~X上のクチコミ量を分析する年末恒例調査の第6回目~

SNSマーケティング支援サービスを提供する株式会社ホットリンク(本社:東京都千代田区、証券コード:3680、代表取締役:檜野安弘、以下ホットリンク)は、Xのデータを分析し、2025年にX上で話題になったアーティストを調査しました。


1.調査方法
国内の月間アクティブユーザー数が6,658万人を超えるXは、数あるSNSのなかでもリポストによる拡散機能をもち、気軽に投稿や会話がなされる特徴があります。そこで、主要音楽セールスランキングからピックアップしたアーティスト100組を対象に、アーティスト名を含む投稿数を分析しました。

集計期間:2025年1月1日~2025年12月10日
対象メディア:X
使用ツール:Meltwater「エクスプロア」


2.調査結果

2025年にXで話題になったアーティストの調査結果

※言及数とは、X上の返信やリポストを含む、そのキーワードが含まれた投稿の全体数を指します。
※UGC数とは、「User Generated Content」の略で、「一般ユーザーによって作られたコンテンツ」を意味する言葉です。返信やリポストを含まない純粋な投稿数を指します。

言及数のTOP3は、Snow Manの約3,312万件、JO1の約2,450万件、SixTONESの約1,819万件でした。UGC数のTOP3は、Snow Manの約647万件、SixTONESの約406万件、嵐の約361万件となっており、今年も男性アイドルグループが両指標で上位を占める結果となっています。特にSnow Manは、言及数・UGC数ともに首位となり、話題量と自発的な投稿の両面で突出した存在感を示しました。昨年はTOP20にランクインしていなかった嵐ですが、2026年の活動発表があったことで、大きな話題を呼ぶ結果となっています。女性アーティストに関しては、言及数・UGC数ともに乃木坂46が最上位となっています。


3.本調査を担当したホットリンクのデータアナリスト・辻元気より

・アイドルグループが大活躍
昨年に引き続き、アイドルグループの活躍が目立つ年となりました。X上ではアーティストを推す熱量の高いファンがたくさんの会話を交わすため、言及数・UGC数が多くなる傾向があります。

言及数・UGC数とも、上位15位程度までのラインナップは大きく変わらず、若干の順位の入れ替えが起きているのみで、話題性という点において不動の地位を確立していると考えられます。20位前後では昨年からの入れ替えも見られ、勢いのあるアイドルグループがランクインしています。

・レコメンドの影響で言及数の合計が大きく減少
昨年と比較して、2025年のXはレコメンドの傾向がさらに加速しました。フォローしていないアカウントの情報が多く流れてくるようになり、推し活で使っているアカウントにも、推し活とは関係のない情報が散見されるようになっています。それにより、本来欲している推しに関する発信が拡散しにくくなったと考えられます。一方で、マスメディアなどで大きく注目される活動ができたアーティストは、ファンコミュニティの垣根を超えて一般ユーザーまで広がっていく可能性を持っています。嵐の躍進は、このような要因があると考えられます。

・総括
Xの機能やアルゴリズムが変化するなか、ユーザーの情報収集や情報発信の手法も変わってきています。それによって、推し活の在り方も変化するかもしれません。2026年は、さらにAIの活用が加速し、検索行動に大きな変化を及ぼすことが予想されます。

一方で、AIも既存の情報を元にアウトプットを行うため、ファンが自ら発信する「UGC」という一次情報の価値がこれまで以上に高まると考えられます。来年以降は、アーティスト本人の活動だけでなく、ファンによる自発的な発信とそれが生まれるコミュニティの力が、アーティストの認知拡大と支持層の拡大において、より一層重要になっていくでしょう。


【プロフィール】


株式会社ホットリンク コンサルティング営業本部 コンサルティング推進部 辻 元気


辻 元気
株式会社ホットリンク コンサルティング営業本部 コンサルティング推進部

データアナリスト。2018年に入社し、ソーシャルリスニングツールのセールス・カスタマーサクセスに従事。現在はSNSの分析を強みに、大手企業アカウントのコンサルティングを複数社経験。ホットリンク社内の分析スキル向上も推進。分析のなかでも、エンタメ業界のトレンド分析が得意。MarkeZineにて、「ソーシャルリスニング2.0 - TwitterからはじめるSNSのデータ活用」を連載。


4.本件調査の狙い
ホットリンクは、知識循環型社会のインフラを担い、人と情報を結びつけて“HOTTO(ほっと)”できる世界の実現に務めています。弊社の強みは、ビッグデータの分析と活用。その一つの手法として、ソーシャルネットワークサービス(SNS)上の情報をリアルタイムに収集・蓄積・解析し、生活者の本音の声を把握することです。生活者の本音を循環させることで情報社会をより円滑にすることができると考えています。

弊社のこうした取り組みを多くの方に還元するとともに、2025年を振り返り“HOTTO(ほっと)”する情報を提供したいという思いから、2020年より取り組んでおります。

今後も、エンタテインメントを始めとする様々な分野でSNS上のクチコミ量を調査し、有益な情報を発信してまいります。

関連調査:
JO1、King & Prince、Number_iなど… ホットリンク、2024年にX(旧Twitter)で話題になったアーティストを調査
https://www.hottolink.co.jp/info/20241225_117599/

JO1、King & Prince、Snow Manなど… ホットリンク、2023年にXで話題になったアーティストを調査
https://www.hottolink.co.jp/info/20231225_114470/

JO1、 King & Prince、Adoなど… ホットリンク、2022年にTwitterで話題になったアーティストを調査
https://www.hottolink.co.jp/info/20221222_112807/

※記載されているサービス名や商品名などは、各社の登録商標または商標です。
※調査結果を引用・転載される際は、必ず「ホットリンク調べ」と出典を明記いただくようお願いします。
※調査の内容の一部または全部を改変して引用・転載することはお控えください。


株式会社ホットリンクについて(証券コード:3680 東証グロース)
日米で事業を展開するホットリンクグループのコア企業。SNSへの投稿など、生活者の声の投影であるソーシャル・ビッグデータを分析し、企業のマーケティング活動や報道、災害対策などでの活用支援を行っています。Web3においても、データ分析・活用力を活かしてインフラを担い、世界中の人々が“HOTTO(ほっと)”できる世界の実現を目指しています。

設立日:2000年6月26日
代表者:代表取締役グループCEO 檜野 安弘
本社所在地:東京都千代田区富士見一丁目3番11号 富士見デュープレックスビズ
事業内容:SNSマーケティング支援
URL:https://www.hottolink.co.jp/
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