「eo」をリブランディング

オプテージは、個人向けFTTHサービス「eo」のリブランディングを4月16日から実施する。顧客のライフスタイル変化に対応することが目的。新たなブランドメッセージは「こころ、はずむ。」となる。リブランディングに伴い、光回線を使ってアンテナレスでテレビが楽しめる「eo光テレビ」で新しいコースも追加する。

契約数は約171万件

eoは、光ファイバーを使用した高速で安定したネットワークを基盤として2001年のサービス開始以来、「お客さま起点」の発想と挑戦を続けてきた。業界水準を大幅に下回る「eo光ネット」月額料金の4900円に値下げしたほか、05年に国内初となる「1Gbpsコース」、19年に関西初となる「超高速5Gbps/10Gbpsコース」を提供。25年4月時点で、契約数は約171万件に達している。

動画コンテンツの充実やSNSの普及、Web会議の定着などによって、快適なインターネット環境が求められ、新規申込者の8割以上が超高速コースを選択しているという。20~30代の申し込み比率がeo光ネットの約1.5倍に近づいている「eo光シンプルプラン 10ギガコース」は、申し込みやサポートをオンライン専用とし、電話などのサービスが付帯しない。このようなライフスタイルの変化に対応するため、今回、リブランディングを実施した。

「CSベーシック」「CSプレミアム」の提供を開始

また、オプテージはeoの新コースとして「CSベーシック」「CSプレミアム」の提供を4月16日に開始する。このコースでは、専用機器を使わずに最大3台までCSデジタル放送の視聴が可能。提供開始に合わせて、eo光ネットの「ホームタイプ」もしくは「メゾンタイプ」とeo光テレビを同時に申し込むとCSベーシックが最大6カ月間無料になるキャンペーンも行う。

スカパーJSATが電力系通信事業者に初のサービス提供

さらに、オプテージはスカパーJSATと協業。両社は、「ケーブルテレビ事業者様向け多チャンネル連携サービス」を導入・提供することに合意した。このサービスは、電力系通信事業者に初めて提供されるもので、こちらも4月16日に開始する。これにより、オプテージは約70万世帯の加入者に対して従来のセットトップボックス方式に加えて、市販のテレビやレコーダーのみで視聴可能なパススルー方式での多チャンネルサービス提供が可能となる。

オプテージの松本和拓・常務執行役員は、「当社は、国内初や関西初のサービスを次々と生み出してきた。今年6月に25年目を迎え、お客様が真に望んでいることは何か、今以上にできることは何かを考え、リブランディングを実施した。今後も、新しいことに取り組んでいく」方針を示す。

スカパーJSATの古屋金哉・執行役員常務は、「約70万世帯の加入者を抱えるオプテージに採用してもらうことは、業界にとって大きなインパクトだと判断している」とアピールしている。(BCN・佐相 彰彦)