全国の運行バス会社が一堂に会し「安全運行」「法令遵守」「サービス向上」の認識強化を図る
「オリオンツアーバス安全運行協議会」
全国の運行バス会社が集結し、「安全&品質管理基準」「貸切バスの現状」「分割休息」などについて学び、認識を高め徹底を促す
全国で日帰り・宿泊スキー&スノーボードツアーを催行している株式会社オリオンツアー(東京都中央区 代表取締役:浅見和晶)は、これからスタートする2024-2025ウインターシーズンに向けて、「オリオンツアーバス安全運行協議会」を11月19日に開催しました。東京・神田の会場には、運行バス会社70社83名が一堂に会し、「ツアーバス安全&品質管理基準」を再確認した。関東運輸局の専門官の方々をはじめ、法務、法律の専門家を迎え、約3時間半にわたる有意義な講義が行われ、バス運行の制度改正や安全基準について認識を深めました。
オリオンツアーについて
オリオンツアーは1976年の創業以来、「お客様に夢と感動を」をテーマに国内旅行全般をご提供してまいりました。現在は、株式会社エイチ・アイ・エスのグループ企業の一員として、スキー・スノーボードなどのウィンタースポーツのバスツアーをメインに、自然や文化・歴史が楽しめる多彩なツアーを企画・販売しています。
2024-2025ウインターシーズンも関東、東海、関西、中国、九州の各エリアを出発する多彩なスキー&スノーボードツアーの展開に先立ち「オリオンツアーバス安全運行協議会」において、ツアーバス事業における安全運行の強化、有事における迅速な対応ができる組織を目指し、当社と運行バス会社で安全運行への理解と徹底のための研鑽の場を設けました。
オリオンツアー挨拶
オリオンツアー挨拶
第17回目となる今回は、全国の各エリアより70社83名のバス事業者が集結。冒頭、当社の第二事業部の岩橋が「貸切バスの安全性向上対策のため今年4月に施行された制度改正に伴う、バスツアーのスキー場滞在時間の短縮や拘束時間の上限、休息期間の見直しなどについて、本会議で再度ご確認いただきたい。今後もスキーツアーの魅力や利便性を消費者に伝え多くのお客様にご満足いただけるよう、今シーズンも共に安全な運行に徹してまいりましょう」と述べ、会場の士気を高めました。
安全&品質管理基準・お客様アンケートについて
「運輸規則の改正」を中心に啓発
オリオンツアーでは、ツアーバスの安全運行と法定厳守を目的として、運行会社および乗務員向けに「安全&品質管理基準」を制定しています。本会議では、これまでの「安全運行の徹底」「管理の強化」の他、制度改定部分やお客様アンケートについて、当社第二事業部の張替より説明を行ないました。
運輸規則の改正
運輸規則の改正
2022年10月に静岡県で発生した貸切バスの横転事故を踏まえ、貸切バスの安全性向上に向けた新たな対策が検討され、改正が行われました。
新制度の概要について
1. 輸送の安全に係る書面及び記録の保存期間の延長等(保存期間を3年に延長)
2. 録音及び録画による点呼記録の保存義務付け(電磁的記録を90日間保存の義務づけ)
3. アルコール検知器使用時の写真撮影の義務付け(電磁的記録を90日間保存の義務づけ)
4. ディジタル運行記録計の使用の義務付け(電磁的記録を3年間保存の義務づけ)
5. 安全取組の公表内容の拡充 (安全運転の実技指導を追加)
新制度の施行は2024年4月1日からですが、新規登録を受けた事業用自動車については、2025月3月末までアナログ式運行記録計による記録でも良いという緩和措置があります。
その他、「業務中の接客業としてのマナー」「バス乗降車時や休憩後の人数確認」などの徹底について、お客様からのアンケートを基に事例を紹介しながら、各バス会社にツアーバスのサービス向上への協力を求めました。
専門家を招いた特別講習の実施
本会議では、専門家を招いた特別講習も実施。今回は、関東運輸局自動車交通部より、専門官である吉田修久様に登壇いただきました。
「最近の貸切バスの現状について」
「最近の貸切バスの現状について」
貸切バスの現状とさまざまな改定事案の再認識
