3月21日グランドオープンうめきた2期工区
大型膜面構造物(テント構造物)や土木・物流資材などを手がける太陽工業株式会社(東京本社:東京都世田谷区、大阪本社:大阪市淀川区、社長:能村 祐己、以下:太陽工業)は、JR西日本グループが2025年3月21日(金)の開業に向けて整備を進める「うめきたグリーンプレイス」の歩行者デッキに膜屋根を施工しました。「緑葉の広場(あおばのひろば)」を覆う膜屋根は、都市デザインに調和した開放的な空間を提供します。
「うめきたグリーンプレイス」 膜屋根 外観
うめきたグリーンプレイスは、『「みどり」と「イノベーション」の融合拠点』を掲げるうめきた2期地区の玄関口として、大阪駅うめきた地下口改札の直上に完成する地上3階建ての商業施設です。今回施工した膜屋根は、1階から3階の吹き抜け部分に位置しています。最大高さ20mのアサガオ状の形状をもち、中央の鉄骨に向けてなだらかな勾配を描いています。一般的な膜構造とは異なり、下から見上げると鉄骨が見えない施工方法を採用しており、美しい曲面デザインと広がりのある開放的な空間を提供しています。
白い膜屋根は、四フッ化エチレン樹脂コーティング膜(PTFE膜)*1を採用しており、表面処理の酸化チタン光触媒*2の性能により、有機汚れが分解され雨水で洗い流されることで、白い外観が長期にわたり保たれる高い防汚性が特徴です。自然と調和した街づくりを推進するうめきたグリーンプレイスにおいて、今回完成した膜屋根は景観に溶け込むデザインで、訪れる人々に快適で美しい空間を提供します。
*1 PTFE膜:世界初の恒久膜構造建築物であるラバーン大学(1973年施工、米カリフォルニア州)にも採用されているガラス繊維織物にフッ素樹脂をコーティングした強固な複合材料です。ラバーン大学施工当時の膜サンプルと現在の膜サンプル断面図を顕微鏡写真で比べても、目立った劣化は見られません。耐汚染性、色調、透光性および織布の保護力にも変化はなく、優れた耐久性を実証しています。
*2酸化チタン光触媒:太陽光(紫外線)を吸収して有機物を酸化分解する機能がありそのため、酸化チタン光触媒膜材に太陽光があたると、有機物である汚れを分解する現象が起こります。また、酸化チタン光触媒には親水性機能があり、水滴が横に拡がり水膜を形成します。そのため、雨水が膜材の表面と汚れの間に入り込んで汚れを浮き上がらせ、雨で汚れを洗い流します。
うめきたグリーンプレイス概要
住所:〒530-0011 大阪府大阪市北区大深町5番1号
規模:敷地面積約12,500平方メートル 、地上3階
店舗数:20店舗
開業時期:2025年3 月21日 開業
膜屋根概要
施主:西日本旅客鉄道株式会社
施工:大鉄工業株式会社
設計・監理:ジェイアール西日本コンサルタンツ・安井建築設計事務所設計共同体
膜工事:2024年4月~2024年6月
規模:29m x 40m x 20m(最大高さ)
太陽工業の施工範囲:膜の設計、製造、施工
膜材料:AP450
膜材表面積:1,046平方メートル
太陽工業株式会社について
太陽工業は、経済性、施工性、透光性、デザイン性に優れた大型膜面構造物のリーディングカンパニーです。「膜の無限の可能性を引き出し、お客さまに感動と快適な環境をお届けします。」の企業理念のもと、軽くて丈夫な素材の特性を活かし、巨大ドームの屋根に象徴される各種建築事業をはじめ、土木や物流、さらには環境分野などにも事業を展開し社会の安全・安心を支えています。
イベントコンサルティングのTSP太陽株式会社ならびに施設運営のアクティオ株式会社をはじめとするグループ会社とともに「世界を、やわらかく。未来を、あたたかく。」することを目指しています。
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