地方には東京に無いものがある

イベント主催者、島根出身の山根大地さん。「『東京にあるものが無い』は、『東京には無いものがある』の裏返し。自虐なPRも自信と決意のあらわれ」

「歴史や伝統ある変わったもの、面白いものは、未来に突き進むことができると思う。地域の活性化とか、町おこしとか、難しいことは考えず、かわいくて美味しいどじょう掬い饅頭と一緒に、島根のお茶やお酒を楽しんでもらえたら、うれしい」と語った。

自分の地方では見慣れたものでも、違う視点で見ると価値がでてくるものもある。そう考えると、地方に眠る「東京には無い“よい”もの」は、まだまだ発掘できそうだ。

どじょう掬い饅頭は、海外からも人気があるそう。「言葉がわからなくても『かわいい』っていうだけで、通じあえるのがいいですね」と中浦食品の松本さん。

ちなみにこれは、鳥取県の自虐ネタのカレンダーを制作した鷹の爪による新作「全国都道府県×鷹の爪 2015年53週 自虐ゴミ袋カレンダー」。

島根「遠足の距離が通学路より短かった」

自分の田舎にも通じるものがある。地方はどこもそんなに変わらないのかも。

どじょう饅頭のほのぼのとした可愛らしさや、おおらかな響きのある安来節、達人のどじょう掬い踊りにも癒され、島根県の魅力に充分に触れることができたイベントだった。

文・写真 橋村望

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