株式会社新潮社は、落語家・立川志らくさんが総勢90組の「笑い」を一挙考察した『現代お笑い論』を、本日12月17日(水)に新潮新書より刊行いたします。
“全身落語家”を標榜しながら、5年間にわたって若手芸人の登竜門「M-1グランプリ」の審査員を務めた立川志らくさんによる、「笑い」の論評決定版です。

「テレビなんぞ出るもんか」
「全身落語家」の看板を売りに落語会のみで生きていた志らくさんは、立川談志師匠の亡き後、師匠孝行のためにとタレント活動を開始、瞬く間に辛口コメンテーターとして売れっ子に。その矢先に舞い込んだのが「M-1グランプリ」審査員のオファーでした。
「自分にオファーが来た理由が、いまだにわからない」と語るほど突然の出来事でしたが、かつて一度だけM-1の審査員を務めたことのある談志師匠の遺志を継ぐためにも、オファーを受けることを決めます。
大半の視聴者がコメンテーターとしての志らくさんしか知らない、というアウェーな状況で懸命に審査に臨むものの、世間の反応は大荒れ。SNSで「二度と審査員はやらないで」「なぜ落語家か審査員をやるんだ」など大批判されてしまいます。
しかし、その後も「ぶっ飛んだ」漫才を高く評価する審査を貫いてお笑いファンの信頼を獲得、いつしか個性派を指す「志らく枠」という言葉まで生まれることに――。
いわゆる「志らく枠」芸人たちの、「なんだかわからないけど面白い」はなぜ生まれるのでしょうか。彼らの笑いの核は、師匠談志が提唱した「イリュージョン」にある、そしてこの「イリュージョン」こそ、芸人が天下を取るために必要不可欠な要素なのだと志らくさんは言います。
島田紳助が作り、松本人志が育てたM-1グランプリ。
M-1が「笑い」にもたらした革命とは何だったのか?
ランジャタイ、トム・ブラウン、令和ロマン、霜降り明星、ダウンタウン、春風亭一之輔からチャップリンまで……超ニッチな若手からレジェンドまで総勢90組を縦横無尽に論評した本書は、現代の「お笑い」の真髄に本音で迫る、世にもまれな一冊となっています。
■ 目次
はじめに
第1章 M-1論
全身落語家からコメンテーターへ/突然のオファー/求められた談志イズム/「談志は遠くになりにけり」/ジャルジャル事件/落語家が審査員をやる理由/ランジャタイとの出会い/志らく枠の誕生/若き日のたけしとランジャタイの共通点/功を奏した「馬のマスク」/ランジャタイに捧げた「芝浜」/流行りの笑いは実は落語であった!/志らくの野望
第2章 イリュージョン論
落語はイリュージョン/「とっくりを着たキリン」はなぜ面白い/ランジャタイでイリュージョンを理解する/マニアックが天下を取るとカリスマになる/北野武と松本人志/ドリフターズからひょうきん族へ/笑いの革命「M-1グランプリ」/談志が愛した人々/あの人も談志を怒らせた/談志が「八五郎」になるとき/M-1を作った男・島田紳助/知的笑い・上岡龍太郎/芸人なんて、出はヤクザと同じ/天下を取る人、マニアのおもちゃで終わる人/談志の秘蔵っ子、爆笑問題/若き日のライバル、浅草キッド
第3章 喜劇映画論
チャップリンから見る喜劇映画検証/越えられない壁/三谷幸喜とクドカン/下ネタの危険性/日本の喜劇映画/存続に必要なイリュージョン/日本一の喜劇役者になれなかったフランキー堺/落語映画はなぜ失敗するのか/「男はつらいよ」におけるイリュージョン/論破と対極の概念「それを言っちゃあおしまいよ」/マンネリ知らずの理由
第4章 レジェンド芸人論
非イリュージョン的お笑いの元祖、ドリフターズ/素人イジリの天才、萩本欽一/第7世代の走り、ウッチャンナンチャン/とんねるずと「細かすぎて伝わらないモノマネ」/平和の象徴、明石家さんま/やはりイリュージョンの人、タモリ
第5章 現代お笑い論
笑いにおけるコンプライアンス/ウエストランドの悪口はなぜ笑えるか/粗品の毒は芸なのか/ミルクボーイの弱点と戦略/イリュージョン漫才No.1、サルゴリラ/テレビで落語はなぜダメか/お笑いニュースター達
第6章 お笑い徒然なるままに
キワモノたちの晩餐会/美しき嫌われ者たち/みんなの憧れ、破滅型芸人/志らく交友録/消えた「平成の明石家さんま」/実は芸人だった、モロ師岡/絵になる男、木村祐一/ぱーてぃーちゃん信子と石原慎太郎/凄まじい物真似芸、松尾貴史/全国区になれるのか、フースーヤ/令和ロマンと春風亭一之輔/M-1審査員見聞録/まだまだいる、お笑いの狂人たち/最後に
あとがき
■ 内容紹介
「なんだかわからないけど、面白い」はなぜ生まれる?
