送電線工事の支障木やナラ枯れ被害木を、薪やチップにせず「一生ものの家具」へ。鬼無里のエゴマ油で仕上げた、顔の見える一枚板が勢揃い。製材の瞬間や店主インタビューなど、全工程の取材が可能です。

有限会社松葉屋家具店(本社:長野県長野市、代表:滝澤善五郎、創業1833年)は、2026年2月20日(金)より「日本の山で育った広葉樹一枚板のテーブル展」を開催いたします。当店では「半径50km圏内の森と生きる」をテーマに、北信州の山々から届く木材の出自(どこの山で、誰が伐り、誰が製材したか)を一本一本追跡し、物語と共に届ける「家具のトレーサビリティ」を実践しています。本展では、ナラ枯れや工事で伐採を余儀なくされた地元の木々が、職人の手で蘇った姿をご覧いただけます。

■ なぜ今、「家具のトレーサビリティ」なのか
「切り身の魚が海を泳いでいると思っていた」という笑い話があります。しかし、家具においてはどうでしょうか。量販店に並ぶテーブルの木が、どこの国のどんな山で育ち、なぜ伐られたのか。誰も語らず、知らされていません。
私たちは、この現状に疑問を投げかけます。「管理」のためではなく、「木と、使う人への責任」として、私たちはすべてのプロセスの透明化に挑んでいます。

■ 松葉屋の「半径50km圏内」プロジェクト

信濃町山中 伐採
【北信州・信濃町】轟音とともに巨木が地に還ります美しい一枚板のテーブルも、元をたどれば、土と根で大地にしがみついていた「生き物」です。
伐採の現場は、常に緊張感に包まれています。チェーンソーの鋭い音、重機の唸り声、そして巨木が倒れる時の地響き。そこには、きれいごとの「エコ」ではなく、命を断ち、形を変えることへの畏敬の念があります。
「なぜ伐らなければならなかったのか」「どんな場所に立っていたのか」。 現場でしか分からないその物語を、私たちは木と一緒に持ち帰ります。




飯綱、戸隠、黒姫、白馬、大町。車で30分も走れば着く地元の山々で、百年以上の時間をかけて育った木。それらが「支障木(邪魔な木)」や「ナラ枯れ」として処理される運命にある時、私たちは現場へ駆けつけ、命を引き受けます。



【伐採の現場】北信州・信濃町の雪山にて。チェーンソーの轟音が響く中、私たちは危険区域の外からただ見守ります。この一本の「命」が倒れる瞬間から、松葉屋の家具づくりは始まっています。
家具屋はただ、見守るしかできない。「命」を受け取る、雪山の最前線一枚板のテーブルは、きれいな工房から生まれるのではありません。凍えるような雪山から始まります。
伐採は、命がけの作業です。雪に足を取られ、予期せぬ方向に木が倒れれば、熟練のきこり(林業家)でさえ大怪我をしかねません。 その緊迫した現場で、私たち家具屋にできることは何もありません。チェーンソーの音に、安全圏からただ祈るように見守るだけです。
しかし、だからこそ現場に行きます。 ズドン、と地響きを立てて巨木が横たわった瞬間、「この命を預かった」という重責任が私たちの背中にのしかかるからです。 「誰が、どんな苦労をして伐った木か」。その顔と汗を知っているからこそ、私たちは木を一片たりとも無駄にはできないのです。




<現在進行中のプロジェクト事例>
1. 大町市の楢(ナラ):送電線鉄塔建設に伴う支障木。テーブル・カウンターとして再生。
2. 白馬八方のミズナラ:ナラ枯れ被害による緊急伐採。現在天然乾燥中。
3. 信濃町・小林一茶旧宅横の栗:没後200年に向けた整備で、茅葺き屋根を守るために伐採。近日製材予定。
4. 長野市・尾張神社の榎(エノキ):2026年立春(2月4日)に伐採に立ち会い。近日製材予定。

