カラフルな製品が大集合!

モバイルバッテリーなどの周辺機器を手掛けるMOTTERU(神奈川県海老名市)は12月11日、メディア向けの新製品発表会を都内で開催した。発表会では2026年から順次発売するカラフルな製品群がラインアップされた。

女性社員が中心に製品開発 グラデーションカラーが目を引くガジェット

MOTTERUは同じくPC周辺機器などを展開するOwltechから派生した会社。6年目を迎え、順調な成長を見せている。

MOTTERUの製品の特徴は、カラフルで手に取りたくなるデザインを採用していること。同社では主に女性社員が中心となって製品開発に取り組んでいるとのことで、それを聞くと納得の仕上がりだ。発表会の顔ぶれも、いつものガジェット系とは異なっており、関心層の違いもよく感じられた。

ラインアップは全部で9製品。中には趣向の少し異なるものもあったのでそちらも合わせて紹介する。

〇持ち運びやすいサイズ感のモバブにグラデカラーの新色登場

可動式USB-Cコネクタを採用し、ケーブル不要でそのまま充電できる「ダイレクトモバイルバッテリー」からは、コットンキャンディー、ピーチスフレの2色が新たに登場。

スマートフォン約1回分の充電に相当する5000mAhの容量を持ち、出力は20W。残量はLEDのインジケーターから確認できる。使用回数の目安は1000回以上とのことだ。

それよりも大容量な「モバイルバッテリー 大容量10000mAh」の新色はコットンキャンディー。重さ約174gながら、2回分相当のバッテリー容量となっている。出力は20W。

〇ケーブルもグラデーション 豊富に選べるカラバリ しかも絡みにくくて使いやすい

ケーブルもグラデーションカラーで登場した。その名の通り「グラデーションケーブル」は、最大60Wの急速充電に対応したケーブル。絡みにくい素材となっており、半透明ケーブルバンドも付属し、束ねやすい。端子が異なるAtoCタイプとCtoCタイプを用意している。カラーは、メロンソーダ、マーメイド、シュガーユニコーン、シャーベット、アクア、ファジーネーブルの6色で、AtoCタイプのみコットンキャンディーを展開する。

「グラデーションマグネットケーブル」は磁石でまとまりやすいケーブル。こちらも端子が異なるタイプを用意し、CtoCタイプは最大PD240W対応とちょっと高性能だ。カラーはシュガーユニコーン、シャーベット、コットンキャンディー、マーメイド、ファジーネーブルの5色を展開する。

〇一足先にハンディファンも 豊富なラインアップを展開

当日はハンディファンも発表された。サイズや機能性は少しずつ異なっており、豊富なラインアップが展開されている。

「ターボコンパクトハンディファン」は小型でも十分な風量を送れる持ち運びに便利なタイプ。カラーはミルクストロベリー、リラックスグレープ、ミントの3色だ。

「ターボバイカラーハンディファン」はコンパクトかつ、カラーがおしゃれなバイカラーのハンディファン。ストロベリーブルー、アプリコットミルク、ミントグレーの3色展開。

「ターボペルチェハンディファン(冷却プレート付き)」は、冷却プレートで冷風を送れるというハンディファン。カラビナが付いているので立てて使えるのもうれしい。

「首振りハンディファン(デスク向け)」は机上に置いて使えるタイプ。ここまでくるとちょっと大きめだが超静音設計となっており、仕事中でも使いやすそうだ。カラーはアーモンドミルク、フローズンブルーの2色。

可愛いだけじゃない 安全に使ってもらえる製品を目指す

カラフルな製品とは打って変わって、注目を集めていたのは準個体電池を採用したモバイルバッテリーだ。発表会では、電池を串刺しにする実験映像が流された。通常のリチウムイオンバッテリーはすぐに発煙するが、この準個体電池は何も起こらない。しかも、その串刺しにした実物を展示する力の入れようだ。カラーはアーモンドミルク、スモーキーブラックの2色展開で落ち着いた色合い。

代表取締役の櫻田良太氏に話を聞くと、「可愛くて安心できるモバイルバッテリーを販売していきたい」との思いがあるという。そしてこの新製品では、特に安全性をアピール。発煙しにくければ、万が一、気温の高い車内などに置き忘れてしまっても、事故につながりにくい。

また、MOTTERUではバッテリーの自主回収も早期に開始する。来年4月からメーカー側に義務付けられるが、MOTTERUではそれに先駆けて1月から始める予定だという。

リサイクル工場と提携し、これから視察なども行っていくという櫻田氏。今後は「ユーザーが購入し、こちらが回収してから、そのリサイクル過程までを可視化する取り組みについても積極的に行っていきたい」と意気込んだ。この準個体電池採用の新製品についてもカラフルなバリエーションが増えていくことに期待したい(BCN+R 寺澤 克)。