“全身落語家”を標榜しながら、若手芸人の登竜門M-1グランプリの審査員を務めた著者は、「ぶっ飛んだ」漫才を高く評価する審査を貫き、いつしか個性派を指す「志らく枠」という言葉まで生まれることに――
ランジャタイ、トム・ブラウンを見出した落語家が、超ニッチな若手からレジェンドまで総勢90組を縦横無尽に論評、現代の「お笑い」の真髄に迫る!
■ 著者紹介
立川志らく(たてかわ・しらく)
一九六三(昭和三八)年東京都生まれ。
八五年、立川談志に入門。九五年、真打ち昇進。
落語家、映画監督、映画評論家、エッセイストと幅広く活動。昭和歌謡曲博士、寅さん博士の異名も持つ。
著書に『全身落語家読本』『雨ン中の、らくだ』『師匠』など。

撮影・山田雅子
■ 書籍データ
【タイトル】現代お笑い論
【著者】立川志らく
【発売日】2025年12月17日
【造本】新潮新書/新書版ソフトカバー
【本体定価】1,034円(税込)
【ISBN】 978-4-10-611110-5
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/611110/
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“全身落語家”を標榜しながら、5年間にわたって若手芸人の登竜門「M-1グランプリ」の審査員を務めた立川志らくさんによる、「笑い」の論評決定版です。

「テレビなんぞ出るもんか」
「全身落語家」の看板を売りに落語会のみで生きていた志らくさんは、立川談志師匠の亡き後、師匠孝行のためにとタレント活動を開始、瞬く間に辛口コメンテーターとして売れっ子に。その矢先に舞い込んだのが「M-1グランプリ」審査員のオファーでした。
「自分にオファーが来た理由が、いまだにわからない」と語るほど突然の出来事でしたが、かつて一度だけM-1の審査員を務めたことのある談志師匠の遺志を継ぐためにも、オファーを受けることを決めます。
大半の視聴者がコメンテーターとしての志らくさんしか知らない、というアウェーな状況で懸命に審査に臨むものの、世間の反応は大荒れ。SNSで「二度と審査員はやらないで」「なぜ落語家か審査員をやるんだ」など大批判されてしまいます。
しかし、その後も「ぶっ飛んだ」漫才を高く評価する審査を貫いてお笑いファンの信頼を獲得、いつしか個性派を指す「志らく枠」という言葉まで生まれることに――。
いわゆる「志らく枠」芸人たちの、「なんだかわからないけど面白い」はなぜ生まれるのでしょうか。彼らの笑いの核は、師匠談志が提唱した「イリュージョン」にある、そしてこの「イリュージョン」こそ、芸人が天下を取るために必要不可欠な要素なのだと志らくさんは言います。
島田紳助が作り、松本人志が育てたM-1グランプリ。
M-1が「笑い」にもたらした革命とは何だったのか?
