「A PIT AUTOBACS SHINONOME」の外観

オートバックスセブンは2018年11月29日に、オートバックスグループのフラッグシップ店舗「スーパーオートバックス東京ベイ東雲」をリニューアルし、「クルマもヒトもピットイン」をコンセプトに、「A PIT AUTOBACS SHINONOME」としてリニューアルオープンした。

若者世代の車離れが進むなか、17年3月に設立したABTマーケティングを通じてカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)からノウハウを得て、ライフスタイル別売り場を導入するなど、「カーライフ」は、単に移動手段として自動車を使うのではなく、「クルマがあることでもっと楽しく・豊かになる生活」と位置づけ、「コト」に着目した、次世代型店舗のプロトタイプとなっている。

1階は全体を白、グレー系2色の3色モノトーンベースにカラーリングしたメンテナンスピットで、クルマへのこだわりを持つ顧客向けに、独立したウェイティングスペースが隣接し、間近で作業を見られる「PREMIUM PIT」を設置する。

2階では、「旅とクルマ」「自然とクルマ」「ガレージとクルマ」「家族とクルマ」など、ライフスタイルごとに8つのテーマとクルマを組み合わせた売り場を展開。ドライバーだけでなく、クルマに乗るすべての人々に、クルマの新しい楽しみ方を見つけられる商品を提案する。

フロア中央には、コーヒーストア「スターバックス」を併設し、同じ8つのライフスタイルテーマにあわせて書籍・雑誌・雑貨を陳列し、「カーライフ」を提案する「BOOK & CAFE」スタイルの書店「TSUTAYA BOOKSTORE 東雲」がオープン。隣接するキッズコーナーは「ボーネルンド」がプロデュースし、ボーネルンドの商品も購入できる。

3階にはプロのドライバーも認める本格的なドライブシミュレーターを常設し、SUPER GT参戦車両などでさまざまなサーキットを走行できる。登録車両数は約250車種、登録サーキット数は約200コース。税込の使用料金は10分あたり1000円。

ほかにも、体験・体感型のスペシャリティショップ「Sports」「Audio」を展開。「Sports」では、店内に陳列しているほぼ全てのシートの座り心地を試せる。一方、「Audio」では、クルマの運転席を模した着座方式のカーナビゲーションやスピーカーを視聴できる什器を採用し、実際の距離感でカーナビの操作やスピーカーの音を体感できる。

また同社は、製品やサービスに特化した、「購入型」のクラウドファンディングサイト「チェッカーフラッグ」を18年4月から運営している。

11月1日に、プロジェクトオーナーが情報発信しやすいようにリニューアルした。支援金目標額を達成したプロジェクトは、全国のオートバックスグループ店舗での販売も視野に入れている。