AI認識性能向上でさらに使いやすくなった「α7 V」
ソニーは12月19日、フルサイズミラーレス一眼カメラ α7シリーズの第5世代「α7 V」を発売する。価格はオープンで、標準ズームレンズ「FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS II」が付いたズームレンズキットは2026年春以降、レンズ単品は2月13日の発売を予定している。
画像処理エンジンにAIをプラス 被写体の追従性能を向上 さかのぼって撮影する便利機能も搭載
新製品は、新開発の有効約3300万画素 フルサイズ部分積層型Exmor RS(エクスモア アールエス)CMOSイメージセンサーを搭載し、従来比約4.5倍の高速読み出しを実現した、「α7 IV」の後継モデル。さらに、最新のα(Alpha)シリーズのAIプロセッシングユニットの性能を画像処理エンジン内に統合したBIONZ XR2(ビオンズ エックスアール ツー)を新たに採用する。
BIONZ XR2により、AI認識性能の従来比約30%精度向上、ブラックアウトフリーでのAF/AE追随の最高30コマ/秒の高速連続撮影を実現。
AI認識では、人物、動物、鳥に加え、昆虫や自動車、電車、飛行機に対応し、新機能「オートモード」ではカメラが対象被写体を自動的に認識する。また、最大60回/秒のAF/AE演算と被写体を表示し続けるブラックアウトフリー撮影で、不規則に動く被写体を安定して捕捉できるようになる。
さらに、14bit RAW撮影時でも、AF/AE追随の最高30コマ/秒の連続撮影が可能となっており、最大1秒前までさかのぼって撮影が可能なプリ撮影機能を使えば、決定的な瞬間を逃さない。
ダイナミックレンジは先代を超える最大16ストップ。明暗差の大きなシーンでも自然で滑らかな階調表現を実現している。また、ディープラーニング技術による光源推定を活用したオートホワイトバランス(AWB)を新たに搭載し、自然で安定した色再現が可能となっている。
動画撮影では、フルサイズ画角での7Kオーバーサンプリングによる4K(60p)記録や、Super 35mm(APS-Cサイズ相当)の4K(120p)記録に対応。手ブレ補正機能に、「ダイナミックアクティブモード」を設け、手持ちでも安定した映像を撮影できる。なお、動画でもAIによる被写体認識が機能し、撮影中の被写体を自動的に最適な構図で捉え続けるオートフレーミング機能を活用できる。
本体は、堅牢性と軽量化を両立した高耐久マグネシウム合金ボディー。防塵・防滴に配慮した設計で、さまざまな撮影環境で使用でき、長時間の動画撮影にも対応する放熱構造を採用する。搭載モニターは3.2型 約210万ドットの4軸マルチアングル液晶モニター。バッテリーは、液晶モニター使用時約750枚、ファインダー使用時約630枚撮影可能となっている。
サイズは幅約130.3×高さ96.4×奥行82.4 mmで、重さはバッテリーとメモリーカードを含めて約610g。
標準ズームレンズ「FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS II」は、「α7 V」のAF/AE追随の最高30コマ/秒の高速連続撮影の性能を最大限に発揮できる。カメラ本体の手ブレ補正機能「アクティブモード」や手ブレ補正の協調制御、ブリージング補正機能、「α9 III」の最高約120コマ/秒の高速連続撮影に対応する。






