
- James Dyson Award 2025において、学生による20の発明がダイソンのエンジニアによる審査を経て、国際トップ20作品として選出されました。
- 今年のトップ20作品には、腎疾患を検知するトイレ洗浄タブレット、AIを活用した水質モニタリングデバイス、歩行を支援する人工筋肉ロボティックソックスなどが含まれています。
- この20作品の中から、ダイソン創業者のジェームズ・ダイソンが国際最優秀賞を選出し、11月5日(水)に発表します。受賞者には発明の発展を支援するための賞金30,000ポンド(約610万円*)が授与されます。
*賞金参考金額:1ポンド=およそ203円
ジェームズ ダイソン財団は、James Dyson Award(ジェームズ ダイソン アワード、以下JDA)の2025年度国際トップ20作品を発表しました。JDAは、問題解決への大胆なアプローチを称え、若き発明家たちに実社会の課題解決策の開発を促す国際的なデザイン・エンジニアリングアワードです。今年は、気候変動、医療のアクセシビリティの向上、災害対応など、さまざまな課題に取り組む応募作品が集まりました。
<世界が直面する社会課題の解決に寄与する20作品>
1. 医療検査への不安を克服する発明
インドの Jayanti Kumari 氏は、紙ベースのナノテクノロジーを活用した針を使わない口腔がん検査装置「OncoALERT」を開発。また、イギリスの Yidan Xu 氏は、トイレ洗浄用のタブレットでありながら早期の腎疾患の兆候を検知する「Urify」を発案しました。この発明は、腎臓病の診断が遅れてしまったYidan Xu 氏の父親の経験から着想を得たものです。
2. アクセシビリティを通じて個人の可能性を広げる発明
トルコの工業デザイン選考の大学生チームは、音と動きを活用して楽しく点字を学べる教育ツール「BrailleSteps」を開発。また、アメリカの Bradley Wagman 氏と Viktor Bokisch 氏は、足首の下垂により歩行が困難な人々の移動をサポートするために、「Sole¹」を開発しました。これは人工筋肉を用いた柔らかいウェアラブルデバイスで、人々がより自然に歩行できるようサポートします。
3. 廃棄物とエネルギー消費を削減する発明
オランダの Pablo Yaniz Gonzalez 氏は、医療分野における廃棄物削減に取り組み、医療現場で再利用できる血管用インフレーター「POMPA」を開発。また、マレーシアの「UNBLOK」を開発したチームは、パーム油の廃棄物を原料として、油脂廃棄物を捕らえる生分解可能なキッチンフィルターを開発し、下水処理の効率化に貢献する仕組みを提案しました。
今年の国際トップ20作品は、イギリス、アメリカ、シンガポール、マレーシア、フィリピンに拠点を置く15名のダイソンのエンジニアによって選出されました。審査員を務めたエンジニアたちは、プロダクトデザインやサステナビリティから、電子工学、材料科学に至るまで、幅広い専門知識を有しています。各作品は、機能性、デザインプロセス、独創性、商業的実現可能性の4つの基準に基づいて評価されました。

ダイソン イノベーション&デリバリー統括責任者 兼 JDA 2025 トップ20審査員の Robyn Couttsは次のように述べています。
「今年は、現代社会が直面している大きな課題に取り組んだ、幅広く革新的なアイデアが多数寄せられました。社会が直面するさまざまな課題に対し、どのアイデアが真に革新的で、現実的な市場性を持つかを議論しながら選定しました。すべての応募者は、それぞれの発明に誇りを持つべき成果を示しました。どの作品が国際最優勝を受賞するのか、とても楽しみにしています。」
■JDA2025 国際トップ20作品一覧

<ジェームズ ダイソン財団とジェームズ ダイソン アワードについて>
◆ジェームズ ダイソン財団 (James Dyson Foundation)
2002年に英国で設立されたジェームズ ダイソン財団は、現在では英国以外に、米国や日本、シンガポール、フィリピン、マレーシアといった世界中の国々で、デザイン、テクノロジー、エンジニアリング教育事業をサポートしています。ジェームズ ダイソンとジェームズ ダイソン財団はこれまでに慈善目的で1億4,000万ポンドを超える寄付を行ってきました。これには、インペリアル・カレッジ・ロンドンにダイソン スクール オブ デザイン エンジニアリングを設立するため行った1,200万ポンドの寄付や、ケンブリッジ大学にダイソン センター フォー エンジニアリング デザインおよびジェームズ ダイソン ビルの設立に向けた800万ポンドの寄付が含まれます。
◆ジェームズ ダイソン アワード (James Dyson Award)
ジェームズ ダイソン アワード( https://www.jamesdysonaward.org/ja-JP/ )は、エンジニアが世界の課題を解決する力を持っていることを証明するために設立されました。ジェームズ ダイソン財団によって運営され、これまでに400以上の発明に賞金や国際的なメディア露出を提供しています。2002年に設立された同財団は、次世代のエンジニアをインスパイアすることを使命とする国際教育慈善団体です。また、医療研究にも投資しており、これまでに1億4,500万ポンド以上を慈善事業に寄付しています。
最新情報はJDAの下記SNS(英語のみ)や、Dyson Newsroom( https://www.dyson.co.jp/discover/news )でも随時ご案内します。
James Dyson Award 公式SNS
・Website : https://www.jamesdysonaward.org/
・Instagram : @jamesdysonaward
・X : @jamesdysonaward
・TikTok : @jamesdysonaward
・LinkedIn : James Dyson Award
・YouTube : youtube.com/jamesdysonfoundation
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