宝塚の舞台からスタートした芸能活動が30周年を迎えた真琴つばさ。昨年から記念のトーク&ライブツアー『X-TALK クロストーク』を開催している。現在は第3弾のツアーの真っ只中。刺激的なゲストとともに、どんなトークとライブを繰り広げるのか。真琴ならではの、楽しい大人のエンターテインメントが待っているようだ。
そもそも、30周年記念にゲストを迎えたトーク&ライブを企画したのは、「一度きりの人生、もっと人との交流を深めたい」と思ったからだという真琴。「これまでは駆け足だったけれど、もうすこしゆったり、先を見据えて歩いていきたい」と、「一期一会だった人とは改めて絆を作り、何度かお会いしてる人とは絆を深め、宝塚の仲間とは絆を確かめ合う。そんな、自分にとっても贅沢な企画を考えたんです(笑)」。
第3弾となる今回は、なかでも、広島公演に彩輝なお、大阪公演に紫苑ゆう、姿月あさとと、宝塚のOGの顔ぶれが揃う。「昨年の第1弾、第2弾は、宝塚100周年と重なってあえて宝塚の方々をお迎えしなかった分、今年、しっかりお話できたらなと」思ったのだそう。宝塚時代から同じ組で一緒にいたことの多かった姿月とは、「思い出話や暴露話を(笑)」し、先輩にあたる紫苑には、「今も一流の宝塚の愛し方をされているなと感じるので、そこに辿り着くまでの葛藤や思いを」聞いてみたいと思っているという。「さらに、初めて一緒に歌わせていただこうと思っています。紫苑さんの回は、すでに“神回”と言われてるようですよ(笑)」。そして、彩輝が出演する広島公演には、広島出身のアンガールズも登場。「もしかしたら4人で即興ミュージカルをやるかもしれませんし、アンガールズさんだけの回では、即興コントにも挑戦してみたいなと思っています」。この異色の顔合わせが起こす化学反応が楽しみだ。
ファイナルツアーが7月に行われることも決定した。そこで、のべ30人のゲストを迎えることとなる。「私とゲストがクロスして、トークと音楽がクロスして、そして私たちとお客さんがクロスする。そんな楽しいエンターテインメントライブをお届けしたいと思っています」。30人と本気で向き合い、本気で楽しめるものを作ろうとする真琴の姿は、そのまま、彼女の30年の道のりに重なるはずだ。
真琴つばさ『X-TALK』は5月30日(土)広島・ゲバントホール、31日(日)大阪・大丸心斎橋劇場にて開催。チケット発売中。
取材・文:大内弓子