チケット高騰や遠征費用の増大が進む中で9割近くの人が推し活を辞めずに続けていることが明らかに
Paidyは11月4日に、同日の「いい推しの日」にあわせて推し活をしている18~39歳の男女を対象に実施した、「みんなの推し活大調査2025」の結果を発表した。同調査は、9月22~25日の期間に行われ、600名から回答を得ている。
推し活が「国民的なアクティビティ」として地位を確立
調査対象者に、現在推しているジャンルを尋ねたところ(複数回答)、「J-POPアイドル」「アニメ」「スポーツ選手・チーム」が上位を占めた。2023年に行われた調査と比較すると、「J-POPアイドル」が9.3ポイント、「K-POPアイドル」が7.5ポイント増と、アイドル推しの人が増えている。
現在推しているジャンルの、推し活を始めたきっかけを尋ねた質問では、いずれのジャンルも「テレビ」がもっとも多く、「ウェブサイト・動画サイト」「SNS」がそれに続いた。SNSをきっかけにした推し活は2023年から拡大傾向にあり、とりわけマスコットキャラクターはSNSをきっかけに推し活を始めた人が多い。
推し活を通して得られたものとしては(複数回答)、「満足感」「ストレス発散」「癒し」が上位を占めた。男女別でみると、女性では「癒し」を挙げる回答が52.0%に達している。具体的なエピソードとしては、「推し活をしていたお陰で、普段関われない年代の方とも仲よくなれた」「推し活を通して、普段旅先に挙がらない土地に行って観光をした」「普段味わえない感動を知れた」といった声が寄せられた。
現在推しているジャンルに、1カ月平均でいくらくらいお金を使っているかを尋ねたところ、いずれのジャンルも2023年の調査結果と比較して支出が拡大傾向にあり、1カ月あたり平均1万円以上使っている人は2023年の10%程度から30%程度に増えている。
今年(2025年)、推し活を辞めた経験があるかを尋ねた質問では、「ない」とする回答が87.3%を占めた。
推し活でお金を使う際の悩みを尋ねたところ(複数回答)、「月によって出費が嵩むときがあること」(30.6%)が最多となり、以下「つい使いすぎてしまうこと」(30.1%)、「使えるお金が少ないこと」(28.6%)が続いている。また、「いきなりイベントなどの発表があり、すぐに使えるお金が少なく断念しなきゃいけないときがあること」「金銭面でこの先推し活を続けられるか不安なこと」が2023年と比較して増加傾向にある。
推し活にお金を使っている人(549名)に、推し活のお金の使い方で工夫をしているかを尋ねた質問では、「工夫している」という回答が85.2%を占めた。
推し活の際のお金の使い方での、具体的な工夫の内容を尋ねたところ(複数回答)、「手放すときのことを考えて、売りやすいものを選んで買うようにしている」が7.5%から14.4%、「なるべくフリマアプリなどで中古品を買うようにしている」が11.6%から16.4%、「分割手数料無料の分割払いなどを活用し、支出の調整をおこなっている」が5.6%から14.6%に増加している。
推し活で利用する支払いサービスで、魅力的だと感じるもの、求めるものを尋ねた質問(複数回答)では、「使い方が簡単」「使った金額がすぐにアプリに反映されて管理しやすい」といった、利便性や支出管理のしやすさが上位を占めた。
推し活で分割手数料無料の「分割払い」や「あと払い」を利用した経験があるかを尋ねたところ、「ある」という回答が40.5%に達している。
分割手数料が無料なら、分割払いを利用したいと思うかを尋ねた質問では、「ぜひ利用したい」と「利用したい」を合わせた割合が6割超を占めた。
推し活の支払い手段にもっとも重視することとしては、「手数料の有無」(20.0%)がもっとも多く、以下「自分のペースで支払えること」(18.0%)、「アプリで管理できる便利さ」(15.3%)が続いている。