ランジャタイ、トム・ブラウン、令和ロマン、霜降り明星、ダウンタウン、春風亭一之輔からチャップリンまで……超ニッチな若手からレジェンドまで総勢90組を縦横無尽に論評した本書は、現代の「お笑い」の真髄に本音で迫る、世にもまれな一冊となっています。
■ 目次
はじめに
第1章 M-1論
全身落語家からコメンテーターへ/突然のオファー/求められた談志イズム/「談志は遠くになりにけり」/ジャルジャル事件/落語家が審査員をやる理由/ランジャタイとの出会い/志らく枠の誕生/若き日のたけしとランジャタイの共通点/功を奏した「馬のマスク」/ランジャタイに捧げた「芝浜」/流行りの笑いは実は落語であった!/志らくの野望
第2章 イリュージョン論
落語はイリュージョン/「とっくりを着たキリン」はなぜ面白い/ランジャタイでイリュージョンを理解する/マニアックが天下を取るとカリスマになる/北野武と松本人志/ドリフターズからひょうきん族へ/笑いの革命「M-1グランプリ」/談志が愛した人々/あの人も談志を怒らせた/談志が「八五郎」になるとき/M-1を作った男・島田紳助/知的笑い・上岡龍太郎/芸人なんて、出はヤクザと同じ/天下を取る人、マニアのおもちゃで終わる人/談志の秘蔵っ子、爆笑問題/若き日のライバル、浅草キッド
第3章 喜劇映画論
チャップリンから見る喜劇映画検証/越えられない壁/三谷幸喜とクドカン/下ネタの危険性/日本の喜劇映画/存続に必要なイリュージョン/日本一の喜劇役者になれなかったフランキー堺/落語映画はなぜ失敗するのか/「男はつらいよ」におけるイリュージョン/論破と対極の概念「それを言っちゃあおしまいよ」/マンネリ知らずの理由
第4章 レジェンド芸人論
非イリュージョン的お笑いの元祖、ドリフターズ/素人イジリの天才、萩本欽一/第7世代の走り、ウッチャンナンチャン/とんねるずと「細かすぎて伝わらないモノマネ」/平和の象徴、明石家さんま/やはりイリュージョンの人、タモリ
第5章 現代お笑い論
笑いにおけるコンプライアンス/ウエストランドの悪口はなぜ笑えるか/粗品の毒は芸なのか/ミルクボーイの弱点と戦略/イリュージョン漫才No.1、サルゴリラ/テレビで落語はなぜダメか/お笑いニュースター達
第6章 お笑い徒然なるままに
キワモノたちの晩餐会/美しき嫌われ者たち/みんなの憧れ、破滅型芸人/志らく交友録/消えた「平成の明石家さんま」/実は芸人だった、モロ師岡/絵になる男、木村祐一/ぱーてぃーちゃん信子と石原慎太郎/凄まじい物真似芸、松尾貴史/全国区になれるのか、フースーヤ/令和ロマンと春風亭一之輔/M-1審査員見聞録/まだまだいる、お笑いの狂人たち/最後に
あとがき
■ 内容紹介
「なんだかわからないけど、面白い」はなぜ生まれる?
“全身落語家”を標榜しながら、若手芸人の登竜門M-1グランプリの審査員を務めた著者は、「ぶっ飛んだ」漫才を高く評価する審査を貫き、いつしか個性派を指す「志らく枠」という言葉まで生まれることに――
ランジャタイ、トム・ブラウンを見出した落語家が、超ニッチな若手からレジェンドまで総勢90組を縦横無尽に論評、現代の「お笑い」の真髄に迫る!
■ 著者紹介
立川志らく(たてかわ・しらく)
一九六三(昭和三八)年東京都生まれ。
八五年、立川談志に入門。九五年、真打ち昇進。
落語家、映画監督、映画評論家、エッセイストと幅広く活動。昭和歌謡曲博士、寅さん博士の異名も持つ。
著書に『全身落語家読本』『雨ン中の、らくだ』『師匠』など。

撮影・山田雅子
■ 書籍データ
【タイトル】現代お笑い論
【著者】立川志らく
【発売日】2025年12月17日
【造本】新潮新書/新書版ソフトカバー
【本体定価】1,034円(税込)
【ISBN】 978-4-10-611110-5
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/611110/
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