~初代王者vs挑戦者の「書店フェア企画バトル」。新日本プロレス棚橋弘至氏がベルト贈呈。直木賞作家・角田光代氏や芥川賞作家・滝口悠生氏も登壇~


左から、新日本プロレスリング株式会社代表取締役社長 棚橋 弘至氏、広島 蔦屋書店 藤原 さゆり氏・江藤宏 樹氏、BFC実行委員長 北田 博充

全国の書店員が日本で一番面白い書店フェア企画を競い合う「OVOL 日本紙パルプ商事 presents Book Fair Championship(以下、BFC)」は、2026年2月2日(月)、ついに第2代チャンピオンを決定する「チャンピオンベルト贈呈式」(防衛戦)を開催し、その勝者を発表しました。
BFC公式サイト
「BFC」は、これまで知られていなかったユニークで面白いフェアや、それを創り出す優れた企画力を持った書店員を全国に広めていくこと、そして、本の売り手である書店員の企画意欲を掻き立て、書店の売場が更に魅力的になり、多くの読者が書店に足を運ぶきっかけになることを目指しています。

第2回 BFCのチャンピオンには賞金10万円とチャンピオンベルトが授与されます。実行委員長はカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(梅田 蔦屋書店 店長、書肆汽水域 主宰)の北田 博充が務め、多様な企業・団体が参画。出版業界の未来を自らの手で切り拓く、新しい挑戦です。


今回はも全国から82件のエントリーが集まり、書店員の「企画力」を競う熱量は全国的な広がりを見せました。

■初代王者vs挑戦者 防衛戦の結果は・・・

今回の贈呈式では、まず初代BFCチャンピオン・久保田理恵氏(MARUZEN&ジュンク堂書店 新静岡店)よりベルトが返還され、幕を開けました。

初代BFCチャンピオン・久保田理恵氏
「このベルトを受け取ってから約一年、MARUZEN & ジュンク堂書店 新静岡店の店頭に飾られ、多くのお客さまが足を止め、リーフレットも手に取ってくださいました。

私は常にチャンピオンという肩書への緊張感を持ち、学生時代以上に取材を受けた一年でした。今回で2回目、数少ない書店員同士が切磋琢磨できるこのイベントで、再び防衛戦として戦えることを光栄に思います。本に関わる皆さんの情熱を感じながら、前回同様、今回も楽しく悩みつつフェアを作りました。」



メインイベントは、第2回BFCの1位に選出された挑戦者・広島 蔦屋書店(『ペア読』江藤 宏樹氏・藤原 さゆり氏)と、初代王者による直接対決「防衛戦」。厳正な審査の結果、挑戦者・広島 蔦屋書店が新チャンピオンとして誕生する瞬間を迎えました。スペシャルプレゼンターの棚橋弘至氏よりチャンピオンベルトが贈呈されると、会場は大きな拍手に包まれました。

左から、芥川賞作家・滝口悠生氏、直木賞作家・角田光代氏、フラヌール書店 店主・久禮亮太氏

最終選考の審判員として、直木賞作家・角田 光代氏、芥川賞作家・滝口 悠生氏、フラヌール書店 店主・久禮 亮太氏が登壇。さらに、スペシャルプレゼンターとして新日本プロレスリング株式会社 代表取締役社長・棚橋 弘至氏を迎え、新王者・江藤 宏樹氏・藤原 さゆり氏にチャンピオンベルトが手渡されました。

■江藤 宏樹氏・藤原 さゆり氏(広島 蔦屋書店)、棚橋 弘至氏、北田 博充のコメント

第2代チャンピオン:江藤 宏樹氏・藤原 さゆり氏(広島 蔦屋書店)


左から、江藤 宏樹氏、藤原 さゆり氏

「この企画をスタートしたのはコロナ渦に入る前でした。長年温めた企画を評価してもらい、非常に嬉しいです。『ペア読』 は“ペア”と“ペアレント”の2つの意味を込めたフェアです。親子で、同じ本を同じ時間に、(できれば)同じ場所で一緒に読む、という新しい体験の提案です。本は読むだけではなく、読んだ後に誰かと語り合うことも楽しい時間です。親子でそのような時間をつくってほしい、という想いで2人で企画しました。

フェアでは、親子で読書を楽しみ、語り合ってもらうため、家族をテーマにした本を中心に選書しました。同じ本について親子それぞれの目線で語り合うことで、互いの考えや成長など新しい発見にもつながります。そしてそれぞれの本棚に同じ本が連なっていくことも家族の光景として美しいものになると信じています。今後は、『ペア読』を学校図書館や公民館でも取り組めるように広げていきたいですし、親子以外に向けた『ペア読』も考えていきたいです。そして次回もこのチヤンピオンベルトを守りたいです!」(江藤)

