- 路駐車の追越し、後続車の避譲などで、遠隔からオペレータが運行判断を通知(助言)し自動走行を継続 -
株式会社ソリトンシステムズ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鎌田 理、以下 ソリトン)開発の自動運転「遠隔アシスト方式」が四條畷市に導入され、このほど同市田原台地域において実証実験が開始されました。
遠隔アシスト方式は、自動運転機能のみでは走行の判断が困難な局面において、遠隔監視中のオペレータがその際の判断を簡単なボタン操作で車両に通知し、車両はこの助言を加味した自らの最終判断によって自動運転を継続実施するシステムです※1。
現在、我が国においては、自動運転中のこのような局面では、一旦自動運転を終了し、同乗している、または車両に駆け付けた乗員による手動運転操作を行うことが一般的ですが、遠隔アシストでは、乗員の運転介入操作を、このような場合に不要とし、自動運転を継続することを目的としています※2。
本システムは、ソリトンの遠隔支援システムと、株式会社エクセイド(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:伊藤勝規、以下 エクセイド)が提供する自動運転方式ADENUとのシステム連携により開発しました。
現在、同地域の生活道路において、例えば、路駐車両の迂回追い越し、高速の後続車からの避譲、更には一時停止標識での安全確認後の発車、所定の乗降場所からの乗客安全確認後の発車など多様な運転局面での活用を実証しています。
なお、遠隔アシストのオペレータは、一定の訓練を受け運転免許証を有する地域ボランティア多数が交代で務めています。今回の実証では、遠隔アシストの操作確認を含む走行の最終安全確保のため、保安要員が自動運転車に同乗する自動運転レベル2の形態としており、来年1月上旬まで遠隔アシストでの走行を行う予定です。
遠隔アシスト方式は、将来の理想的な自動運転技術の開発を待つことなく、現状レベルの自動運転システムを用いてドライバーの無人化を速やかに実現できます。さらにコスト面でも、そのオペレータは遠隔センターにおける遠隔監視オペレータと兼務できることなどから、新たな投資はほとんど必要としません。従って、事業性の早急な向上が強く求められる地方、地域に適合する極めて有力な交通手段として、全国的、世界的に関心が高まっています。
ソリトンは、今後も、自動運転遠隔アシスト方式を初めとする自動運転と遠隔支援システムとの連携による安全で事業性に優れた自動運転方式の実現を目指していきます。
※1 遠隔アシスト方式:自動運転の運行を通信手段を用いて遠隔からオペレータが支援する遠隔支援システム(「遠隔監視システム」、「遠隔アシストシステム」、「遠隔運転システム」)のうち、遠隔オペレータが、必要なときに遠隔監視によって運行状態を認知し運転走行のための判断を自動運転車に送信するシステム。「遠隔助言」(仮称)といわれることもある。遠隔から運転操作それ自身を行う遠隔運転システムとは異なる(参照:ISO7856)。
※2 遠隔アシスト方式は、自動運転走行中の緊急危険回避を目的とするものではありません。
【参考】ソリトンと名古屋大学、自動運転を遠隔から簡易な操作で走行支援できる遠隔型自動運転「遠隔アシスト」を開発(2024年12月17日)
https://www.soliton.co.jp/news/2024/006246.html

写真1 遠隔アシストシステムの操作模様(四條畷市立グリーンホール田原)

写真2 路上駐車車両の追越し

写真3 遠隔アシストの操作ボタン
※ 記載の社名および製品名は、各社の登録商標または商標です。
【 株式会社ソリトンシステムズについて 】
設立以来、ソリトンシステムズはIT・エレクトロニクス業界にあって、常に新しい技術トレンドを見据え、いくつもの「日本で初めて」を実現してきました。近年は、認証を中心とした ITセキュリティからサイバー対策まで、また、携帯電話回線4G、5GやWi-Fiを利用した高精細の映像伝送システム、遠隔運転、遠隔操作などに取り組んでいます。国産メーカーとして、オリジナルの「もの創り」、「独創」にこだわった製品とサービスを提供しています。
設立:1979年、売上186億円(2024年12月期・連結)、東証プライム
HP:https://www.soliton.co.jp/
【 遠隔支援システムに関するお問い合わせ先 】
遠隔運転タスクフォース
Tel: 03-5360-3881 remote-proj@list.soliton.co.jp
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