「特定保健用食品」「栄養機能食品」「機能性表示食品」の違いを認識している人が9年で約7pt増加
マーケティングリサーチ会社の株式会社アスマーク(東京都渋谷区東、代表取締役:町田正一)は、全国30~69歳男女で『健康食品』を自分で購入して、週に1日以上摂取している方に「健康食品に関するアンケート調査(2024年版)」を実施し、その結果を12月16日に公開しました。
※調査日は2024年11月26日(火)~11月28日(木)です。
調査結果
健康食品市場は、成長市場であり、今年は6,220億円にまで拡大するという予測があります。
また、健康食品の市場規模をメーカー出荷金額ベースで、2023年度(見込)として8,995億円、2024年(予測)として9,129億円という予測もあります。
いずれにしても、拡大が予測されており、私たちの生活により身近になっているかもしれません。
参考資料:「ファイナンス」令和6年2月号 連載:経済トレンド 日本における健康食品の成長性
https://www.mof.go.jp/public_relations/finance/202402/202402p.pdf
参考サイト:健康食品市場に関する調査を実施(2024年)
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3467/
今回、2015年に実施した「健康食品に関するアンケート調査」を2024年版として再実施※いたしました。
※一部内容を変更しておりますので、ご了承ください
2015年からコロナなどを経て、生活を取り巻く環境が大きく変わっております。
この約9年間で、「健康食品」で購入している種類やイメージなどについて、どのような変化があったのでしょうか。
約9年前の調査と比較し、その結果を公開いたします。
※2015年に実施した「健康食品に関するアンケート調査」はこちら>
トピックス
- 自購入・自摂取している健康食品、2015年同様「サプリメント」がTOPだが、選択率は約11pt減少
- 自購入・自摂取している健康食品、2015年の選択率と比べ「バランス栄養食品」約24pt増、「お茶」約14pt増、「乳製品」19pt増、「発酵食品」約19pt増
- 特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品の違いを認識している方は2015年と比べ約7pt増加
調査結果のダウンロードはこちら
ピックアップ
■摂取している『健康食品』の種類
Q1.あなたが普段、ご自身で購入して、摂取している『健康食品』の種類をお知らせください。(複数選択可)
全体を見ると、TOPは2015年と同じ「サプリメント」となり、約11pt減少し、約72%となった。一方で、10pt以上増加したのは、「バランス栄養食品」約24pt増、「お茶」約14pt増、「乳製品」19pt増、「発酵食品」約19pt増の4つ。
続いて、性年代別で見ると、男性30代では「栄養ドリンク」、男性40代では「お茶以外の清涼飲料」、女性40代では「お茶」と「発酵食品」、女性60代では「乳酸品」と「発酵食品」が他の層と比べ、選択率が高い傾向にあった。
一方で、男性30代では「乳製品」と「発酵食品」、男性40代では「発酵食品」、男性60代では「バランス栄養食品」と「お茶」、「お茶以外の清涼飲料」、女性50代と60代では「栄養ドリンク」が他の層と比べ、選択率が低い傾向がみられた。
次に、項目別で見ると、「サプリメント」は、男性30代以外の選択率が減少し、男性60代と女性30代、50代は約17~18pt増加。この「サプリメント」の逆の構造がみられるのが「発酵食品」。「発酵食品」は、男性30代のみ減少しているが、その他の層は増加。中でも、男性50代と女性40~50代の選択率の増加幅が大きい。また、「バランス栄養食品」と「お茶」、「乳製品」は全ての層で選択率が増加。それぞれ他の層と比べた時、突出して増加している層、あまり増加していない層が見受けられ、例えば、「バランス栄養食品」では、女性50代がそれにあたる。
摂取している『健康食品』の種類
■特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品への認識
Q2.あなたは、健康食品のうち、保健機能食品である「特定保健用食品」「栄養機能食品」「機能性表示食品」について、どの程度違いを認識していますか。(1つ選択)
全体を見ると、2015年と比べ、「違いを認識している(計)」が約7pt増えた。一方で、「なんとなく認識しているが、何が違うか説明できない」が約6pt減少し、「ある程度違いを認識している」が約6pt増加。
続いて、性年代別で見ると、男性30代は「ある程度違いを認識している」で他の層と比べると選択率が高く、女性60代も「認識しているが、何が違うか説明できない」で高い。
次に、認識の違い別に見ると、「認識しているが、何が違うか説明できない」と「全く認識していない」、「そもそも3種類」も知らないで、それぞれ半分以上の層で2015年から2024年で減少。特に、「認識しているが、何が違うか説明できない」は男性50代、女性40代、60代で約15~16pt減少している。一方で、「ある程度違いを認識している」は、女性30代以外増加しており、男性50代と女性40代は10~11pt増加した。
そして、「違いを認識している(計)」では、男性の各層の選択率は、女性の各層の選択率と比べ、いずれも高い。
