沖縄アリーナ株式会社(以下、沖縄アリーナ社)は、アリーナの運営にとどまらず、地域や市民・県民の皆さまと共に歩み、社会的意義を持つ活動を積極的に展開しています。近年は、地域の皆さまと連携した取り組みが広がっており、施設とホームタウンクラブ=琉球ゴールデンキングスの両面から地域に光を届ける活動を継続的に実施しています。
その一環として、沖縄アリーナ社は沖縄バスケットボール株式会社にもご協力いただきながら、地域貢献や社会的啓発につながる取り組みを進めています。
2025年11月の取り組み
1. 地域・経済団体とのつながりを大切に
沖縄市観光物産振興協会青年部「六青會」交流会への協力

琉球ゴールデンキングス戦に合わせて開催された、観光物産振興協会青年部の交流企画に協力しました。アリーナコートでのスポーツ交流会、当社によるセミナー、地域振興に関する意見交換を実施し、離島・北部地域との広域連携を強化する契機となりました。
第30回 クリーンデー in 沖縄市への参加


沖縄アリーナ社・沖縄バスケットボール社のグループ総勢57名が、市内4自治会に分かれて清掃活動へ参加しました。
花城大輔市長も参加し、市民・行政・民間が一体となった地域美化活動となりました。
今回の取り組みでは、アリーナ周辺の住宅地・商店街・主要道路など、日常的に来場者が通るエリアの清掃を重点的に実施。
地域住民の皆さまからも温かい声をいただき、施設の内外を含めた“まち全体を良くしていく姿勢”を共有する機会となりました。
アリーナグループとして、今後も地域に寄り添いながら継続的な美化・交流活動を行ってまいります。
誰もが集える地域づくりに向けたシンポジウムへ登壇

11月16日、那覇市タイムスホールにて開催されたドアレスアートオキナワ主催シンポジウム「第4回ネクストドア -ちがいを力に変える、社会のデザイン-」
に、沖縄アリーナ社の松原執行役員が講演者として登壇しました。
本シンポジウムは、障がいの有無に関わらずアーティストの活躍機会を創出し、
多様性を尊重した地域社会の実現をテーマとする取り組みです。
松原からは、沖縄アリーナ社が進める
・地域と連携した社会貢献活動
・子ども・高齢者・障がいのある方が安心して訪れられる場づくり
・スポーツと文化を通じた社会包摂の推進
について紹介し、多様な人々が集う公共空間としてのアリーナの役割を共有しました。
会場では、スポーツ・文化・福祉が交わる新たな連携の可能性について活発な意見交換が行われ、参加者からは「アリーナが地域包摂に寄与していることを実感した」「文化とスポーツの連携は地域活性化の鍵になる」といった声も寄せられました。
沖縄アリーナ社は、今後も地域の文化団体・福祉団体と協働しながら、
「誰もが訪れやすい、地域に開かれたアリーナ」
を目指し、多様性が尊重される地域社会づくりに貢献してまいります。
他市町村から学ぶ物語づくりのまちづくり(鳥取県・水木しげるロード視察)



沖縄市観光物産振興協会と合同で「水木しげるロード」(鳥取県境港市)を視察し、商店街・行政・市民が一体となって取り組む物語性のあるまちづくり”を学びました。
同エリアでは、キャラクターを軸にした統一的な世界観づくりや、昼夜問わず楽しめる回遊導線の設計、商店街全体での受け入れ態勢など、地域ならではの魅力づくりが確立されています。
特に、中の町商店街のキャラクター「エイ坊」との親和性を改めて認識でき、中の町の回遊促進・賑わい創出に向けた活用アイデアに直接つながる視察となりました。物語を共有することで人が動くという水木しげるロードの成功要因は、アリーナと商店街をつなぐ都市ストーリーづくりにも応用でき、今後の地域連携施策を検討する上で非常に有意義な知見となりました。
2. 世代を超えて笑顔が集うアリーナ
沖縄サントリーアリーナ開業からの来場者200万人到達

沖縄サントリーアリーナは、2021年4月の開業から約4年7か月で累計来場者数200万人を達成しました。
「オキナワモーターショー2025」開催中に節目の瞬間を迎え、花城大輔市長をはじめ多くの関係者・市民の皆様と記念セレモニーを実施。
200万人達成が示すアリーナの価値
・市民が日常的に利用する“地域の象徴”として定着
・子どもからシニアまで幅広い世代が交流する都市型の公共空間として機能
・市内回遊促進や滞在時間延伸など、地域経済への波及効果を創出
・スポーツ、展示会、文化イベントが共存する“多目的ハブ施設”として浸透
アリーナが「世代を超えて集う場所」として進化し続けていることを象徴する節目となりました。
新たなコザ運動公園賑わいイベント・コザスポーツフェス2025 開催


