ふたりのそれぞれのインタビューを挟みながら綴られる、リハーサルの様子や、ステージに立つ直前の姿、スタッフとのやりとり、リラックスした姿など、ふたりの様々な表情・言動に、時間を忘れて引き込まれてしまった。
リハーサルに臨むその目は真剣そのものだし、ステージの総合プロデュースを務めるサム(TRF)と意見を交わす積極的な姿勢は“仕事人”。ある場面で、チャンミンは主張する。そして、本音を漏らす。冷静で、淡々とした、表側で見えるのとは違う温度をもったチャンミンに、ハッとさせられた。そして、当然ながら、ずっと大人になったのだと、チャンミンを頼もしく思った。
そして、ユンホが語る、ユンホにとってのチャンミン――チャンミンとの関係性もまた、グッときた。人生において、こんな風に感じられる“パートナー”に出逢える人はそういない。ユンホがうらやましい。さらに、チャンミンが語るそれもまた然り。9周年を迎えたお祝いの様子もあいまって、スタッフ、バンド、ダンサー、みんなひっくるめた“チーム東方神起”との間に流れる空気に安心感を覚えると同時に、やはりうらやましさを感じた。
ここまででもかなりのものだが、さらに人間としての生々しさもさらけ出している。ユンホもチャンミンも、思うように出来ないことに対しての、自分への苛立ちやもどかしさ、悔しさをにじませる。それは、真剣だからこそのものだ。
また、たった2か月ほどで行った29公演。どこかで手を抜いたり、怪我をしてもおかしくない。ユンホはツアーの前にじん帯を損傷した。だが、いつも全力で一切手を抜かず、甘えというものが感じられないステージを見せた。ユンホだけでない、もちろんチャンミンもだ。
なぜか? その答えは、このドキュメンタリーの中で語られている。