これらのことから、2015年と比べると2024年では、違いを認識している方が増え、男性が牽引している可能性がある。また、その内訳として、男性50代と女性40代は、「認識しているが、何が違うか説明できない」が減少し、「ある程度違いを認識している」が増加している。
特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品への認識
■特定保健用食品(トクホ)へのイメージ
Q7.あなたが特定保健用食品(トクホ)について持っているイメージをお知らせください。(複数選択可)
全体で見ると、2015年のTOP3は、「価格が高い」約56%、「健康に良い」約41%、「効果が高い」約31%だったが、2024年のTOP3は、「健康に良い」約47%、「価格が高い」約45%、「効果が高い」約38%となった。「価格が高い」が約12pt減少し、「健康に良い」や「効果が高い」が約6~7%増加したことから、特定保健用食品へのイメージが変化している傾向がみられる。
続いて、性年代別で見ると、男性30代で「味が美味しい」と「パッケージデザインが良い」が他の層と比べ、選択率が高い。一方で、男性30代で「価格が高い」、男性60代で「効果が高い」が他の層と比べ、選択率が低い傾向にあった。
次に、イメージごとに見てみると、「価格が高い」は、男性60代以外の選択率が2015年と比べ減少しており、減少最大値は男性30代の24pt。「プレミアム感がある」では、他の層と比べたとき、男性60代と女性60代はより減少して見え、女性40代はより増加したように見える。「気休め」の全体では約5ptの減少となるが、注目すべきは男性30~60代が軒並み減少していることだ。むしろ、女性30代と60代は増加しており、特定の層でイメージがやや異なることがわかる。
これらのことから、2015年と2024年では特定保健用食品(トクホ)について、イメージが変わっている可能性があることがわかる。
特定保健用食品(トクホ)へのイメージ
■特定保健用食品(トクホ)で魅力を感じる効果
Q8.特定保健用食品(トクホ)で、あなたが魅力を感じる効果として、あてはまるものをお知らせください。
そのうち、最も魅力を感じるものをお知らせください。
全体で見ると、魅力を感じる効果として、2015年のTOPとやや異なり、「おなかの調子を整える」約52%、「体脂肪低下」約45%、「中性脂肪が付きにくくなる」約44%となった。比較表は下表。
特定保健用食品(トクホ)で魅力を感じる効果_1
注目すべきは「おなかの調子を整える」の選択率が約10pt増加し、「体脂肪低下」・「中性脂肪が付きにくくなる」それぞれ約7pt減少、「コレステロール低下」が5pt減少しているところ。また類似する項目として「肥満予防」で約7pt減少している。
続いて、性年代別で見ると、男性30代で「コレステロール低下」と「骨の健康を維持」、「中性脂肪が付きにくくなる」、「便秘改善」、「肥満予防」、男性40代で「便秘改善」、男性50代で「おなかの調子を整える」と「ミネラルの吸収を助ける」、「骨の健康を維持」、「歯を丈夫にする」、男性60代で「おなかの調子を整える」と「肥満予防」が他の層と比べ、選択率が低い傾向にあった。一方で、男性60代で「血圧低下」、女性30代で「おなかの調子を整える」、女性40代で「おなかの調子を整える」と「骨の健康を維持」、「歯を丈夫にする」、「便秘改善」、女性50代で「ミネラルの吸収を助ける」、女性60代で「骨の健康を維持」と「便秘改善」が他の層と比べ、選択率が高い傾向にあった。どの魅力も男性の層で支持率が低いものが多く、女性の層で支持率が高いものが多い。
次に、魅力別で見ると、「中性脂肪が付きにくくなる」は、2015年と比べ約7pt減少したが、男性60代と女性50代では選択率が増加している。一方で、男性30代を筆頭に減少が見受けられ、全体として減少。「体脂肪低下」も同じように、2015年と比べ約7 pt減少したが、男性60代と女性40代で選択率が少し増加した。一方で、男性40代と女性60代を筆頭に減少が見受けられ、全体として減少。「便秘改善」は、約5pt増加したが、男性40代と女性30代で選択率の減少がみられ、女性40代が24pt増え、男性50代と女性50代、60代が11~12pt増えたことで全体として増えた。
これらのことから、脂肪関連に対して魅力を感じる傾向は、減少している可能性がある。また、『前述での傾向』と、『「血圧低下」と「この中にあてはまるものはない」以外、女性の方が男性より選択率がそれぞれ高いこと』から、女性の方が特定保健用食品(トクホ)に魅力に感じていることが多い傾向にあることがわかる。
特定保健用食品(トクホ)で魅力を感じる効果_2
調査結果のダウンロードはこちら
調査概要
株式会社アスマーク
代表取締役:町田 正一
所在地 :〒150-0011 東京都渋谷区東1-32-12 渋谷プロパティータワー4F
電話番号 :03-5468-5101
FAX番号 :03-5468-5102
設立 :2001年12月21日
資本金 :139百万円(2023年12月31日現在)
加盟団体 :一般社団法人日本マーケティング・リサーチ協会
取得認証 :プライバシーマーク(登録番号:12390094)
マーケットリサーチ製品認証規格(ISO 20252)
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