コザ運動公園および周辺施設の指定管理3社(沖縄アリーナ社・沖縄文化スポーツイノベーション株式会社・株式会社すこやかホールディングス)による、初の共同イベント「コザスポーツフェス2025」を開催しました。当日は延べ600名以上が来場し、世代や地域を超えて多くの方々が交流するにぎわいの一日となりました。
メイン企画である「キングスフリースローカップ」には62チームが参加し、子どもから大人まで幅広い世代が競技を楽しみました。会場では地元飲食店の出店や親子向けスポーツ体験も実施され、地域全体の一体感がより一層高まりました。さらに、キングス選手やマスコット「ゴーディー」も登場し、来場者とふれあいながら会場を盛り上げました。
本イベントは県内テレビ局・QAB(琉球朝日放送)でも特集として紹介されるなど注目を集め、「地域みんなでつくる新しい賑わい」を体現する取り組みとして高く評価されています。初開催ながら大きな反響があり、次年度以降の開催にも期待が高まっています。
3. 社会的啓蒙・啓発活動への取り組み
パープルライトアップ(11/22-11/25)

沖縄市 平和・男女共同課と連携し、「女性に対する暴力をなくす運動」を発信。
短期間での準備にもかかわらず行政との連携により円滑に実施しました。
ブルーライトアップ(World Diabetes Day)(11/10-11/12)

中部地区医師会・沖縄市健康福祉部と連携し、糖尿病予防を目的とした国際啓発事業へ協力しました。
外壁ライトアップおよび啓発メッセージ掲出を行い、地域の健康意識向上に寄与しました。
オレンジリボン運動(児童虐待防止)

アリーナの発信力を活用し、ウェルカムビジョン等を用いた周知広報を継続しています。
4. 沖縄市民 子どもスポーツ教室の開催
11月は、学童クラブ向けに加え、初めてとなる乳幼児親子プログラムを含む計3回のスポーツ教室を実施し、幅広い年齢層の子どもたちがアリーナでの運動を楽しみました。
学童クラブ向け教室(第39回/第41回)

参加した子どもたちからは「バスケットが思ったより楽しい」「みんなで体を動かせて仲良くなれた」といった前向きな声が多く、スポーツを通して新しい楽しさや達成感を得る様子が多く見られました。
保護者からも「子どもが本当に楽しそうだった」「また参加したい」との声が寄せられ、教室が家庭と地域をつなぐ役割にもなりつつあります。
乳幼児親子プログラムの新設(第40回)


1~3歳の乳幼児と保護者を対象にした初の親子参加型プログラムを立ち上げました。
通常とは異なり、4Fラウンジを全面開放し、親子で安全に体を動かせる環境を整備。
家族で楽しむ“はじめてのスポーツ体験”として、参加した保護者からは「子どもと一緒に安心して楽しめた」「こういう機会を待っていた」との声が多く、開催の意義を強く感じる回となりました。
沖縄サントリーアリーナを「子どもたちの成長の場」として位置づけながら、対象年齢の拡大やプログラム内容の多様化に取り組むことで、より多くの市民が参加しやすいスポーツ環境づくりを進めています。
今後も、地域の子どもたちが楽しく学べるスポーツ機会を継続的に提供してまいります。
5. アリーナを核とした地域発展への取り組み
ResorTech EXPO in Okinawa 2025


サブアリーナ含む全館を使用した大規模展示会にて、運営調整・安全管理・技術サポートを担当。
照明・電源・通信など多岐にわたるオペレーションを支え、主催者から高い評価を得ました。
観光庁「MICE開催地魅力向上事業」実証プログラム
観光庁・OCVB・沖縄市と連携し、観戦型MICEの実証事業をアリーナで実施しました。
館内案内・セミナー支援・レセプション運営・キングスとの調整を担当し、
「民間と行政が一体となるMICE誘致モデル」として参加者から高く評価されました。
地域とともに歩むアリーナを目指して
11月は、地域団体との連携強化、世代を超えた交流イベントの開催、社会的啓発活動への協力、そして都市の未来を見据えた展示会・MICE支援など、多方面の取り組みを進めました。
沖縄アリーナ社は、「地域の成長に貢献する運営者」として、スポーツ・文化・まちづくりを軸に、沖縄市全体の価値向上に引き続き努めてまいります。
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