幻と現実ふたつの万博が時空を超えて繋がる畠山丑雄氏の力作中篇小説「叫び」や、若かりし頃の秘話から語り起こされる湯浅学氏の新連載「大滝詠一と私」なども掲載します。

2023年5月より続く人気ポッドキャスト番組、「ぴあpresents クリープハイプ尾崎世界観とラランド ニシダのダブルスタンダード」。「新潮」12月号では、現在、毎週火曜日にラジオアプリGERAで配信されている同番組とのコラボレーションを行いました。ミュージシャン/お笑い芸人としてだけでなく、作家としての挑戦も続けるお二人に番組名になぞらえて《ダブルスタンダード》をお題にした短篇小説を執筆していただいたほか、本企画のための特別対談も実施。これまで二度の芥川賞候補にもなった尾崎氏と、創作者としては「新潮」初登場となるニシダ氏。お二人の文学への愛と文芸誌への複雑な思いが結晶した、他では読めない貴重なページが実現しました。

撮影:鈴木公平
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作品紹介
■尾崎世界観「オケラカイドー」ベガと競馬場へ行く日曜日。たこ焼きや焼きそばを作る音、ベビーカステラの甘い匂いのする道を抜け、ひろばへ出るとぼくは人間から馬になる。背中に誰か乗っているような重さで走る、もうひとつのレース。芥川賞候補作「母影(おもかげ)」以来の子ども視点小説!
■ニシダ「けれど思い出す」
付き合って数年経つ女と同棲するきみは、結婚を考える人生の局面を迎えていた。アートディレクターに昇進し、創作の神に肩を叩いてもらいたいと必死に働くきみにとって、生活とはどんなものだったのか――。純文学系の文芸誌では初となる本格創作。
雑誌データ
【タイトル】「新潮」2025年12月号【発売日】2025年11月7日(金)
【定価】1200円(税込)
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/shincho/
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