2月1日に発売する「HUAWEI nova lite 3」のコスパを徹底検証!

成長著しいSIMフリースマートフォン市場で圧倒的なシェアを誇るファーウェイ。全国の家電量販店やECショップのPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、同社の2018年の年間販売台数シェアは43.8%で、同市場における2年連続のNo.1を獲得した。この独走の原動力となっているのが、コスパにすぐれたモデル群だ。18年にもっとも売れたSIMフリースマホとなった「HUAWEI P20 lite」をはじめ、4万円以下のモデルは消費者からの支持が特に高く、上位を独占した3モデルのシェアだけで30%以上を占めている。そんなファーウェイが2019年の国内展開モデルの第一弾として、2月1日に発売した「HUAWEI nova lite 3(以下、nova lite 3)」は、これらの人気モデルの系譜に連なるコスパスマホだ。

1年でここまで変わる! 「HUAWEI nova lite 2」とスペック比較

「nova lite 3」は、昨年2月に発売した「HUAWEI nova lite 2(以下、nova lite 2)」の後継機種。「nova lite 2」は2018年のSIMフリースマホ/シリーズ別販売台数シェアランキングで3位を獲得。人気モデルの一角を占めた(ちなみに同ランキングの1位は「Huawei P20 lite」、2位は「Huawei P10 lite」でいずれもファーウェイ製、BCNランキング調べ)。

税別2万5980円という低価格ながら、RAM3GB・ROM32GB(外部ストレージは最大256GBのmicroSDXCに対応)・バッテリー容量3000mAhというユーザーのニーズを満たすスペックやミドルクラス以上のトレンドであったダブルレンズなどで支持を集め、当時のコスパモデルの水準を一段引き上げた。「nova lite 3」も方向性は同じだが、性能・機能は「nova lite 2」から格段に進化している。レビューの前に両機種を比較して、その違いを確認しておきたい。

まず、ディスプレイは「nova lite 2」が約5.65インチ(FHD+)、「nova lite 3」が約6.21インチ(FHD+)とやや大型になった。ただ、「nova lite 3」はベゼルがほとんどないフルビューディスプレイを採用しており、実際、手に持ってみてもそこまで大きくなったという印象は受けない。エッジの部分がカーブ形状になっているので、手が小さくてもしっかり端末をホールドすることができる。できる限りノッチ部分を小さくした形状のしずく型ノッチを搭載している点もポイント。画面占有率が高く、ハイエンドモデルにも劣らない没入感のある画面に仕上がっている。

RAMやROMの容量は変わらないが、CPUは「HUAWEI Kirin 659」から「HUAWEI Kirin 710」になり、操作の快適性は飛躍的に向上している。最近は負荷の大きいスマホゲームが多く登場しているが、「nova lite 3」は同社の上位モデルが搭載する「GPU Turbo」を搭載。対応するアプリであれば、ゲームの処理性能を高めてくれる(対応アプリは随時アップデートで更新予定)。

バッテリー容量は「nova lite 2」の3000mAhから3400mAhに増量し、バッテリー寿命は約15%向上した。5V2Aに対応になり、急速充電ができるようになったことも特徴。従来比で約22%の充電速度向上を実現している。また、生体認証は背面のセンサーからの指紋認証だけでなく、顔認証にも対応。暗い場所でも瞬時に認識する精度の高さで、安全性とともに使い勝手も高まっている。

カメラは「nova lite 2」と同じアウトカメラがダブルレンズ、インカメラがシングルレンズという構成。異なるのは、どちらも新たにAIカメラに対応しているということだ。このあとのレビューで機能の詳細は説明するが、シーンをAIが認識して最適なバロメーターに自動調整する機能は、同社の上位モデルが搭載しており、次世代のスマホカメラに欠かせない存在になりつつある。インカメラの画素数が800万画素から1600万画素に高まっている点も見逃せない。

インカメラもアウトカメラもポートレート&AIカメラに対応

続いて、実際にカメラの性能を試してみた。まずは背景にボケ味がかかるポートレート撮影。「nova lite 3」はアウトカメラだけでなくインカメラもポートレート撮影に対応している。モードは撮影画面のモードを「ポートレート」に設定し、被写体にレンズを向けるとすぐに起動する。

もっとも活用機会が多いであろうアウトカメラで人にフォーカスを当てたカットでは、背景のボケだけでなく、被写体と背景の境界も自然に処理することができた。人ではなく猫でも試してみたが、被写体と背景の認識はスムーズだった。

インカメラのポートレート撮影も、シングルレンズながらボケ味はとても自然。約1600万画素にスペックアップしているだけあって、写真の繊細感も非常に高い。同じ画面内で肌に美白効果を演出するビューティーモードや光の当たり方の調整もできるので、SNSにアップするセルフィー画像の幅が広がりそうだ。

AIカメラはアウトカメラで22のカテゴリー、インカメラで8のカテゴリーで分類が可能。アウトでは青空・夜景・フードなどの定番に加えて、雪・花火・紅葉などの季節ならではの被写体、猫・古代建築などユニークな被写体に対応している。実例を交えながら、その魅力を紹介していこう。

まず、インスタ映えしそうな色鮮やかなスイーツで試してみた。AIをONにし、カメラをスイーツに向けるとすぐさま分類されたカテゴリーがポップアップされた。AIが設定を自動調整することで、被写体はAIなしで撮影するよりも艶やかになり、全体の色味も食欲をそそる温かみのあるものに調整されているようだ。ちなみに、いくつか他の料理でも試してみたが、分類はどれも瞬時で撮影のために余計な手間を割くことはなかった。

認識の優秀さは猫や古代建築などのパターンにはめるのが難しそうな被写体でも同様だった。「猫」であれば細かい毛並にも立体感が出ることでもふもふした感触まで伝わってくるように表現され、「古代建築」であれば色のコントラストがはっきりと出て写真の中での存在感が増した。

インのAIカメラは被写体ではなく背景に作用する。セルフィーは光の当たり具合や色味によって顔が暗くなってしまうなどの不満が起きがち。しかし、作例では「夜景」と認識したAIの補正によって、暗い場所での撮影にも関わらず、顔の細部まではっきりと明るく描写することができた。

今回の分析とレビューで分かったのは、「nova lite 3」がコスパモデルながらファーウェイが上位機種で培った機能が惜しげもなく搭載されているということだ。アプリ利用や写真撮影などのスマホの基本動作が磨かれているので、幅広いユーザーがメリットを実感できるだろう。新規にSIMフリーを契約してコスパ重視の端末を狙っている人だけでなく、現在使用しているコスパモデルに物足りなさを感じている人にとっても、絶好の選択肢になるはずだ。

(BCN・大蔵 大輔)

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