~過去を超えてつなぐ未来へ~
今年は日韓国交正常化60周年という節目の年であり、日韓関係を改めて見つめ直す好機と捉え、島根県立大学国際コミュニケーションコース姜ゼミでは、日韓の友好関係を担う次世代の若者が、言語・文化・歴史問題について率直に意見を交わす「リレー対話」を企画しました。本企画は、「過去を超えてつなぐ未来へ―日韓の若者による国交正常化60周年記念リレー対話―」と題し、「対立の記憶」から「協力の知恵」へと視点を転換し、未来につながる日韓関係を考えることを目的に、全3回にわたりオンラインで開催しました。第1回は本学国際コミュニケーションコース孟ゼミ、第3回は国際関係コース福原ゼミとの合同で実施し、全体を通して韓国側学生27名、日本側学生23名、計50名が参加しました。
第1回(11月12日)は、韓国・世明大学の学生とともに、「ことばによる日韓の姿―両国におけるネット・若者言葉について―」をテーマに意見交換を行いました。日韓の若者が日常的に用いる表現やスラング、オンライン上の言語文化について話し合い、若者言葉の共通点や相違点を通じて、言葉が文化や価値観と深く結びついていることへの理解を深めました。
第2回(11月25日)は、韓国・釜山外国語大学の学生を迎え、「Kカルチャーをどう見る?日韓の視点―日本側の視点・韓国側の視点―」をテーマに対話を実施しました。K-POPやドラマなどの文化の受容や個人的な経験を共有し、Kカルチャーの多様な広がりについて理解を深めるとともに、韓国における日本文化の受け止め方についても意見が交わされました。
最終回となる第3回(12月8日)は、韓国・蔚山大学の学生とともに、「歴史を超えて、ともに描く未来―対立から協力へ:日韓の若者がともに歩む未来―」をテーマに対話を行いました。日韓合併、ノージャパン運動、領土問題などを踏まえ、若者として歴史や課題にどのように向き合い、未来につなげていくかについて活発な議論が行われました。
参加した学生からは、「同世代の率直な考えに触れ、日韓の共通点と相違点を身近に感じることができた」「難しいテーマに向き合い、自分の考えを言葉にする経験になった」「歴史問題を避けずに話し合うことの大切さを実感した」といった声が寄せられました。本リレー対話は、日韓関係の次の時代を担う若者にとって、言語・文化・歴史をめぐる認識を共有し、過去と向き合いながら協力の可能性を探る意義ある機会となりました。


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