「子どもは親からの『一緒にやろう』という声がけが何より嬉しいものです。この『ペア読』が親から子に『一緒に本を読もう』という誘いのきっかけになると嬉しいです。全国の書店員のみなさん、次回どうぞかかってきてください!」(藤原)

棚橋 弘至 氏(新日本プロレスリング株式会社 代表取締役社長)


「『ペア読』に関しては、着眼点がすごいなと思いました。2冊買っていただける売上的なところももちろん、自分が買った本を親子で1冊ではなく、同時に読むことで、『どこまで読んだ?』など本の話題が家族の会話になる、2冊買っていただいたその先をお二人がイメージできていたこと、少し先のミライを想像できたからこそ、お客様が喜ぶものを届けられるのだなと思いました。

チャンピオンに選ばれた江藤さん・藤原さんは、次はチャンピオンベルトを防衛する立場。ほかの書店より何歩も先にいっていてほしいです。チャンピオンに勝つにはもっと努力しなければ、となればさらに書店員のレベルが上がっていくと思います。全国の書店員のみなさんには、ぜひBFCに挑戦してほしいです。

『暮らしの中に修行あり』。普段の生活を送りながらもフェアを考えるという負荷を自分にかけることで、何気ない一日でも修行の場になる、成長の機会になると思います。そうなると書店同士の争いが激化して、さらに盛り上がるのではないでしょうか。」





北田 博充(BFC実行委員長)


「本をたくさん売る書店員は一流です。そして、本を手にした読者の『その先』まで想像できる書店員は、さらにその上の超一流だと私は思います。フェアにおいて企画や選書、ディスプレイは重要な要素ですが、今回の企画は本を購入した親子のその後の光景が目に浮かぶようで、胸がいっぱいになりました。」




■BFC審判員による選評

角田 光代 氏(小説家)


「広島 蔦屋書店の『ペア読』は親子への提案ですが、友だち同士や恋人同士など、どんな関係でも成り立つ点が面白いと感じました。審査会の時に久禮さんが、本をただ紹介するのではなく、誰かと一緒に読み、語る『新しい体験』を提供する試みだと語られていた言葉が心に残り、とても印象深かったです。全国にこれほど多様なフェアがあることにも強い興味を惹かれました。

2位の『本でめぐる人生ルーレット』は、うまくいかない人生の場面で『これどう?』と寄り添ってくれる存在として本を提案されており、とても胸を打たれました。本は直接助けてくれるわけではありませんが、そばにいてくれるものなのだと教えられた気がします。前チャンピオンのフェアも、1冊ダミーが入っているという発想がユニークで、どんな本なのか想像が膨らみました。

初めてのBFCへの参加でしたが、フェアを考えることって文化祭のような楽しさがあり、本は自由に読んでいいのだという前向きな気持ちになりました。」




滝口 悠生 氏(小説家)


「二人で一緒に同じ本を買うというアイデアに斬新さがあって面白いなと思いました。二人の人が同じ本を一緒に読むという、『読み方』にも踏み込んだ提案というのが素晴らしいですよね。もう一つは、書店で同じ本が2冊同時に売れるという、チャーミングな商魂みたいなものが伺えるのもいいなと思いました。

私は昨年もこの審査を担当させていただきましたが、今回『ペア読』を提案された江藤さんは、昨年のベスト10にも入っていました。他にも3名ほど同じ方が選ばれていたり、同じ店舗から別の方のフェアが最終候補に残っていたりと、まるで甲子園の強豪校や駅伝の常連校を見ているような、『今年もまた出てきたな』という顔ぶれの強さを感じる面白さがありました。

選考委員としては、新たな挑戦者によるチャレンジを後押ししたいという気持ちが勝り、今回は新チャンピオンの誕生に傾きました。」




久禮 亮太 氏(フラヌール書店 店主)



「本について語り合うというのは、購入後に行う読書会のようにフラヌール書店のような独立系書店の強みだと思っていましたが、『ペア読』のような大きな書店のフェア台の中でも実現できるんだと驚きました。親と子で2冊、しかも大人の読書家にとっては定番のロングセラーかもしれないけど、もう一度買ってもらえるきっかけを作っている。商売の仕掛けとして踏み込んでいるところがうまいなと思いました。

書店員の現場目線で言えば、通常業務の傍らで応募してくれた82件ものフェアすべてに対し、本当によくやってくれたという思いです。一つひとつのフェアは、企画者だけでなく、現場の多くの方々の協力があってこそ実現しているのだと強く実感します。

だんだん回を重ねていくことに、フェアも先鋭化していき、高度なフェアが増えていくかもしれませんが、『こんなフェアでもいいのかな』と思う方もぜひ応募していただきたいです。人に見せるぞ、という思いだけでも客観的な視点が加わると思いますし、アイデアの目がどういう風に扱われているか、というところにフォーカスして見てみたいと思います。」