「日本の山で育った広葉樹一枚板のテーブル展」開催概要
本展では、これらの木々が数年の天然乾燥を経て、世界に一枚だけのテーブルとなった姿を展示・販売いたします。仕上げには、長野市鬼無里(きなさ)で栽培された「エゴマ油」を使用。小さなお子様が食べても安心な、信州の恵みそのものの家具です。
・会期:2026年2月20日(金) ~ 3月22日(日)
・時間:10:00 ~ 18:00
・定休日:火曜・水曜(祝日は営業)
・会場:松葉屋家具店(長野市大門町45 善光寺門前)
・入場:無料


長野市内で伐採された一本の欅(ケヤキ)から切り出された「共木(ともぎ)」の一枚板天板。木目も、色も、育った環境の記憶もすべて共有している、正真正銘の兄弟です。
同じ一本の丸太から生まれた「分身」。長野市で育った巨木が、三枚のテーブルとして並ぶ壮観。一枚板の世界において、これほど贅沢な出会いはありません。 「共木(ともぎ)」とは、同じ一本の丸太から製材された、隣り合う板のこと。
ご覧ください。3枚のテーブルの木目は、まるでパズルのように呼応し合っています。右の板の波紋は、真ん中の板へと続き、左の板へと流れていく。 これらは数十年、数百年の間、同じ雨を吸い、同じ風に耐え、同じ太陽を見上げてきた「ひとつの命」でした。
通常、製材された板はバラバラに流通し、二度と出会うことはありません。しかし、自ら伐採に立ち会い、製材し、乾燥させた松葉屋だからこそ、この「兄弟たち」を離れ離れにすることなく、こうして一堂に並べることができるのです。
「ダイニングテーブルとリビングテーブルを、同じ木の兄弟で揃える」。 そんな、世界で一番贅沢な家族の迎え方も、今なら叶います。






■ 取材のご案内(メディア関係者様へ)
本展の開催に合わせ、以下の取材が可能です。ぜひ現場にお越しください。
・【製材立ち会い】:小林一茶旧宅横の栗や尾張神社の榎が、原木・丸太から板になる「最も劇的な瞬間」の撮影。


長野市木で育った大きく曲がりくねった板屋楓(イタヤカエデ)の巨木。帯鋸(おびのこ)が走った瞬間、中から現れたのは、厳しい雪国を生きてきた証である、野性味あふれる褐色の木目でした。
【製材の瞬間】丸太の中は、誰も知らない宇宙。鬼無里(きなさ)の板屋楓が、百年隠し持っていた「内なる表情」を現す時。
製材は、木との「答え合わせ」の瞬間であり、最大の賭けでもあります。
外見はゴツゴツとした丸太でも、刃を入れると、写真のように息を呑むような美しい模様が現れることがあります。あるいは、中は空洞かもしれません。こればかりは、切ってみるまで誰にも分かりません。
写真の「板屋楓」をご覧ください。中心に走る褐色の複雑な模様は、均一さを求める通常の市場では「欠点」とされることもあります。しかし、私たちはこれを**「景色」**と呼びます。 この木がどんな急斜面に生え、どう風雪に耐えてねじれ、生き抜いてきたか。そのドラマが可視化されるこの瞬間こそが、一枚板づくりのハイライトなのです。今回の取材では、この「中身が開く瞬間」に立ち会っていただけます。




この板谷楓はどう生き抜いてきたか。想像してみましょう


・【店主インタビュー】:193年の歴史を持つ老舗が、なぜ今「物語と共に届ける「地産地消」「家具のトレーサビリティ」を目指すのか。
・【店舗撮影】:善光寺門前の歴史ある店舗と、所狭しと並ぶ一枚板の風景。

【店舗概要】
店舗名:松葉屋家具店 + くらし道具学研究所
所在地:〒380-0841 長野県長野市大門町45(善光寺門前)
創業:天保年間(1833年)
店主:滝澤 善五郎
事業内容:無垢材家具の製作・販売、ギャッベの販売、家具の修理・再生
公式HP:https://www.matubaya-kagu.com
公式Instagram:https://www.instagram.com/matubayakagu/
電話:  026-232-2346
店主携帯 090-3905-6674
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