FIP制度と蓄電池を活用し、再エネ発電設備の収益最大化を支援

株式会社Sassor(本社:東京都目黒区、代表取締役:石橋秀一)は、この度、FIP制度を利用した再生可能エネルギー電源(以下、FIP電源)の運用に活用すべく、日本卸電力取引所(以下、JEPX)スポット市場の価格が0.01円になるコマを予測するモデルを開発いたしましたのでお知らせいたします。


■背景
昨今の再生可能エネルギーの普及に伴い、供給過多による出力制御頻度の増加や市場価格の低迷など、発電事業者にとって望ましくない状況が続いています。
特に、FIP電源はより顕著で、これはJEPX価格が下限価格(0.01円)となるコマでは、プレミアム単価も適用されず、収益性が大きく損なわれるためです。
この問題を解決する方法の一つとして、蓄電池を併設し、0.01円となるコマでの発電分は蓄電池に充電を行い、価格の高いコマで放電することで売電収益の向上を図る「供給シフト」が注目されています。
しかし、供給シフトを効果的に行うために必要な、0.01円コマの予測に特化したサービスが無いことが課題の一つとなっていました。





■予測モデルの概要
この度、当社が開発した予測モデルは、独自のアルゴリズムと過去データの解析を用いて、JEPXスポット市場の価格が0.01円になるコマを予測することに特化させました。
FIP電源などの運用において、従来の価格予測モデルと併用することで、より効果的な計画を立てることが可能となります。
0.01円コマが多く発生している九州エリア、四国エリア、中国エリアの過去の価格データを用いた検証では、高い水準での予測精度を実現することができました。


■予測モデル活用のメリット
再生可能エネルギーに併設した蓄電池の制御スケジュールの作成や、FIT電源からFIPへの転換を検討される際の収益試算などに活用いただくことを想定しており、発電事業者や小売電気事業者、アグリゲーターなどに幅広く利用いただけます。
また、FIP電源に蓄電池を併設した際の導入効果や収益性を分析できる「FIP電源シミュレーション」サービスも併せて提供しております。供給シフトによる収益向上や投資回収期間の試算などにご活用ください。


■今後の展望
当社は、再生可能エネルギーのさらなる普及と電力の有効活用に貢献するため、予測モデルの精度向上とサービス拡充により一層努めてまいります。


■Sassor について
エネルギーリソースを分析・制御する技術をもとに、容量市場・需給調整市場等を対象としたアグリゲーションサービス「ENES」の開発と提供を行っています。
今後は独自の技術(需要家の経済効果を最大化する蓄電池制御機能・消費/発電予測機能など)を強みとして、様々なリソースを大規模にアグリゲートしてリソースアグリゲーター事業の展開を目指します。


【Sassor会社概要】
会社名 : 株式会社Sassor (サッソー)
代表取締役 : 石橋 秀一(いしばし しゅういち)
設 立 : 2010年9月30日
所在地 : 東京都目黒区上目黒2丁目10-4
URL : https://www.sassor.com
事業内容 :IoT/AIサービスの開発・提供

【本件に関するお問い合わせ】
株式会社Sassor (サッソー)
担当:矢嶋
お問合せ先(E-mail):sales@sassor.com
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