■第2回BFC ベスト10書店フェア(上位3位および順不同)




1位:『ペア読』 広島 蔦屋書店(広島県)/江藤 宏樹さん、藤原 さゆりさん
2位:『本でめぐる人生ルーレット』 梅田 蔦屋書店(大阪府)/永山 裕美さん、橋本 枝実さん
3位:『わたしが、わたしのからだを孤独にしないために』 本屋B&B(東京都)/舟喜 さとみさん、吉元 咲さん、朝倉 千恵子さん

以下、ベスト10選出フェア:
『物語で、ひとやすみ』正和堂書店(大阪府)/小西 康裕さん
『ポケ本カードバトル』コーチャンフォー若葉台店(東京都)/小田 朋佳さん
『文庫ガチャ 今日読む本を占いで決めよう!本占い』MARUZEN&ジュンク堂書店新静岡店(静岡県)/松下 佳苗さん
『装画美術館』HMV&BOOKS SHINSAIBASHI(大阪府)/岡田 菜織さん
『「※これは実験です あなたはどっち?」フェア』TSUTAYA中万々店(高知県)/山中 由貴さん
『恐い屋書店(こわいやしょてん)』未来屋書店四條畷店(大阪府)/川口 聡大さん
『願いごとになりたい折り紙たち』ジュンク堂書店 鹿児島店(鹿児島県)/臼井 洋明さん

ベスト10書店フェアについての一覧やフェア詳細は、以下のサイトでもご覧いただけます。
https://book-fair-championship.com/2nd-selection/best10

■協賛企業賞の紹介



なお、OVOL 日本紙パルプ商事株式会社 常務執行役員 松浦 伸行氏より協賛企業賞として、小田 朋佳さん(コーチャンフォー若葉台店)の『ポケ本カードバトル』が選ばれました。




■第3回 BFC について

BFCは、フェアや書店員を全国に広めていくこと、そして、書店員の企画意欲を掻き立て、書店が更に魅力的になり、多くの読者が足を運ぶきっかけになることを目指しています。

【第3回 スケジュール】
・募集期間: 2026年10月1日(水)~11月30日(日)
・募集締切: 2026年11月30日(日)23時59分
・ベスト10発表: 2026年12月22日(月)
・1位~3位発表: 2027年1月20日(水)
・チャンピオン発表: 2027年2月22日(月)/ 同日にチャンピオンベルト贈呈式を開催

第3回BFCの応募要項は決まり次第、BFC特設サイト(https://book-fair-championship.com/)およびBFC 公式X(https://x.com/BookFairCP)にてお知らせいたします。

■Book Fair Championshipとは




「Book Fair Championship」は、これまで知られていなかったユニークで面白いフェアや、それを創り出す優れた企画力を持った書店員を、全国に広めていくこと、そして、本の売り手である書店員の企画意欲を掻き立て、書店の売場が更に魅力的になり、多くの読者が書店に足を運ぶきっかけになることを目指しています。

実行委員長は梅田 蔦屋書店 店長・文学コンシェルジュの北田博充が務め、丸善ジュンク堂書店、NICリテールズ、ライツ社、クロスメディア・パブリッシングなど多様な企業・団体が参画。出版業界の未来を自らの手で切り拓く、新しい挑戦です。

・BFC公式サイト:https://book-fair-championship.com/
・公式X:https://x.com/bookfaircp
・公式YouTubeチャンネル:


・協賛企業
日本紙パルプ商事株式会社/BOOK MEETS NEXT/日本出版販売株式会社/株式会社トーハン/大日本印刷株式会社/株式会社講談社/株式会社小学館/株式会社集英社/株式会社KADOKAWA/株式会社筑摩書房/株式会社PHP研究所/株式会社NHK出版/株式会社徳間書店/株式会社主婦の友社/株式会社ネクストデイ/株式会社HAA/サイボウズ株式会社/「本コレ」アプリ(株式会社Catalyst・Data・Partners)

BFC審判員
角田 光代(小説家)/滝口 悠生(小説家)/久禮 亮太(フラヌール書店 店主)

・BFC実行委員会
実行委員長
北田 博充(カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社)
実行委員
野上 由人(NICリテールズ株式会社)/堀内 理・三浦 明子(株式会社丸善ジュンク堂書店)/高野 翔(株式会社ライツ社)/大塚 啓志郎・有佐 和也(株式会社ライツ社)/小西 康裕(正和堂書店)/ 岡田 基生/濱中 悠花・ジャライル愛莉珠(株式会社クロスメディア・パブリッシング)/佐藤 裕美(株式会社パイ インターナショナル)/鈴木 雄大(株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン)/楫野 晋司(株式会社小学館)/橋本 亮二(株式会社朝日出版社)/福谷 香里・下八川 薫・小山 嵩之・多田 大介(カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社)
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