2026年1月31日(土)10:55~

 (一社)福井環境研究開発は1月31日(土)、「ざわザワ高校 ~海の未来をつなぐ哲学~」の第7回授業を放送しました。今回はしげるんこと西行茂福井市長をゲストに迎えて哲学対話を行いました。前半はジャーナリストの堀潤さん(学級委員長)、哲学者の岩内章太郎さん(豊橋技術科学大学准教授)と共に「幸せ」と「越前海岸の可能性」について議論しました。後半は西行市長からの問い「若者が求める街とは」について議論し若者ならではの本質にたどり着きました。この海洋教育プログラムは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環で行っています。



イベント概要        

・開催概要:「ざわザワ高校 ~海の未来をつなぐ哲学~」第7回授業
・日程:2026年1月31日(土)10:55~放送
・開催場所:PLAYCE(福井市)
・参加者:堀潤さん(学級委員長、MC)、岩内章太郎さん(豊橋技術科学大学准教授)、西行茂福井市長、ざわ高生4人
・番組:「ざわザワ高校 ~海の未来を変える哲学~#7」
    〇放送 福井テレビ 2026/1/31(土)10:55~11:25 
    〇配信:TVer https://tver.jp/

 福井市長が感じる「幸せ」な時とは                      

 今回の哲学対話は西行茂福井市長をゲストに招いて行われました。西行市長は生徒たちから呼ばれやすいように「しげるん」というPネーム(Philosophy Name)をつけ対話に臨みました。最初の問いは「幸せに感じる時とは」。市長は「皆さんと話をして笑顔に接すると幸せを感じる」と回答し、具体例として「ダンスタ」という福井市の取り組みを紹介しました。生徒からは「市長としてではなくしげるん個人の幸せを教えてほしい」と言われると市長は少し考え込んで「家にいても市長として生活している気がする。常に緊張感を持っていて無意識に市長として振舞っているのかもしれない」とし、個人の幸せではなく約25万5000人の市民の幸せも考えていかなくてはいけないことを説明しました。また、全員の幸せを同時に達成することは難しく、選択を迫られた場合は「選択をする際には必ず理由があるので、それを説明し怒りを増幅させないように努める」と述べました。哲学者の岩内章太郎さんはこの意見に対し「人間は日々選択をして生きているが、その行為を自覚することは珍しく、また怒りを増幅させないという発想もなるほどと思った」と市長ならではの視点を取り上げました。



「越前海岸の可能性」とは          

 続いては「越前海岸の可能性」について哲学対話を行いました。市長は「基本的に太陽は太平洋側から上り日本海に沈むので、夕日を打ち出そうと考えている」とし、具体的に夕日のスポットなどを探した経験を話しました。これに対して生徒からは「これからはありのままの越前海岸を売り出すのか、それとも新しいエンタメ要素を加えるのか?」と問われると「二者択一ではない。ありのままの良さを伝えながら新しい要素も模索していきたい」と回答しました。
 二つの問いについて対話を終えると、市長から「若者が求める街とは一体何か議論してほしい」と新たな問いが投げかけられました。



「若者が求める街」とは                              

 番組後半では市長からの問い「若者が求める街とは」について哲学対話を行いました。最初は「カラオケやゲームセンターなどを若者は求めるのではないか」や「海などの自然がほしい」といった物質的な意見が出ましたが、徐々に「モノよりも人との関係性の方が大切ではないか」「安心感がほしい」「自分たちの変化を受け入れてほしい」など「場所の意味」を求める意見が出ました。これに対してジャーナリストの堀潤さんは「多くの市町では若者の定住策や居続けてもらうためという目的が全面に出ていた」と述べ、哲学者の岩内章太郎さんは「そのような欲望関心から設計された街では若者を抑圧するだけだ」と同調しました。
 最終的に生徒たちは「自分たちの変化を受け入れて、応援してくれて、帰ろうと思ったら帰って来られるような安心感のある街」が「若者が求める街」の本質だとたどり着きました。生徒の一人から「つまり海のような街」だと結論付けて番組はエンディングを迎えました。

「幸せ」から「可能性」へ。探求の旅は続く                  

「ざわザワ高校」が目指すのは、海や沿岸地域の「新しい可能性」の発見です。今回は「海」「未来」という言葉を通して哲学対話を行い、高校生の視野を広げ、地域の課題や可能性を俯瞰して考えてもらいました。今後も生徒たちは、多様な人々との対話を通じて、海の可能性を探る旅を続けていきます。

参加者からの声                               

学級委員長・堀潤さん
 市長への問いで始まった今回の哲学対話ですが最終的に市長から「若者が求める街とは」という問いについても熟議をすることができました。熟議は民主主義にとって欠かせないことですが今は省略されることが多いと感じます。このやり取りが本当に大切だと改めて感じることができたいい時間でした。

哲学講師・岩内章太郎さん
 今回はとてもいい雰囲気で哲学対話ができました。安心して話をできることが大切で、そういう意味で市長が柔らかい雰囲気で話をしてくれたことがとても良かったと思います。今回の問いから生まれた答えを市長に伝えて今後の参考にしていただけたら嬉しいです。

ざわ高生の皆さん
・市長と対話をするのは最初怖かったがフレンドリーに話をしてもらえて意見を言いやすかったです。
・市長と対話することは中々ないので不安でしたがしげるんとして話をしてくれてリラックスできました。


<団体概要>
団体名称:一般社団法人福井環境研究開発
URL:https://fukui.uminohi.jp/
活動内容:北は東尋坊にみる奇岩断崖が続く越前海岸、南は優美なリアス式海岸の若狭湾と変化に富んだ福井県の海は、北前船などの海上交通の要衝として古くから栄えてきました。また、寒流と暖流が交わる福井県沖は越前がにや若狭ガレイなど海産物の宝庫。(一社)福井環境研究開発では、海に親しみ、大切にする心を育む運動を進めています。







日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/
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