Auracast(TM)が利用できる環境の整備は、情報取得という点においてアクセシビリティの向上に貢献し、補聴器ユーザーの生活に非常に有益なサービスです

公共施設などの館内注意喚起放送、電車や空港等交通機関の運行案内、避難誘導などのアナウンスを想定した実験
世界トップクラスのシェアをもつ補聴器メーカーGN(本社:デンマーク)の日本法人 GNヒアリングジャパン株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長 マーティン・アームスト ロング)は、2025年12月13日(土)に東京工科大学(東京都八王子市、学長:香川豊)と公共空間等の音響機器を開発するTOA株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:谷口方啓)が連携して取り組む、Auracast(TM)(オーラキャスト)*¹とWi-Fiを活用した補聴支援システムの国内初の実証実験に参加し、リサウンド補聴器がこのシステムを通じて装用者に情報提供が可能になることを確認しました。

東京工科大学「Voices for All」プロジェクト吉岡英樹講師
実証実験は、TOA株式会社の開発拠点「ナレッジスクエア」(兵庫県宝塚市)にある非常用放送設備を使い、すべての人に必要な「声」を届ける「Voices for All」プロジェクト*²の一環として、公共施設などの館内注意喚起放送、電車や空港等交通機関の運行案内、避難誘導などのアナウンスを想定した実験が行われ、本システムの国内での社会実装に向けて実用を想定した検証が行われました。騒がしい環境での重要なアナウンスは、健聴者にとっても聞き取りが困難な状況ですが、難聴者にとっては、より難しい現状があります。Auracast(TM)が利用できる環境の整備は、情報取得という点においてアクセシビリティの向上に貢献し、補聴器ユーザーの生活に非常に有益なサービスです。
東京工科大学「Voices for All」プロジェクト吉岡英樹講師のコメント
「実証実験を終えて、改めてAuracast(TM)は必要なサービスだと感じました。Auracast(TM)は、チャンネルを選択するだけで(ペアリング不要)接続もスムーズに、聞きたい音声情報を入手することができます。
また、難聴者・健聴者関わらず、Auracast(TM)の音がクリアだと感想を述べられます。その上、受信範囲であれば(音声から離れるとだんだん音が弱くなるなどもなく)、ずっとクリアに音が聞こえる。この2つのメリットを考慮すると、公共空間、例えば駅や空港、スタジアム(雑音があって広くて音が響いてしまうような場所)でもとても助かるので、このサービスの普及を非常に期待しています。」
TOA株式会社 グローバル開発本部 商品戦略室 商品企画課 藤田敏之氏のコメント
業務用音響と防災・セキュリティ機器を核に、公共空間の「音による安心・安全・快適」を提供する当社は、今回の実証実験を通じ、公共施設に訪れている難聴の方に対して、非常用放送設備からの情報を正確に届ける重要性を再認識しました。誰一人取り残さない社会の実現に向け、東京工科大学様含めた関与者の皆様と連携して検討を進めて参ります。
きこえのQOL向上を目指し、「Auracast(TM)」を全製品に標準搭載
リサウンドは、補聴器と様々なデバイスや音声情報とのコネクティビティ(接続性)がQOLの向上に非常に重要だと考えています。また、難聴者にとって騒音下での聞き取りは最も困難な状況ですが、Auracast(TM)はこれを大きく改善できる方法であると考えています。そのため昨年以降に発売した補聴器製品すべてにAuracast(TM)を搭載し、補聴器を必要とするすべての方にAuracast(TM)を提供しています。
日常も非常時も音声情報取得を大きく進化させる次世代音声インフラ「Auracast(TM)」
今回の実証実験を通じて、非常時など正しい情報取得がクリティカルになる場面において、必要な音声情報やアナウンスをリサウンド補聴器ユーザーが受信できることが確認されました。また、高音質でサービスの使いやすさについて評価する声が寄せられました。Auracast(TM)は1対複数(難聴者・健聴者問わず)に、同時に同じ情報を届けることができます。きこえの状態を問わず、すべての人の日常の生活を改善するだけではなく、非常時の安全をサポートすることもできる、有効な音声インフラとなる可能性を改めて示しました。
*¹ Auracast(TM)はBluetooth(R) LE Audioのサービスで、高音質・低遅延の補聴器技術としても普及が期待されています。マルチストリーミングが可能で設置コストもリーズナブルな上、個別ペアリングも不要のため公共空間での利用にも適しています。
*² 本プロジェクトは、東京工科大学メディア学部の吉岡英樹講師(聴覚障害支援メディア研究室)が、音声情報伝達が不可欠な公共空間で誰もがアナウンスや情報にアクセスすることができる補聴支援システムの社会実装を目指し取り組まれているものです。
*³ 2025年2月時点
@2025 GNヒアリング(株) 無断複写・転載禁止。リサウンドは、GN Hearing A/Sが所有する商標です。Bluetoothのワードマークおよびロゴは、Bluetooth SIG, Inc.が所有する登録商標です。Auracast(TM)ワードマークおよびロゴは、Bluetooth SIG,Incが所有する商標です。
◼ 会社概要
GN について
GN は、インテリジェントな聴覚、オーディオ、ビデオ、およびゲーム・ソリューションのリー ディング・カンパニーです。人々にインスパイアされ、イノベーションを原動力として、聴覚 と視覚を向上させる技術を提供しています。難聴者が現実の課題を克服し、ビジネスにおける コミュニケーションやコラボレーションを改善しながら、オーディオとゲーム愛好家に素晴ら しい体験を提供します。
GN は、世界をつなぐというビジョンを掲げて 150 年以上前に設立されました。今日、GN はその強固な伝統に支えられ、独自の専門知識と歴史上最も広範な製品・サービスポートフォリオにより、これまで以上に多くの人々の生活に密着し、人々にとって大切なものをより身近なものにしています。 Jabra、ReSound、SteelSeries、Beltone、Interton、BlueParrott、Danavox、FalCom のブランドで 100 カ国にソリューションを販売しています。1869 年に設立された GN グループは、7,000 人以上の従業員を擁し、ナスダック・コペンハーゲン(GN.CO)に上場しています。
ReSound(リサウンド)について
リサウンドは GN グループの補聴器のブランドとして、お客様を第一に考え、革新的な技術をいち早く開発してきました。お客様のライフスタイルやニーズに寄り添い、GN 独自の専門知識を 組み合わせた先進的な補聴器を提供し、使う方を中心に置いた考えに基づく自然なきこえ「オーガニックヒアリング」をお届けしています。耳本来のきこえに近い「自然な聞き心地」だけ でなく、補聴器の「自然な着け心地」、利便性の上がる「自然な使い心地」で生活が豊かになることを目指しています。
GN ヒアリングジャパンについて
日本国内において医療機器認証を受けた補聴器「リサウンド」ブランドの輸入、製造、卸販 売、修理サービスまでを行っています。
https://www.resound.com/ja-jp
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