出し方、評価の手に入れ方があります。その働き方の作法をまとめた初の書籍『ベンチャーの作法』(高野秀敏 著、ダイヤモンド社 刊)が11月27日に発売となります。


高野秀敏著『ベンチャーの作法』ダイヤモンド社


「ゆるブラック」「希望退職」……。さまざまな理由で「ベンチャー」に入社する人が増えている
 日本では現在、何度目かの「ベンチャー」ブームが訪れています。ベンチャー業界全体の資金調達額は、10年前との比較で10倍以上に拡大しています。また、大企業からスタートアップに移った人の数は3年前に比べて7.1倍に急増しました(エン・ジャパン「AMBI」調べ)。この流れの一因として、若手社員の転職動向が挙げられます。若手社員の負担になる仕事を振れず、お客様のような扱いをしてしまう企業、俗に「ゆるブラック」と呼ばれる企業に耐えかねた成長意欲の高い若者たちが、「今のままでは成長できない」と危機感を持ち大企業からベンチャー企業へ転職しているのです。一方で、40~50代にも変化が起きています。大手企業による「希望退職」の募集が後押しとなり、「今の会社にいても、面白みのない仕事が続くのは目に見えている」と感じて、新しいキャリアへと挑戦する中年層も増えているのです。

どんな環境でも結果を出す!圧倒的に活躍する人の「行動原則」
 そのようななか、転職後に思うように結果が出せず悩む人も増えています。ベンチャーやスタートアップでは、自ら考え、行動し、確実に結果を出すことが求められるため、大企業で正解とされている模範的な働き方が通用しないからです。しかし、成長途上の組織で成果を出すための働き方の「作法」を、現場の誰かが教えてくれることはほとんどありません。忙しさに追われ、周囲に手を差し伸べる余裕がないからです。そこで本書では、ベンチャー企業で圧倒的に活躍するための仕事の進め方、成果の出し方、評価の手に入れ方をゼロから解説していきます。

■目次
第1章 結果がすべてをつれてくる――「目標設定」の作法
「結果」より先に「裁量」を求めるな
「良い人間関係」に甘えてはいけない
「輝かしい過去」を過信してはいけない
「頭脳」になるな 「手足」となれ
「キャリアアップ」の本当の意味
「結果」のことだけ考えていればいい

第2章 評論家は今すぐ退場せよ――「任務遂行」の作法
「セカンドペンギン」が群れを導く
組織に「評論家」は必要ない
「スピード感」のないベンチャーは死ぬ
「トレンド」を嘲笑してはいけない
自分で「自分」に厳しくできるか
「納得感」なんて求めてはいけない
「やる」だけでなく「やり抜く」が大事

第3章 誰の期待に応えるべきか――「指示対応」の作法
「顧客」より「経営者」を見ろ
「朝令暮改」を受け入れよう
経営者に「説明」を求めてはいけない
「無茶」に応えるのも立派なスキル
振り回されても、他者を振り回すな
期待に「応える」と「超える」の違い
結果を出すために「評価」を手にする

第4章 他者への期待を捨て去る――「連帯形成」の作法
「人を動かせる人」が本当に優秀な人
「助けてもらえる人」がやっていること
仕事を「任せる」ときにやってはいけないこと
「知りたい」と思われる人になれ
「上を動かす」という最強のマネジメント
「自分勝手な人」になってはいけない

第5章 落ちたボールを拾いにいけ――「職務越境」の作法
「関係のない仕事」は組織に存在しない
「採用」するのもあなたの仕事である
「社長のボール」も奪いにいけ
越境と似て非なる「越権」という行為
手を動かせない人がたどる末路
「会社の壁」を越えるということ

終章 あなたが群れを抜けるとき
「何人辞めた」ではなく「誰が辞めた」が重要
「120%成長」を喜んではいけない
中途半端な「黒字」にすがるな
自分の「市場価値」がわかる瞬間
会社を去ることは「恩返し」でもある

■著者プロフィール:高野秀敏(たかの・ひでとし)
株式会社キープレイヤーズ代表取締役。東北大学特任教授(客員)。文部科学省アントレプレナーシップ推進大使。これまでに1.1万人以上のキャリア相談、4000社以上の採用支援をおこなってきたヘッドハンターかつ経営者。とくにベンチャー・スタートアップへの転職支援に特化している。エンジェル投資家、顧問、社外役員としても活動しており、関わる企業は173社。識学など投資先企業7社と、創業から役員として関わったクラウドワークス、メドレーの2社が上場している。新卒ではインテリジェンスに入社。上場時のメンバーとして、ベンチャーから大企業への変化を身をもって体験した。自身も圧倒的な結果を出し、その後に独立。シリコンバレーの投資会社、バングラデシュの不動産会社と銀行の、設立当初からの株主にもなっている。「転職」「キャリア」についての著書多数。X、Instagram、TikTok、YouTubeなどでも、キャリアやベンチャー転職などについての発信を積極的に行う。専門である「ベンチャー」をテーマにした書籍は本書が初。

■『ベンチャーの作法』
著者:高野秀敏
定価:1,870円(税込)
発売日:2024年11月27日
発行:ダイヤモンド社
判型:46判並製・352ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4478119376


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