ミリタリーファッションに身を包み、エアソフトガンにBB弾をこめ、敵に挑む大人の遊び「サバゲー」。4月18日(土)には、世界初のファンランイベント『サバラン』が開催されるなど、最近では女性にも人気が定着しつつあります。

 

筆者もサバゲー始めたいなと思っている一人。ガチの初心者は何から揃えればいいの? そもそもサバゲーっていつからはじまったの? 分からないことだらけです。

という事で今回は、サバゲー歴20数年! 数々のイベントを主催し、ゲームやアニメの監修にも関わってきた、株式会社スリーピングホーク代表取締役社長の古賀憲さんにサバゲー初心者にむけたアドバイスや楽しみ方などを伺ってきました。
 

「フィールド」の登場が日本のサバゲーブームの始まり

―そもそもサバゲーが流行しはじめたきっかけって、どういった流れがあったのでしょうか?

古賀:サバゲーは1980年代頭からアメリカで流行りはじめて、日本でもマニア達は徐々に始めていました。当時はまだ無許可で勝手に場所を見つけて遊んでいる状態で。でも、その当時、私は『月刊Gun』という雑誌の編集をやっていて(現在は廃刊)、日本で流行始めたばかりのサバゲーを取材したんですね。

そうしたら「許可をとっている」という場所でさえ、普通の河川敷で。トイレ等の整備はもちろん無いですし、散歩している人がサバゲー中のスペースに入ってきてしまったりと、とても危険で。その時は「ああ、このジャンルは伸びないな」と思いました。

 

―なるほど。最初はそんな環境でもやりたいというマニアだけの遊びだったわけですね。

古賀:そうですね。その後、富士急グループさんから「さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト」の空いている敷地にサバゲーのフィールドを作りたいという相談を受けて、私の会社で手伝いました。

ここが日本で、安全にしっかりサバゲーを遊べる最初のフィールドになったわけですが、最初はマニアから「サバゲーするのにお金をとるのか」という不満の声もありました。でも、実際に運営しはじめると、皆さんすぐに便利さを分かってくれて。トイレはもちろん、荷物を入れるロッカーや自販機などの設備もある、河川敷等とは違う、フィールドならではのバリケードもある、となればマニアの人達にとっても絶対に楽しいはずなんですよね。

―そうしてきちんとしたフィールドが作られて、日本のサバゲーの歴史がスタートしたのですね。

古賀:園内には二つのフィールドがあって、第1フィールドはジャングル的な環境ですが、第2フィールドは人工的なバリケードなどで構成されているので、迷彩服で無くても戦いやすい=初心者が不利にならないというメリットもありますね。今は都内にも気軽に参加出来るフィールドがありますが、この「さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト」は先駆けです。