2023年8月に実施された運賃改正後の貸切バスの現状および、2025年度の車種区分による運賃改定と経過措置、その課題などについて説明がありました。2024年度から「貸切バス事業者安全評価認定制度」の抜本的な見直しを行い、行政処分における限定強化、三ツ星から五ツ星の5段階評価への変更なども紹介され、バス業務継続に向けた重要な情報を得ることができました。
続いて、関東運輸局自動車技術安全部の専門官である黒木好文様も登壇いただき、「貸切バスの輸送の安全確保の徹底」についてご教授いただきました。
「貸切バスの輸送の安全確保の徹底について」
「貸切バスの輸送の安全確保の徹底について」
貸切バスの輸送の安全確保の徹底を、より具体的に提示
運送規則の改正に伴う「貸切バスの安全規制強化」について具体的に示していただきました。点呼の様子の動画保存、アルコールチェックの様子の撮影保存等の手順や注意点、保存期間について詳しくレクチャー。運転手の1日の拘束時間や休息期間など「改善基準告示」についてもふれ、業務に直結する学びを深めることができました。
法務労務のお立場から登壇いただいたのは、ベアレ法務労務事務所代表であり、社会保険労務士・特定社会保険労務士の熊谷知史様。「脳・心臓疾患の労災認定及び分割休息」について教えていただきました。
「脳・心臓疾患の労災認定及び分割休息について」
「脳・心臓疾患の労災認定及び分割休息について」
脳・心臓疾患の労災認定及び分割休息についての解説
脳・心臓疾患の認定基準、業務による明らかな過重負荷、認定要件の具体的な判断、労災の認定などについて、実際の事例を挙げて詳細にレクチャー。規定の労働時間内であっても心理的負荷はないか、細やかな配慮はされているかなど必要な対策についてご教授いただきました。
法律の視点から、法律事務所あすか代表パートナーおよび弁護士である山本雄祐様に、「コンプライアンス・ハラスメントに関する内容・対策」についてご講談いただきました。
「コンプライアンス・ハラスメントに関する内容・対策について」
「コンプライアンス・ハラスメントに関する内容・対策について」
コンプライアンス・ハラスメントの具体的な事例と対策を講義
コンプライアンスのなかでも最も問題となっているハラスメントについて、セクシャルハラスメント、パワーハラスメント、カスタマーハラスメントに分け、その定義や具体例、東京都の条例、今後の対策、法的責任などについて、わかりやすく教えていただきました。個人間だけでなく企業として大きな損害につながる問題であるため、会場では熱心に講義に耳を傾ける姿が見られました。
閉会挨拶
閉会挨拶
閉会の挨拶では、当社第二事業部の戸田が「昨今、バス運転者の改善、基準告示の改善によるバスの確保不足など課題は山積みですが、安全第一および品質管理基準の実行はもちろん、乗務員様一人ひとりが接客態度を向上させ、お客様に気持ちよく「ありがとう」と言われてツアーを締めくくれることを願っております。当社も商品に新たな付加価値をつける努力を続けていくことをお約束します」と結び、各社に一層のご協力をお願いしました。
「スキー&スノーボードツアー 2024-2025」予約受付中!
関東、東海、関西、中国、九州各エリア発の「スキー&スノーボードツアー」を催行しているオリオンツアーでは、2024-2025のウインターシーズンも多彩なツアーをご用意。さらに冬にスキーやスノーボードの後に楽しみたい「温泉宿特集」、リピーターに人気のお宿が揃った「年末年始特集」も充実しています。スキー&スノーボードツアー特設ホームページにて、WEB予約を受け付けていますので、ぜひお見逃しなく。
おすすめ温泉宿特集
おすすめ温泉宿特集
https://www.orion-ski.jp/fair/special/onsen/
年末年始 スノーボード&スキーツアー特集
年末年始 スノーボード&スキーツアー特集
https://www.orion-ski.jp/fair/special/newyear/
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