映画『GONIN サーガ』の完成報告会見が7日、東京都内で行われ、出演者の東出昌大、桐谷健太、土屋アンナ、安藤政信、竹中直人、石井隆監督が登壇した。
本作は、1995年に公開された人気バイオレンスアクションの続編。前作の登場人物の子どもたちに焦点を当て、新たな物語を描く。
前作で命を落とした大越組の若頭の息子・勇人を演じた東出は、前作が超大作であったことに触れつつ「プレッシャーというよりは、(前作に出演した)根津(甚八)さんが事務所の先輩ということもあって、これをたすきだと思って受け継いでつなごうと思った」と率直な心境を明かした。
また、役柄との共通点を問われると「僕も普段怒ることはあまりなくて、優しくありたいと思っている」とした上で「家族を傷つけたり、動物をいじめたりする人を見たりすると、絶対に許せない。ものすごく理不尽なものに対しては、多分タガが外れて怒ると思う。それは万人が持っているものでもあるし、勇人との共通項ですね」と語った。
さらに本作では、激しいガンアクションにも初めて挑んだが「人を殺そうと思っている動きなので憎悪が強くないとできない。吹っ切れたアクション。薬きょうが飛びはねる時に、目をつぶらないようにと監督に言われたのでそれは気を付けました」と振り返った。
また、本作では5年前に俳優引退を宣言した根津が一度限りの復活を遂げている。共演した東出は「気迫がすごかった。最後の方のシーンでも、グッと込み上げてくるものがあり、僕も(自分の)芝居に集中しなきゃと思うぐらいだった」と回想。「石井監督やいろんな人の思いが詰まっている現場を目の当たりにして、根津さんが帰る車をみんなで見送った後、しばらくは話せなかった」と明かした。
退場間際には、腸炎で緊急入院した妻で女優の杏について「体調は大丈夫ですか?」などと質問が飛んだが、無言で会場を後にした。
映画は9月26日からTOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショー。