日本女性映画プロデューサー誕生70周年記念 <企画:水の江滝子>ブルーレイ・DVDシリーズが2025年4月2日より発売致します。

日本女性映画プロデューサー誕生70周年記念 <企画:水の江滝子>ブルーレイ・DVDシリーズ
2024年12月28日は昭和を代表する大スター・石原裕次郎の生誕90年!その石原裕次郎をはじめ浅丘ルリ子、岡田眞澄、和泉雅子ら数々のスーパースター、中平康や藏原惟繕といった名監督を見出したのが、日本映画界初の女性プロデューサー・水の江滝子!水の江滝子がプロデューサーデビュー70周年を迎えることを記念し、<企画:水の江滝子>ブルーレイ・DVDシリーズを2025年4月よりスタート!

日本映画史上未曾有のスーパープロデューサー・水の江滝子とは
水の江滝子(1915-2009、本名:水の江瀧子)は、1928年に松竹歌劇団の第1期生として入団。日本の少女歌劇史上初めて男役を演じ「男装の麗人」として国民的な人気を得た。その活躍ぶりはNHK朝の連続テレビ小説「虎に翼(2024)」でも言及されたほどで、まさに戦前の昭和文化を代表するアイコンであった。戦後の1954年、映画製作を再開したばかりの日活に日本映画史上初の女性プロデューサーとして入社(プロデューサーとしての 第1作『初恋カナリヤ娘』は1955年公開)。当時は男尊女卑のまかり通る男社会だった撮影所で、様々な逆境をはねのけ自ら数々のスター・スタッフを発掘。独自の嗅覚でプロデュースした映画は次々とヒットし、ついには「太陽族現象」で映画を超えた社会現象を巻き起こすまでに至り、世に送り出した作品は全79作を数える。

2025年4月2日(水)発売 作品情報・商品情報
『狂った果実』Blu-ray



石原裕次郎の主演1作目。湘南の海を舞台に享楽的な兄と内向的な弟の女をめぐる相克、そして衝撃的なラストを描くヒューマンドラマ。
【ストーリー】
夏久と春次は対照的な兄弟だった。次々に女漁りをする夏久に対し、あどけなさの残る春次はまだ女を知らない。そんな春次は、ある日逗子駅で偶然すれ違った女性・恵梨に心を奪われる。数日後、夏久と春次が湘南の海でモーターボートで遊んでいると、偶然にも海であおむけに泳いでいる恵梨に出会った。やがて春次は恵梨に思いを打ち明け、交際することになる。だがある日、夏久は横浜のクラブで夫と踊る恵梨を見かける。夏久は恵梨に「春次には黙っててやるから俺と浮気しないか」と持ち掛けるのだった…。
【キャスト】
石原裕次郎、津川雅彦、北原三枝、岡田真澄、東谷暎子
【スタッフ】
製作:水の江滝子/監督:中平康/原作・脚本:石原慎太郎

(C)1956 日活株式会社
『霧笛が俺を呼んでいる』Blu-ray



船員への夢を抱いていた赤木圭一郎がその宿願をスクリーンで果たし、白いマドロス姿が似合う海の男に扮して大暴れする痛快娯楽アクション。
【ストーリー】
エンジンの故障で横浜からの出航を延期したすずらん丸から一人の男が降り立った。男は1等航海士の杉といい、少年院時代からの親友の浜崎に会いに行くつもりだった。しかし、浜崎は2週間前に突堤で溺死体となって発見されたという。当局は自殺と断言したが、浜崎の恋人だった美也子や入院中の妹のゆき子は「浜崎は殺されたに違いない」と語る。さらに、森本と名乗る刑事から、浜崎が麻薬団と関係があったことを聞かされる。杉は浜崎の自殺に事件の匂いを感じ取り、自分の手で調べ始めるが…。
【キャスト】
赤木圭一郎、芦川いづみ、葉山良二、西村晃、吉永小百合、 堀恭子
【スタッフ】
企画:水の江滝子/監督:山崎徳次郎/脚本:熊井啓

(C)1960 日活株式会社
『街から街へつむじ風』DVD



父の旧友が経営する病院に勤務することになった青年医師が様々な障害を乗り越えて医院の再建に奔走する豪快明朗な痛快アクション。
【ストーリー】
ドイツに留学していた青年医師・正木晋一は、実家の寺を改造して自らの診療所を開こうと思い東京郊外の荒れ寺に帰ってきた。だが、住職の父は、中学時代の旧友が院長をしている都内の田村病院に行くことを勧めた。晋一は田村病院に行くが、そこは院長が持病に苦しみ、息子である副院長が手術失敗による自信喪失で運営が停滞、病院の衰退に歯止めが効かず、悪徳不動産による買収工作を受けていた。晋一は、父の後押しもあり、田村病院の建て直しに一役買うことを決意するのだった…。
【キャスト】
石原裕次郎、芦川いづみ、小高雄二、中原早苗、大坂志郎
【スタッフ】
企画:児井英生、水の江滝子/監督:松尾昭典/脚本:山崎巌、山田信夫

(C)1961 日活株式会社
『邪魔者は消せ』DVD



「タフガイ=石原裕次郎」「マイトガイ=小林旭」に続く日活第三の男・赤木圭一郎が麻薬Gメンに扮して、得意のコルト片手に単身戦慄の暗黒街へと潜入するアクション。
【ストーリー】
羽田空港に、日本と香港で暗躍する悪名高き麻薬王クレイグ・ベンデルが降り立った。彼から麻薬を買っている売人の元締めが、暗黒街のボスであり岩瀬運輸の社長である岩瀬だ。クレイグが降り立った夜、東洋秘密探偵局と名乗る新興ヤクザの幹部・佐川が岩瀬組の連絡員・秋津と乱闘を起こし、当局の監視の目が厳しくなった。岩瀬は、クレイグとの連絡のため、用心棒の長塚と秋津を取引に使うことにした。だが、秋津の正体は、クレイグ逮捕の密命を帯びて岩瀬組に潜入した若き敏腕麻薬Gメンだった…。
【キャスト】
赤木圭一郎、清水まゆみ、葉山良二、金子信雄、近藤宏、渡辺美佐子
【スタッフ】
企画:水の江滝子/監督:牛原陽一/脚本:熊井啓

(C)1960 日活株式会社
『狼の王子』DVD



弱肉強食のやくざの世界に愛と正義をかけて立ち向かう一人の青年の半生を、鋭いドキュメントタッチで描いた任侠アクション劇。
【ストーリー】
昭和25年、北九州。戦後の混乱がまだ痛々しく尾を引いている。タケ、ギン、サブ、ヨシ、カネといった浮浪児の一群もその影の一部分であった。今日の食い扶持を見つけなければ明日の命すら危うい浮浪児たちの中で、タケは狼の子供のように鋭い眼光と闘志を持ち、彼らのリーダー格になっていた。やがて彼らは韓国へ脱出しようとして捕まり、ヤクザの親分・日下に見いだされた。5年後、成長したタケこと武二は日下組の若大将になっていたが、5年前とは打って変わってじっと物事を考えこむ控えめな性格になっていた…。
【キャスト】
高橋英樹、川地民夫、浅丘ルリ子、石山健二郎、垂水悟郎
【スタッフ】
企画:水の江滝子/監督:舛田利雄/原作:石原慎太郎

(C)1963 日活株式会社
『太陽と星』DVD



男の意地と情熱に燃える兄弟が歩む波乱万丈の痛快娯楽アクション。
【ストーリー】
強靭な肉体で野性味あふれる風貌の兄・剛と、ワイシャツにジャンパーというラフな姿の弟・武は、仕事を探しにヒッチハイクで上京してきた兄弟だった。2人は万福亭というそば屋を開いている叔母・ときの所へ転がり込む。剛は、武と同じく歌手志望というときの息子・和夫と仲良くなった武の姿を見ながら毎日仕事を探していた。ある日、剛は万福亭で酔っぱらっている三沢という男を世話したことから、彼の経営する三沢運送店で働くことになった…。
【キャスト】
二谷英明、和田浩治、和泉雅子、南田洋子、香月美奈子
【スタッフ】
企画:水の江滝子/監督:牛原陽一/脚本:熊井啓

(C)1962 日活株式会社
『緑はるかに』DVD※



日活のカラー映画第1号となった児童向けミュージカル。
【ストーリー】
まだ幼い少女であるルリ子は、父にもらった美しい緑色のオルゴールの音を聴いては日々空想に耽っていた。ルリ子の父は有名な科学者で、北海道の研究所へ行ったきり一年間音沙汰もないのだ。ルリ子は幼心に寂しさを堪えながら、父が出向いていった地を夢に描き幻想の世界に浸っていたが、ある日その幻想も突如として破られることになる。父が急病になったという報せが届き、母と共に会いに行くことになったのだ。ルリ子は父と再会するも、親子三人は洞窟の中に閉じ込められてしまう。全ては父の科学研究の秘密を盗もうとしたスパイ団の策略であった…。
【キャスト】
浅丘ルリ子、フランキー堺、浅沼創一、永井文夫、渡辺典子、石井秀明、高田稔、植村謙二郎、北原三枝
【スタッフ】
製作:水の江滝子/監督:井上梅次/原作:北条誠/脚本:井上梅次

(C)1955 日活株式会社
2025年7月2日(水)発売 作品情報・商品情報
憎いあンちくしょう』Blu-ray



石原裕次郎が長い旅に真実の愛を求めるマスコミの寵児を演じた青春映画で、日本初のロードムービーとされる。
【ストーリー】
テレビに映画に引っ張りだこの大スター・北大作は、マネージャーの典子と付き合っていた。といっても2人は『「ある瞬間」が 来るまでお互い指一本触れない』という約束を2年前から交わしており、倦怠感を感じていた。ある日、大作は出演するテレビ番組で「九州に住む彼のもとに中古のジープを運んでもらいたい」という依頼広告を出した美子という女に出会う。大作は、美子の純愛を確かめるため、衝動的に全ての仕事をなげうってジープに乗り込んだ。あわてふためく典子。過熱する報道。様々な思 惑が渦巻く中、大作の運転するジープは一路九州へ向かう…。
【キャスト】
石原裕次郎、浅丘ルリ子、長門裕之、芦川いづみ、川地民夫 、小池朝雄
【スタッフ】
製作:水の江滝子/監督:藏原惟繕/脚本:山田信夫

(C)1962 日活株式会社
『紅の翼』Blu-ray



クリスマスイブの空を舞台に怒涛のスリルとサスペンスを描いた、「ダイ・ハード」をはるかに先取りしたアクション大作。
【ストーリー】
クリスマスイブの東京。遊覧飛行機の副機長・石田は今日も仕事に勤しんでいた。地上に戻ってきた石田のもとに、会社の社長が何者かに射殺され犯人が逃走中というニュースが入る。さらに、八丈島で子供が破傷風になり、急遽血清を運んでほしいという依頼が入る。石田は依頼を受け、特ダネを狙う女新聞記者・弓江、当初そのセスナをチャーターしていた左手の小指のない男 ・大橋と一緒に血清を運び込んだセスナで八丈島へと旅立つ。だが、飛行機内で流れていたラジオに「社長射殺の犯人は左手の小指のない男」というニュースが流れ…。
【キャスト】
石原裕次郎、芦川いづみ、中原早苗、二谷英明、小沢昭一
【スタッフ】
製作:水の江滝子/監督:中平康/原作:菊村到/脚本:中平康、松尾昭典

(C)1958 日活株式会社
『アラブの嵐』DVD



エジブトに渡った青年がひょんなことから独立運動に巻き組まれていく。当時としては画期的なオール海外ロケで製作された、中平康監督×石原裕次郎主演のアクション大作。
【ストーリー】
大企業の社長の御曹司だった宗方真太郎は、ある事件がきっかけで温室育ちの自分の姿に気づき、祖父の遺言にしたがって外国行きを決意した。旅客機で知り合ったゆり子は、パリに行く途中、エジプトで行方不明になった両親を探すという。ベイルートの空港で、真太郎の鞄をすりかえた男がその直後に殺された。男はアラヤ独立運動のナショナリストだったのだ。ゆり子と共にカイロに向った真太郎は、ピラミッド見物中に襲われるが、彼はまだ真相がわからない。彼が知らずに持っている鞄を、独立派も、独立を阻止しようとしている帝国主義者も、血眼になって探しているのだった…。
【キャスト】
石原裕次郎、芦川いづみ、小高雄二、葉山良二、三津田健
【スタッフ】
企画:水の江滝子、ムニエル・ヘルミー・ラフラ、中井景/監督:中平康/脚本:山田信夫、中平康

(C)1961 日活株式会社
『月蝕』DVD



男への復讐に身をやきながら自らも傷つきゆく弱い女。恋愛心理の微妙さを描き出した石原慎太郎原作の映画化。
【ストーリー】
あの女はもういない-ナイトクラブ“バリハイ”の殺人現場でバンド・マスター和馬は思わず呟いた。殺された女・綾子は、夜毎に歓楽街に現れ男漁りを繰り返すものの、その本心では享楽以外の何かを求めているような女だった。和馬が綾子と逢った頃、彼女にはフィリピン人のバンドマン・レオとボクサーの松木という二人の男がいた。和馬は初恋の相手・寿恵美に自殺され、傷心の身で女給幸子と付き合っていたが、次第に綾子に魅かれていった。だが、綾子は過去にある秘密を抱えていた…。
【キャスト】
月丘夢路、三橋達也、金子信雄、安部徹、石原裕次郎、岡田真澄、藤代鮎子
【スタッフ】
製作:水の江滝子/監督:井上梅次/原作:石原慎太郎/脚本:井上梅次、舛田利雄

(C)1956 日活株式会社
『帰ってきた狼』DVD



灼熱の海をバックにビートのきいたエレキのリズムに乗せて、若い世代のエネルギーの爆発を新鮮なタッチで描く青春ドラマ。
【ストーリー】
晩秋のある朝、純は新聞で実業家江木俊之助の溺死事件を知った。しかし純には、それが事故死ではなく他殺であることがわかっていた。-数カ月前の夏、一日中標本いじりばかりの純を、健康状態を気づかった両親は海に連れだした。その海で、純は派手なビキニをまとった小麦色の肌をした美しい女・リカと混血の青年・雪三と出会う。雪三は葉山の海を心から愛していた。その海岸に歓楽境をつくりあげようとした実業家が江木であった。海に育ち、海を心から愛していた雪三には、それがどうにもがまんできず…。
【キャスト】
鍵山順一、ジュディ・オング、山内賢、小沢栄太郎、高品格
【スタッフ】
企画:水の江滝子/監督:西村昭五郎/脚本:倉本聰、明田貢

(C)1966 日活株式会社
『海の勝負師』DVD



2年前、仕事中に仲間の裏切りに遭い、卑怯者の烙印を押された潜水夫のジョー。彼にその時と同じ仕事が舞い込んでくる…。海に陸に宍戸錠が大暴れする、男同士の友情を絡めたアクション作品。
【ストーリー】
日本一の潜水夫ジョーは、二年前に起ったある事件から“卑怯者”の烙印を押され、港々を流れ歩いていた。その事件は、九州で巡視船の追跡をうけて沈没した密輸船の引き揚げ作業中に起こった。財宝が積まれたその船を引き揚げる最中、仲間の北川がその船にダイナマイトを仕掛け、止めるジョーに戦いを挑んできたのだ。ダイナマイトは爆発し、それをさけたジョーは背中に大きな傷を作り、北川は急激な水圧に死んでいった。引きあげられたジョーは仲間を見殺しにした“卑怯者”の烙印を押されたのだ。しかし、ジョーに惚れている京子だけはジョーの潔白を信じていた…。
【キャスト】
宍戸錠、笹森礼子、中原早苗、藤村有弘、加藤武
【スタッフ】
企画:水の江滝子/監督:藏原惟繕/脚本:山田信夫

(C)1961 日活株式会社
『ひとりぼっちの二人だが』DVD※



盛り場を舞台に、激浪の青春を逞しく乗り切って進む若者たちの姿を夢とともに描いた青春娯楽篇。
【ストーリー】
観音さまの境内を、芸者の家で育てられた孤児・ユキは歩いていた。彼女は好色な清水社長のもとへ行くべきなのを逃げて来たのだ。間もなく、彼女を追って来た柳橋一家の男達に見つかったが、吉野組のチンピラ、三郎達に救われた。三郎はユキの小学校時代の友人で偶然の再会を喜んだが、仲間の十二階、ちょうちん、ぽっぽといった連中は彼女をこっそり“イタダいた”うえ売りとばすつもりだった。数時間後、三郎達は柳橋一家に追われストリップ劇場へ逃げ込んだ。と、そこで小学校同級生の九太とバッタリ会った。訳を聞いた彼は協力を約束するのだが…。
【キャスト】
高橋英樹、吉永小百合、浜田光夫、坂本九、渡辺トモコ
【スタッフ】
企画:水の江滝子/監督:舛田利雄/脚本:熊井啓、江崎実生

(C)1962 日活株式会社
Blu-ray情報
【価格】
5,500円(税込)
【特典】
●映像特典:各ディスクに予告編・ギャラリーを収録
●特製アウターケース、ピクチャーディスク
※デザイン・特典及び仕様はすべて予定です。発売時には予告無く変更になっていることがあります。また特典と仕様は各作品ごとに異なります。ご了承ください。

DVD情報
【価格】
4,400円(税込)
※『緑はるかに』『ひとりぼっちの二人だが』は2,750円(税込)
【特典】
●映像特典:各ディスクに予告編・ギャラリーを収録
●特製アウターケース、ピクチャーディスク
※デザイン・特典及び仕様はすべて予定です。発売時には予告無く変更になっていることがあります。また特典と仕様は各作品ごとに異なります。ご了承ください。

今回のブルーレイ・DVDシリーズのリリースを祝し、水の江滝子とゆかりの深い石原まき子、浅丘ルリ子、和泉雅子、倉本聰からコメントが届いた。


昭和31年4月14日、午前11時30分、私は初めて裕さんに逢いました。映画のロケから戻って撮影所へ衣裳合わせに行った時に、水の江滝子さんが「マコちゃん、石原慎太郎の弟にちょっと会って」と言われたのです。それが私たちの初共演の『狂った果実』(56年)のオファーの日でした。水の江さんは、慶應大学生だった裕さんを見出して、日本映画を代表するスターに育てた文字通りの名プロデューサーであり、私にとっては生涯のパートナーに出逢わせてくれた大恩人です。
――石原まき子(女優)


14歳の頃、新聞で『緑はるかに』(55年)のヒロイン募集を見て、全くの素人だった私は、オーディションを受けました。日本初の女性プロデューサー、水の江滝子さんの企画です。そこで中原淳一さんに見出されて映画界に入りました。それから七年後には、石原裕次郎さんとの『憎いあンちくしょう』(62年)を企画してくださいました。少女から大人へ、私の転機となった映画は、水の江さんがプロデュースして下さったのです。本当に感謝しております。
――浅丘ルリ子(女優)


まだ13歳だった私は、コメディエンヌに憧れて柳家金語楼先生に弟子入りしていました。学校帰りにNHK「ジェスチャー」収録で、紅組キャプテンだった水の江滝子さんが、制服姿の私を見て、先生に「ちょっとこの子を貸して頂戴」ということで、日活で『七人の挑戦者』(61年)に出演することになりました。まだ中学生なのに18歳の役でした。それがきっかけで日活に入社、楽しい、楽しい「映画の青春」時代がスタートしました。今の私があるのも水の江滝子さんのおかげです。
――和泉雅子(女優)


日本テレビで「現代っ子」というドラマを書いていた時、水の江滝子さんが映画化を企画して、ぼくを映画界に引っ張ってくれたんです。当時、石原裕次郎さんは水の江滝子さんと同じ敷地内に住んでいたので、毎晩、ターキーさんの家に風呂上がりのビールを飲みにきていて、あとで監督になる齋藤耕一たちと語り合いました。ターキーさんは裕ちゃんという映画スターを生み出した人です。のちに裕ちゃんと石原プロモーションの「大都会-闘いの日々-」(76年)をご一緒しますが、その出会いのきっかけもターキーさんが作ってくれました。
――倉本聰(脚本家)


コメント取材・構成 佐藤利明(娯楽映画研究家)
発売元:日活株式会社
販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング
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