長崎県でワーケーションを満喫
【デジタルギアを連れてワーケーションしよう!・10】10月は仕事の依頼をいただき、長崎県で1週間ほど過ごしてきました。IT研修講座の講師として、佐世保と長崎市の2か所で登壇するお仕事です。移動日や週末も含めると合計7日間の旅。どうせなら、と「旅をしながらしっかり働く=ワーケーション」を満喫してきました。今回は僕の長崎ワーケーションとその持ち物について紹介します。1週間ともなると旅の荷物も仕事の荷物もいっぱい必要になるものです。
まずは佐世保へ、八ヶ岳は冬でも九州はまだ夏
出発は山梨県の八ヶ岳から。車で静岡空港へ向かい、飛行機で福岡へ。博多駅から特急「リレーかもめ」に乗って佐世保へ移動しました。首都圏とは違う車両がたくさん。見慣れない車両に乗れる鉄道旅って、やっぱりワクワクしますね。
そして驚いたのは気温差。八ヶ岳ではすでにパーカー必須の肌寒さですが、九州ではまだ半袖の人も多い季節。薄手のタートルネックセーターまで持ってきたのに出番はありません。朝の散歩もTシャツ1枚で汗ばむほどの気温。九州はまだまだ夏ですね。
佐世保のご当地グルメといえば佐世保バーガーが有名ですが、僕のおすすめはレモンステーキ。薄切り牛肉を熱々の鉄板で焼き、レモン風味のソースで食べます。ちょっとお行儀悪いですが、鉄板にご飯を乗せて、残ったタレと絡めて食べると最高です。港町なので魚もおいしく、つい夜は居酒屋をはしごしてしまいました。
週末は離島へ!小値賀島をレンタサイクルで一周
佐世保での講義が終わり、週末は小値賀島(おぢかじま)へ小旅行。佐世保から高速船で約90分と、気軽に行ける離島です。
ふだん八ヶ岳という「海なし県」に住んでいるので、船旅はやっぱりテンションが上がります。島に着くと空気がふっと変わり、時間がゆっくり流れ始める感じがしました。
小値賀島は小さな島なので、移動は電動アシスト付きのレンタサイクルで十分。のどかな集落や静かな港、開けた草原が続き、とても気持ちのいい島でした。
特に印象に残ったのは、島の西端にある長崎鼻。海に面した草原で牛たちがのんびり草を食べている風景は圧巻です。少し曇り空だったのですが、その雰囲気もまた良くて、まるで映画のワンシーンのようでした。
ただ、帰りの高速船が時化(しけ)で欠航するというトラブルも。なんとか午後のフェリーに乗れましたが、翌日は長崎市での仕事だったので焦りました。島旅は楽しいですが、天候には注意ですね。
長崎の夜は軽く飲み歩き。街には街の楽しみ方がある
週明けからは長崎市で研修講座を開催しました。長崎駅周辺は再開発が進み、街の景色も変わりつつあります。サッカースタジアムと一体化したホテルやショッピングモールもできて平日だというのに賑わっています。若い人や親子など、スタジアムを眺めながらランチを楽しんでいました。
新しい施設も素敵ですが、呑み歩くなら古い街の方が楽しいですよね。僕は旅先で店を選ぶとき、あまり有名店にこだわりません。むしろ路地裏の居酒屋にふらっと入るスタイルです。自分の嗅覚を信じながら偶然性を楽しんでいます。
今回も適当に見つけた居酒屋で長崎のツマミを味わい、その後は町中華のちゃんぽんで締めました。観光客向けの人気店もいいですが、街をぶらぶらしながら気になった店に飛び込む。それが街の楽しみ方ですよね。
ワーケーションには“装備”が大事
仕事をしながらの旅は楽しいですが、1週間ともなると準備が大変。今回はフルセットの仕事道具を持っていきました。
PC2台(WindowsとMacBook)、モバイルディスプレー、外付けキーボード、トラックボール、ノイズキャンセリングヘッドセット、タブレット端末といったところです。持っていったものの、使ったもの、使わなかったものがありました。今後の備えとして整理しておきます。
PCが2台必要かどうかは仕事内容次第ですね。今回は研修講座だったので、2台あって正解でした。1台で講義スライドを映しながら、もう1台でテスト採点や事務作業が並行できます。でも自分が作業するだけなら1台で十分でしょう。
モバイルディスプレーは手放せません。ノートPCの小さな画面だと複数のウィンドウをタイル表示してもよく分からなくなってしまいますよね。家では大きな画面にたくさんウィンドウを開いているので、外でもこの環境が必須なんです。
外付けキーボードとトラックボールは今回、出番ナシでした。Web制作やCanvaを使った制作業務がなかったからでしょう。今回は(講座運営以外では)、スキマ時間での文書作成がメイン。PC本体のキーボードで十分でしたね。
ノイズキャンセリングヘッドセットは大活躍。いくつかオンライン会議がありましたが周囲のノイズも気にならず、快適に進められました。想定外に活躍したのが小値賀島から帰るフェリー。想定外の長い船旅になりましたが、タブレット端末につなげてヘッドホンとして利用。YouTubeで時間をつぶせました。
機内持ち込みサイズのスーツケースが最強
今回は荷物が多かったので、重さ対策のためスーツケースで出かけました。以前は大きなザックを使っていたのですが、荷物が増えると重すぎて。腰を痛めることもありました。コロコロ転がせる機内持ち込みサイズが便利です。
使っているのはカインズホームで買った7000円くらいのスーツケース。ブランドものではありませんが、十分使えます。PCなどの仕事道具を詰め込むと、ほとんど埋まってしまうので衣類は最小限です。ビジネスホテルにコインランドリーがあるので、数日ごとに洗濯すれば衣類は少なくてもなんとかなるものです。
旅をすると仕事が進む不思議
今回の長崎ワーケーションで感じたのは、「旅は仕事にもプラス」ということです。時間が限られることで集中力が高まるんです。例えば空港のラウンジや船を待つ港など。意外と作業が進むんですよ。
環境が変わると刺激も得られるので、創造性も高まります。いつもと違う景色を歩くと、不思議とアイデアが出てくるんですよね。特に島旅はいつも山にこもっている僕にとって新鮮でした。
いろんな街、いろんな景色を体験。ワーケーションは旅も仕事も楽しめるのがいいですね。(TMR・玉利裕重)
玉利裕重(たまさん)
八ヶ岳南麓のひとり法人(合同会社TMR)代表。外資系IT企業からのんびり田舎暮らしへ。小淵沢で小さなコワーキングスペース「ヤツクルベース」の開業準備中です。「田舎でのんびり起業」を目指すビジネスコミュニティ「ヤツビジ」も運営中。お問合せ・ご相談はこちらのメールへどうぞ( contact@tmr-llc.jp )







